第42話 5日目 昼2
あ、そういえば種族について言及するの忘れてました。獣人は魔攻・魔防・器用が2割ダウンで攻撃と俊敏が3割アップです。割合なのでアリアにとっては損にしかなりません。
今回も短いです。
アユ達が言った通り一度教会に戻りログアウトしたアリア。1人分の昼食ということで手軽なそうめんを食し再度ログインする。
「はぁ……アユさん達に謝っとかないと」
アユ達からの巫女コールに少しいじけてしまい勝手に離脱してしまった事を反省する。フレンドリストを開くとアユからメッセージが来ていた。
『おつかれさま!また一緒にクエスト行こうね!それと巫女服を気にしていたの気付かなくてごめんね』
「アユさん……こっちこそ急に怒ってごめんね」
巫女服についてはあんまり気にしていない事等をメッセージに書き送信する。3人組にも同じ内容を送り気を取り直して教会を出る。
「さてと夜のために食材を調達しないとね」
レーゲとの約束のために装備を冒険者の服にして市場に向かう。孤児院で作るだろう事を考慮して手軽で大量に作れる物を選んでいく。
「じゃがいもとにんじん……たまねぎに肉に……」
市場に到着し必要な物を探しながら歩く。しかし買い物の途中である事に気付く。
「そう言えば海産物が無いな……今回使わないからいいけどさ」
気になったので市場の人に尋ねてみることにする。
「すいません少しいいですか」
「なんだい嬢ちゃん買い物かい?」
「買い物もですけど聞きたいことがあります。この市場は海産物が無いんですけど何か理由があるんですか?」
「ああ、そのことかい。南の港町に続いてる道が塞がれて誰も通れないんだ。ギルドが原因を調べたら大きな岩が邪魔してるんだとさ」
「大きな岩ですか?その岩を取り除くことは出来ないのですか?」
「出来ない訳ではないが時間がかかるそうだ。何でもあと2週間は通れないとのことだ」
「2週間ですか……長いですね」
「まったくだ。でもギルドには世話になってるから文句は言えねぇ。さ、聞きたいのはこれだけか?」
「あ、はい。ありがとうございます……じゃあこのカレールウを3つ下さい」
「あいよ3つだな。1つ300Gだから900Gだ」
いつもの購入確認画面が出てきてはいを押す。購入が完了するとお礼を言って店を出る。アリアは必要な物が揃ったため何かないかなと町の探索を始める。初日に姉と一緒に寄った雑貨屋を回ったり、スキル屋を見て召喚魔法のスキルを取るか悩んだりしていると、1つの店を見つける。
「生地や布が売ってる店か……巫女服やシスター服目立ちすぎるからなぁ……初期服も目立たないけどスカートなんだよね」
今更すぎることを思いながらも穿いているスカートを眺める。少し地味な茶色の膝まであるスカート。裾をつまんで溜息を吐く。
「せめてズボンが良いよ……裁縫スキルもあるし自分で作ろうかな」
今後アユ達と買い物に行っても絶対にスカートをチョイスされる未来を幻視し、自分で作ることを決意する。
「いらっしゃいませ何をお探しでしょうか」
「あ、このスカートと同じ生地が欲しいのですがありますか?」
「スカートと同じ生地ですか?少し拝見しますね」
店に入って見たはいいが沢山ある生地を見て悩んでいると見かねた女性店員が話しかけてくる。パッと良い物が思いつかなかったためゲーム内で穿き慣れたスカートの生地を選ぶ。少ししゃがみスカートを見たり触ったりする。確認が取れたのか結果を告げる。
「この生地でしたら在庫はございます。どれ程必要ですか?」
「私の足から腰までのズボン一着分欲しいのですが……」
「ズボン一着分ですね?採寸は済ませてありますか?」
ステータス画面を開きスリーサイズの欄を見せると店員は確認しましたと言い店の中からスカートと同じ生地を実際に見せ触らせる。これでいいですと了承し生地のカットをして貰う。大体85cm×2あれば足りるそうなので余裕を持って1m×2にして貰う。
「生地の値段が1mで1000Gですので2mで2000Gですがよろしいですか?」
「はい」
購入が完了し店を後にし思い出したかの様に魔力薬を作るために一旦教会へ戻る。
「メディカさん今いいでしょうか?」
「いいですよ」
「失礼します」
調薬室の扉をノックし中に居ることを確認して開ける。メディカは何かの書類を書いていた。
「メディカさんこんにちは。少し調薬させて貰いますね」
「はいこんにちは。かまいませんよ」
メディカから使用許可を貰い調薬を開始する。しかし最初の工程である乾燥で手持ち無沙汰になっているアリアを見てメディカから話しかける。
「そういえばレーゲさんから聞きましたよ。今日料理を教えるそうですね」
「ええ、メディカさんもどうですか?」
「いえ私は遠慮しておきます。やることがありますし」
「そうですか……あっ!じゃあ、出来上がったものを一緒に食べませんか?2人で作るので結構な量になりそうなので」
「あらあら、それじゃあアリアさんが作ったのをいただきましょうか」
サラリとレーゲの名前を除いたのを気付かずに楽しみにしていて下さいと笑顔で返すアリア。「それはそうと」とメディカはもう1つの用事を尋ねる。
「アリアさん、明日時間はありますか?」
「明日ですか?えーと……」
自身の予定を思い出すが特に何も無いと記憶している。
「時間ならありますけど何かするんでしょうか?」
「少し手伝って欲しい事があるの」
そう言って先程まで記入していた紙をアリアに見せる。
「明日来るエプロンのための生地の確認をしていたのだけれど」
「はい」
「予定より少し多いからアリアさんにも縫うのをお願いしたいのだけど……頼めますか?」
「いいですよ、数はどれ位ですか?」
「アリアさんには10程頼みたいの。突然ですけどありがとう」
「レーゲさんから予め頼まれ事するのではと聞いてましたので大丈夫ですよ。ところでそのエプロンは美容院で使うためのものでしょうか?」
「あらあら聞いてましたか。その通り美容院で使用するものですよ。アリアさんも通いますか?優先的に通して貰えるように口伝しておきますよ」
「いえ……美容院へ通う予定は無いですよ」
「そうですか、では気が向いたら声をかけて下さいね。教会は顔が広いですので色々優先して貰えますよ」
「その時はお願いします」
その後も雑談をしながら魔力薬を作っていく。一通り完成すると、ではまた後でと自室に戻りログアウトする。
何だかんだで『アリア』と過ごしている時間が一番長いプレイヤーはアユです。
作る料理は呟いているものを見ればバレバレですね。
ゲーム内で2週間後に何があるのか……それを書く気力が作者にあるのか!それが問題です。やる事は決まっているんですけどねぇ……一体何話かかる事やら。
主人公の身長ってどれ位なの?→ゲーム内では165cmです。




