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俺達が奴隷市場を回っていると
どの街でも 孤児院の院長が訪ねてきた
俺の噂を聞いていたみたいで
孤児達を引き取って欲しいと
・・・
孤児院に行くと孤児達は誰もが ・・・ やつれていた
どこの街の孤児達も同じだ
・・・
命がけで魔物運びをしている
スライムを1匹運んでも 小銅貨5枚
2匹運んでも銅貨1枚
とても肉を買えるお金は稼げない
・・・
孤児達は俺が街を訪れるのを今か今かと待っていたのだと
英雄様が この街にも必ず来てくれると
・・・
「イリス どう思う」
「いいんじゃないですか あつし様なら 全ての街の孤児を雇うのは可能です」
(う~ん そうかも知れないけど)
・・・
孤児達がいなくなれば
魔物運びをする人がいなくなるのだ
困る人が増えるだろう
・・・
それをイリスに言うと
魔物は街の人が運ぶべきだと
お金にならないから運ばないのはおかしいと
孤児達は命がけで運んでいたのだからと
・・・
(まあ 正論かな でも そうすると ねぇ きっと)
・・・
(そろそろ 動くべき時なのかな)
・・・
俺達は立ち寄った街の全ての孤児院を回ることにした
ポンテコの街までの馬車の移動費は俺が立て替えると
移動費のことはギルドに言ってあると
望んだ孤児のみ来てもいいと
・・・
孤児院の院長は笑いながら
それだと 全員行きますよっと
イリスは笑顔で問題ないと
・・・
「でも このままだと お金がね」
「大丈夫ですよ ラナに頼めば」
「あっ 手紙を書けばいいのか」
「いえ ギルドに伝言を頼めばいいですよ ギルドには通信の玉があります ギルドからギルドなら銅貨2枚しか 掛かりません ポンテコのギルド職員に頼んで ラナに伝言をすれば 銀貨1枚で済みますよ」
「そうなのか 詳しいな いつもありがとう」
「えへへっ」
「イリスお姉ちゃんはね いつも勉強してるんだよ ねぇ ギルドでも色々教えてもらってるもんね」
「もう それは秘密って言ったでしょ」
「え~っ お兄ちゃんだけならいいでしょ」
「もう あつし様だけには秘密だったのに」
(ははは まあ そうだろうね 色々と詳しすぎると思っていたよ 俺が知りたい情報を前もって調べてくれているのか)
「ありがとう イリス」
「アオは~」
俺はイリスの頭をぽんぽんっとしてから アオにも
「アオも ありがとう」
「えへっ」
イリスも笑顔で
「何でも聞いてくださいね」っと




