第十四話 牙獣種討伐
第十四話 牙獣種討伐
「ガァァァァァッ!!」
アオアシラが最後の咆哮を上げる。
傷だらけの巨体。
それでも牙獣種の闘志は消えていなかった。
「はぁ……。」
ナインも肩で息をする。
体力は残りわずか。
だが。
勝負を決めるなら今しかない。
「行くよ!」
ナインは地面を力強く蹴った。
アオアシラも同時に突進する。
距離が一気に縮まる。
巨大な前脚が振り下ろされた。
ドゴォン!!
岩が砕ける。
ナインは半歩だけ身体をずらし、紙一重でかわした。
「今だ!」
懐へ飛び込む。
背中から抜き放ったホムラ式紫牙刀へ練気を集中させる。
「気刃斬り!」
ザンッ!
一撃。
ザシュッ!
二撃。
ザンッ!
三撃。
連続する斬撃がアオアシラの胸を深く切り裂く。
「ガァァッ!」
それでも倒れない。
「桜花気刃斬!」
桜色の軌跡が渓流を舞う。
一閃。
二閃。
三閃。
四閃。
五閃。
最後の一撃が首元へ深く食い込んだ。
ザンッ!!
アオアシラの動きが止まる。
静寂。
川のせせらぎだけが聞こえる。
数秒後。
ドサァァァァッ――。
巨大な身体がゆっくりと地面へ崩れ落ちた。
二度と立ち上がることはない。
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牙獣種
アオアシラ討伐
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「……勝った。」
ナインはその場へ座り込む。
初めての牙獣種。
想像以上の強敵だった。
「ニャー!」
あずきが飛びつく。
「ウォン!」
マックスも嬉しそうに尻尾を振った。
「ありがとう。」
「二人がいたから勝てたよ。」
ナインは笑顔で頷く。
しばらく休憩した後、解体用ナイフを取り出した。
「剥ぎ取り開始!」
慎重に解体を進めていく。
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アオアシラの毛皮×20
アオアシラの甲殻×12
アオアシラの爪×8
アオアシラの牙×6
アオアシラの腕甲×4
アオアシラの熊胆×2
牙獣玉×1
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「すごい!」
大量の素材に思わず笑みがこぼれる。
すべてアイテムポーチへ収納した。
続いて、戦闘中に倒したジャギィも忘れずに剥ぎ取る。
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ジャギィの鱗×20
ジャギィの皮×12
ジャギィの牙×8
ジャギィの爪×6
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「これで終わり……じゃない。」
ナインは腰のポーチからギルド救難信号弾を取り出した。
空へ向けて撃ち上げる。
ヒュゥゥゥ――ン!
パァン!!
青い光が大空へ咲いた。
「あとは運搬班を待とう。」
しばらくすると、運搬用の荷車を引いたアイルーたちとギルド職員が到着する。
「討伐確認ニャ!」
「大型モンスターを回収します!」
アイルーたちは慣れた手つきでアオアシラを荷車へ固定した。
ギルド職員も記録を取りながら頷く。
「無事にホムラの里まで搬送します。」
「お願いします!」
ナインは深く頭を下げた。
これでアオアシラは加工工房へ運ばれ、新たな武器や防具の素材として活用される。
夕日に染まる渓流を後にしながら、ナインたちはホムラの里への帰路につく。
新たな装備と、更なる成長が待っていた。
第十五話へ続く。




