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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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竹◯事変 その4

「ところで千晶さん。助けてほしい、て、言っていたけど‥‥あれってもしかして‥‥」


「えっ!‥‥‥ええ、あなたの考えてるとうりよ」


千晶さんはヒロの顔を見ながら頷いた。

言っている事がわからないカンナと青葉。ただ青葉は何か感づいていたが‥‥。


「ヒロ君‥‥あれてもしかして中絶の‥‥」

「おっ?いい線ついてるじゃん」

とヒロが明るく言うと青葉はバァッと立ち上がりヒロに詰め寄ると


「ヒロ君!あなたが今からしようとしている事がわかっているの⁈」

と急に怒鳴りだした青葉にヒロのそばにいたカンナがビックリしていた。


「ど、どうしたの?青葉」

カンナが青葉をなだめる。


「どうしたもこうしたもないわよ!いい、カンナ!ヒロ君は人工中絶に手を貸そうとしているのよ」


「えっ?う、そ、でしょ?」

カンナがまさかとした顔をし、ヒロに振り返るとヒロは


「‥‥多分そうだと思う。実際大平さんからは依頼されてないからわからないけど」


三人は大平さんを見ると大平さんは申し訳なさそうな顔をしてうつむいてしまった。

そんな様子を見た千晶さんは


「お願い!太田君!沙也加の為に‥‥お願い」

千晶さんは泣いて頭を下げる。しかし青葉は


「勝手な事言わないで下さい!ヒロ君を振っておいて‥‥それに書類にサインをするって事はあなたにも‥‥千晶さんにもわかっているはず‥‥」


青葉は体を震えさせ拳を握り千晶さんに言った。


「どう言う事なの青葉?」

カンナは青葉に聞くと青葉はまだ体を震えさせながら答えた。


「中絶をするのには書類にサインをしないといけないの。万が一があった時の為に」


「万が一て‥‥」


「後遺症や‥‥最悪死亡することも」


「‥‥死亡‥‥」


「ええ、だから緊急時の連絡先としてのサインと私は手術に失敗しても訴えませんとのサイン‥‥後‥‥」


「‥‥後‥何?」


「‥‥後‥はお腹の子が自分の子と認めるサイン‥‥ここは書かなくても良いところなんだけど‥‥」


「それってつまりそこにサインするとヒロの子じゃないのにヒロの子と認めた事ってことになるの?」

カンナは言うと


「‥ねえ‥それっておかしくないの?‥‥だって、だって!お腹の子はヒロの子じゃないんでしょ‥‥それなのに‥‥おかしいよ‥‥」


カンナはその場にしゃがみこむと顔をうずくませて黙って泣いていた。


ヒロは腰に手をやり空を仰ぎながらカンナと青葉に言う。


「俺さ!中学の頃大平さんに何度も助けられた。だから恩返しがしたいんだよ。後さ、これは誰にも、無論大平さんにも言ってない事なんだけど中三の秋頃かな、いじめがエスカレートして‥‥自殺を何度も考えた時があったんだよ」


「「「えっ!!!」」」

カンナ、青葉、大平さんが驚く。


「ちょうどあの時大平さんが俺に気にかけてくれたから俺は自殺を踏みとどまる事ができたんだよ」

ヒロは三人の顔を見て言った。


「だから、頼む!カンナ!青葉!大平さんの手助けをさせてくれ!あの時の恩返しをさせてくれ!頼む!」

そうヒロは言うとカンナと青葉に頭を下げた。


青葉は暫く考えて


「‥‥‥はあー‥‥ヒロ君がしたいなら私は構わないけど」


「あ、ありがとう!」


「で、カンナはどうするの?」


座って泣いていたカンナはゆっくりと立ち上がりヒロに抱きつくと


「‥‥ヒロ‥‥私もいいよ。ヒロのしたいように‥‥‥」


「カンナ!ありがとう!」

ヒロは抱きついたカンナの頭を両手で抱えると優しく抱き寄せた。







最近、話がシリアスな方へと行きますが‥‥残念ながらまだシリアスな話は続きます。

ただ最近ヒロインのカンナの影が薄くなってきてるかも_φ( ̄ー ̄ )

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