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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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爆発‥‥‥そして

一か月ぶりに書けました。

やはり二本書くと混乱しますね。

なんとか、なんとか最後まで書きますので、よろしくお願いします。

アザゼルが放った白い矢はタンクローリーのタンクを軽々と撃ち抜いた。そしてガソリンが穴から大量に漏れると『結界の壁』に触れ電気が走り誘爆する。


「カッ!!!」とともに今まで聞いたことのない音が聞こえると爆風がカンナ達を襲った。


「ヒローオ!!!」カンナの叫ぶ声は爆風によってかき消される。


辺り一面が‥‥‥カンナの結界周りを除いた一面がまるで巨大な台風が来たみたいな風と地震の揺れが同時に来たみたいな感じになり、


「キャ、キャアアアアアア!!!」


歯をくいしばる カンナの手先が爆風の力に押され負けそうになった時、


「‥‥‥あの人に頼まれたから」


「アザゼル‥‥‥」


アザゼルはカンナの手に自分の手を添えると力一杯に結界を張る。



◇◇◇



一方結界の外では、トンネルから1キロぐらい離れたところで青葉達が不安そうな面持ちで待機していた。


「どうなってるの?ヒロ君達は無事なの」


「大丈夫さあ、カンナちゃんとアクアがついてるんだ」


その時「カッ!」と光とともに物凄い爆音が『結界の壁』の閉じようとした穴から聞こえると、穴周りがひび割れて徐々に穴が広がり出した。それはまるで池に張った氷が徐々に割れるように。

同時に爆風が1キロ離れた青葉達のところまで「ゴォー」とけたたましい音と共に吹き荒れた。


「なあに‥‥‥いったい! キャアアアアアア!」


「うっ!なあ‥‥‥なんなんだいったい! わあああ! 」


しゃがみ込む青葉をかばう様に体を必死に張るヨッシ。


周りにいた消防士や警官が地面や車などに爆風にとばされないように必死にしがみついているが、何人かは爆風に飛ばされ地面を転げ回る。



◇◇◇



「いったい何があったのでしょうか?今、爆音が聞こえたと思いましたらトンネルから地面を這うように白爆風が‥‥‥」


テレビのヘリからの中継が流されたのを見てい千晶はいきなりの展開に驚き、


「なあに?なあに?あれ?‥‥‥爆発?」


千晶はテレビを見て不安になり直ぐにその場を離れ大平のもとへと急いで走り出した。


「沙也加!今、トンネルで爆発‥‥‥沙也加?」


が大平はベッドの上で祈るように両手を組むと顔を真剣にし、誰かに必死に呼びかけるようにしていた。


「太田君!‥‥‥太田君!‥‥‥太田‥‥‥君」


大平の声が次第に小さくなり瞳が潤み出して来た。


「どうしたの?沙也加」


「太田君と‥‥‥コンタクト‥‥‥取れない」


そう言うと涙をポロポロと流す大平。


「沙也加!どうしたの? ねえ!沙也加!」


千晶は必死に大平に問うが‥‥‥大平は涙を流して僕の名前だけを繰り返し呼んでいた。



◇◇◇



トンネル内の『結界の壁』は周りがひび割れ、みるみる結界がなくなっていく。それはまるで氷が溶けてなくなっていくみたいに。


そして爆風が弱まると


「‥‥‥み、みんな無事?」


「‥‥‥あ‥‥‥ああ」アクアが返事をする。


「大丈夫」アザゼルも返事をする。しかしいくら結界で護られてもあれだけの爆発、カンナ達の身なりはボロボロになっていた。


そして‥‥‥カンナは目の前の光景に唖然とした。

爆発で至る所の車などが壁などに突き刺さったり爆発の熱で燃えたり変形していた。それはまるで爆弾を落とされた跡のように。そこはまるで生きた地獄の様だった。

そして、カンナは自分の視界に僕が居ないのに気づくと、


「ヒロ!ヒロ!ヒロ!」


しかし聞こえるのは自分の声だけ。カンナは一歩、また一歩と前に行く。歩く度に熱で変形したり燃えたコンクリートの破片がパキパキ音がする。そして‥‥‥


「‥‥‥ここに‥‥‥ここに‥‥‥ヒロが埋まっていた瓦礫があったの」


「‥‥‥ヒロ‥‥‥どこ?ねえ?冗談よね?」


「‥‥‥またどうせ驚かせるつもりでしょ?‥‥‥ねえ、ヒロ」


が、僕の声はしない。それどころか僕が埋まっていた瓦礫も爆発によって跡形もなくなくなっていた。

カンナは声を震わせて僕の名をまた呼びます。

しかし‥‥‥誰も答えません。聞こえるのはトンネル内で起きた爆発による急激に入り込んでくる風音のみ。


「‥‥‥カンナ」


アザゼルの肩を借りカンナに歩み寄るアクア。


トンネルの外から誰かが叫ぶ声が‥‥‥そしてアクアが


「ヨッシ、ヨッシ!!!」叫ぶアクア。


その叫ぶ声に気づき急いで駆け寄るヨッシと青葉。


「アクア無事だったか。よ、よかった‥‥‥」


ヨッシはアクアの無事の姿を見ると安心したのか長いため息を一つした。

そしてヨッシはアクアに聞く。


「アクア、その人は?」


「アザゼルじゃ。今回の件は彼女なしでは‥‥‥」


アクアは話すが、その話し方に覇気はなく、


「アクア、ねえ、カンナはなにしてるの?ヒロ君は何処に?」


カンナは地面に膝を落とし悲壮な顔をして両手を使い地面をかき分ける様に何かを探していた。


「‥‥‥‥‥‥‥‥」


「アクア?」


「すまぬ‥‥‥」


「えっ?」


「‥‥‥守れなかった‥‥‥すまぬ」


必死に謝るアクアの姿に青葉はまさかと思い、


「えっ?アクア‥‥‥うそ‥‥‥でしょ?」


「すまぬ、すまぬ、すまぬ‥‥‥」


何度も謝るアクアに青葉は


「ねえ‥‥‥ねえ!うそだと言って!」


アクアに歩み寄るとアクアの肩を掴み揺さぶり叫ぶ。青葉はアクアの肩を揺さぶり続けるが、アクアの返事は変わらなく、ただ、謝るのみ‥‥‥

そしてアザゼルが


「あそこに‥‥‥カンナがいた辺りに‥‥‥あいつが埋まっていた瓦礫があったんだ」


アザゼルが指差す所は瓦礫どころか何もない、何もない地面だけしか見えなかった。


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