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来訪者編〜女子高生は大統領〜改編版  作者: 三日月未来


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11/11

第11話 100年前のイラスト

 時の女神エルミオの神使ルニャは、時空の宮殿を赤猫の姿で淑やかに散歩していた。


 宮殿の空間が爛々とした刹那、神さま見習いのセリエが黒猫の姿で現れる。


 ルニャの胆力(たんりょく)の格が違いにセリエが驚いた。


「あらーー セリエさま、ご機嫌よう」


「ルニャさま、突然の不躾をお詫びします」


「まあ、セリエさまに至っては致し方のないことでございます」


「今回は、地球の女神アセリアさまのお使いとして」


「既に女神アセリアさまから伺っております」


「女神エルミオさまは」


「今はアカシックレコードの微調整を見に行くと言っておりました」


「お忙しいのであれば、また・・・・・・ 」


 セリエが立ち去ろうとした時、女神エルミオがセリエの前に突然現れ、黒猫姿のセリエを両手で抱き抱えた。


「セリエさま、アセリアさまから伺っておりますから、今日はお茶でも飲んでゆっくりされなさい」


「エルミオさま・・・・・・ 」


「アカシックレコードの不具合も改善されたから、今回の件はお任せなさいませ。

ーー その時は、セリエさまにお伝えしますので」


 セリエは女神エルミオの命令に近い言葉に逆らう術を知らなかった。

神使ルニャが傍で淑やかな微笑みを浮かべている。


⬜︎⬜︎⬜︎


 神使セリウスはセリエの留守中、天女天宮静女と一緒に徳田康代の側近をしていた。


『セリエさま、あれ以来見かけませんね』


「康代さま、まだ僅かですが・・・・・・ 」


『人間界の時間って、神さまと違って絶対時間じゃないのよ。

ーー 悩みあれば長く感じ、その逆もあるわ』


「セリウスには分かりませんが・・・・・・ 」


『待つ側の時間って、ゴムのように伸び縮みするわね』


「康代さま、そういう時は心の開放が良いかと」


『セリウスさん、ありがとうございますね』


「いいえ」


『じゃあ、静女、どうですか』


「康代殿、カフェでござるな」


『じゃあ、明里さんと豊下さんを呼ぶわね』


 康代はホログラム携帯を取り出し2人に同時連絡をする。


「じゃあ康代さん、光夏と先に行ってます」


 明里光夏と豊下秀美は本館地下玄関から神聖ショッピングセンターに急いだ。


⬜︎⬜︎⬜︎


 陰陽師秋野晴美は、秋野神社の雑務に追われていた。

前の時代からタイムスリップした”花園舞“が晴美を手伝っている。


「舞ちゃん、この部屋のイラストが原因だったのよね」


「はい、晴美さん」


「そうね、このイラスト変だわ。今まで気にすることなかったけど、ほら」


 秋野は立ち上がってイラストの前に行って説明する。

イラストの額縁は100年の歳月の中で、現在のが2代目である。


「額縁が代わっても、このイラストは同じものよ。

ーー それなのにこの絵はまるで生きているみたいね」


「本当にまるで新品で色褪せていないわ」


 晴美の直感が嫌な気配を感じた。

2人は社務所の奥座敷を出て本殿に避難する。


「ここなら社務所より強い結界の中ですから妖の影響も少ないでしょう」


「ありがとうございます。秋野神主さん」

⬜︎あとがき⬜︎

お読みいただきありがとうございます。

本編「女子高生は大統領」

「160話 宝田劇団公演で決まりでござるよー、康代殿」より

分割して改編しています。


関連小説「かぐや姫は帰らない」

三日月未来

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