第35話 4日目 夜1
今更ながらアリアの杖の魔防上昇値を変更……というか+3って何やねん……弱すぎるやろ……読み直して気付きました。
あと、前の話で少し加筆してます。要は教会内でモンスター出せないよって事ですが。
ログアウトしてから姉の様子を見るためリビングへ行くと物凄くダラダラしていた。ソファーでぐでーとなりながらアイスを咥えていて、こちらに気付くと残り少ないアイスを食べきりその体勢のまま話しかけてきた。
「おー、おつかれさん。どうだった3人組の様子は?」
「3人でパーティ組んで仲良さそうにしてたよ」
「ま、そうだろうな」
「だから3人に加護かけてログアウトしてきた」
「そうかーそれで……一体全体どうやってあんな少女2人と知り合ったんだ?」
「う、うーん……テルさんはシラヌイさんが絡まれていたから助けた人で、ハクさんは……まぁ道すがらたまたま知り合った感じかな」
「見事に友達の友達状態だった訳か。なみにどの子が好みだ?アユも含めていいぞ?」
やっぱりその質問が来るよねーと思いながらも、うーんと悩んでいるフリをしているがそれをニヤニヤと見守っている姉を見ていると率直に答えたほうが傷は少ないと思い答えを口にする。
「どの人も年下だから選べないよ」
「ほほう。ちなみに女性のアバターだからってあんまりセクハラするなよ?女性からのセクハラもGMコール対象になることもあるからな」
「それに関しては大丈夫だよ。あのアバターだと妹って感じしかしないんだよね。そういう事考えたことも無いよ……むしろセクハラされる側な気がする」
「そうか……ちなみに年上だと誰が好みだ?NPC込みでもいいぞー?」
「スイさん」
「即答か」
まあ、あいつと被るからな……と1人の人物を思い出しているが気にしない様にして、じゃあ買い物行ってくるよと秋太は家を出る。逃げる様に飛び出した秋太を止めることは姉には出来なかった。
「はぁ……良し!気を取り直して買い物だ」
夏の暑さに負けないように気合をいれて買い物を始める。前もって冷蔵庫の中身は確認しているため買う物は決めてある。行き着けのスーパーに到着し冷房の涼しさで体を冷ましながらゆっくり買い物を済ませる。
「ただいまー」
買い物を済ませて帰宅するとお風呂を洗っていたであろう姉が今日の晩ご飯を尋ねる。しょうが焼きと答えると分かったと言った後黙り込むため、こちらから話を振ることにする。
「そういえばフユ姉は何してたの?相変わらず森の開拓?」
「ん?今日は午前に知り合いの1人を山の町まで連れて行ってた。午後に種族変更してあの槍を新調して貰った」
「試し切りの為にソロしようとしてたんだね。という事はシルトや古衛門さんの装備も新しくなるの?」
「ああ、新しくなるな。これで夜の森の開拓がしやすくなる……あ、そういやアキは何で頭巾取ってたんだ?髪の毛邪魔そうにしてたが」
「クエストで孤児院に行ってたら成り行きで取ることになってね。そのまま忘れてた」
「孤児院なんてあったんだな……地図は隅々まで見てるつもりだったが意外と見落としてるな。それでどんな内容だったんだ?」
「孤児院で子供の世話をしろって感じで始めに楽器と解読のスキル覚えたら後は髪いじられたり料理しながら過ごしてたよ」
「解読はともかく楽器スキルか……アキは何を目指してるんだ?」
呆れた顔で言われてあははと苦笑いで返すしかない秋太であった。料理の際に姉がポニテにしている理由が何となく分かったと言うと、突如姉の目が光る。
「孤児院では髪型の変更なんて出来るのか?」
「うーん、髪をいじられたらその髪型が登録されただけだよ。それがどうしたの?」
「今まで髪型変更のクエストなんて無かったからな。髪形変えるならキャラ作り直すしか無かったんだ。後で見た目変更出来ますと言いつつも髪の変更なんて出来なかった。てっきり本実装で美容室でも追加されているのかと思っても現状は情報無しでお手上げ状態だったんだ」
「へ、へー」
「森を突破した先の町にあるのかもしれないんだが、未だに突破されてないから確認出来ないんだ」
「ん?森を突破したら町があることは確定なの?」
「正確に言えば森と少しの洞窟だがな……その洞窟でボスが待ち構えている。前線はそれを突破しようと必死だがジョブも基礎もレベルが20を超えた辺りからあまりにも上がらなくなっている性で踏ん切りがつかないとのことだ」
「ちなみにその町には何があるの?」
「βテストの時は上位職になるための神殿とプレイヤーギルド作成のための役所がある。人によってはこの町へ行くまでがチュートリアルと思っているのも居る」
「そうなんだ」
「話を戻すがその町へ行けないけど、クエストによっては髪型変更も出来ると希望が持てた。ちなみに孤児院への入る条件って分かるか?」
「残念ながら……」
「そうか。出来れば孤児院のキャラに聞けないか?」
「……聞いてみるよ」
「頼む……とは言っても私自身は変更する気ゼロなんだがな」
「え?そうなの?」
「ぶっちゃけ私は興味無いんだがスイとアユがアキの髪型変更出来ないかと模索中でな……後は察しろ」
「あーうん。何か割りと面倒なことになるというのは分かったよ」
それでいいと告げて姉は秋太の料理を見守っているとお風呂が沸いたのでお先にとお風呂に入っていった。
ギャルゲのヒロイン選択画面が思い浮かんだら負けです。どれも好みじゃないと答えると強制姉ルートの可能性が微レ存。
あ、ちなみにゲーム内の知り合いが現実にって展開は無いです。後にも先にも姉だけです。
あいつって誰ぞや?無理矢理シリアス入れるんですか?失望しました八神さんのファンやめます→シリアスなんて入れませんしシリアスなんて書けません(散々戦闘描写書けないと言いつつ2話前に戦闘描写をねじ込んだ作者のセリフである)。




