第1話 女神の悪戯かにゃあ
来訪者編は「女子高生は大統領」
「かぐや姫は帰らない」
2つの時代をタイムトラベルしてしまった昼間夕子と
未来の神聖女学園の物語です。
プロローグ(第1話のまえに)
現代を舞台にかぐや姫の時代と交差する『かぐや姫は帰らない』
近未来を舞台に展開する『女子高生は大統領』
どちらも神聖女学園が舞台で、昼間夕子、三日月姫姉妹が
2つの時代に存在するちょっとファンタジーな物語です。
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第1話 女神の悪戯かにゃあ
神聖女学園生徒会役員の門田菫恋が大講堂の壇上に上がる。
開会の挨拶を終えた役員は、舞台の袖を向く。
徳田康代女子高生大統領の母、徳田理事長を紹介した。
「神聖女学園理事長の徳田でございます」
理事長は黒髪をピクシーカットにしている。
ワインレッドのスカートスーツ姿で壇上に現れた。
シャツは爽やかなライトグリーンに神聖女学園のロゴ入りの赤いネクタイを締めている。
スーツの左胸のエンブレムには、黒猫のイラストが描かれていた。
神様見習いのセリエが神使だった頃の姿のイラストはセリエ自身の提案である。
セリエは、エンブレムが邪気を祓うと説明していた。
「先日、生徒会総会で学園の新しい制服が決定しました」
理事長は着用しているジャケットを脱ぎ女子生徒たちに広げて見せる。
「このジャケットが神聖女学園の新しい制服です
ーー 詳細は後日、担当役員よりみなさんに知らされるでしょう」
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理事長の手短な挨拶のあとで徳田康代生徒会会長が登壇する。
『みなさん、おはようございます。
ーー 今期もみなさんとご一緒に神聖女学園の学園ライフを充実させたいと思います。
ーー 今月は宝田劇団の柿落としのあと、恒例となりました校内かるた大会がございます。
ーー 是非、ご参加下さい』
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徳田康代大統領の生徒会会長としての挨拶のあと、宝田劇団の5大スターが続いて登壇する。
和装で袴姿の朝川夏夜、夜神紫依、赤城麗華、大河原百合、朝霧雫が、“神聖女学園かるた会”の立場で女子生徒たちに挨拶を始めた。
劇団責任者の朝川が生徒たちに柿落としの招待を伝える。
会場が大きな拍手に包まれた。
最後に大統領補佐官の明里光夏が事務連絡を全生徒に伝える。
門田が閉会を宣言し大講堂の幕が降りた。
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「康代さん、どうもこう言うの慣れなくて光夏のお陰で助かります」
『そうね、秀美と光夏は長所が違うわ。
ーー 秀美が苦手なことをする必要など無いと思うわ。
ーー 秀美はあるがままが最高なのよ』
「康代さんに、言われると照れるわね。
ーー ところで康代さん、かるた大会だけど」
『あれねーー 宝田劇団の柿落としのあとよ』
「次こそーー 挑戦してみたいと思っています」
『そうね、秀美って体育会系よね』
「康代さん、じゃあ光夏は? 」
『文化会系じゃないかしら
ーー それで思い出したのですが、今期から新しい先生が赴任します
ーー 昔、この学園にいた先生の末裔とか
ーー 母がお世話になった財閥の令嬢とか聞いているわ』
「康代さん、それって昔の3大財閥じゃないですか? 」
『あら、光夏、さっきはありがとうございます』
「徳田、昼間、日野でした? 」
『昔の話ね。今はそう言う形態はなくなったのよ
ーー でも、その先生、昼間とか言っていたわね
ーー 専門科目は古典とか言っていたわ
ーー モデルもしている美人教師よ』
「その先生、よほど神聖女学園にご縁があるのね」
『私が聞いている情報では、その先生もサイキッカーとか』
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神使セリウスと天女の天宮静女が康代の言葉に反応する。
神様見習いのセリエの声が聞こえた。
「康代にゃあ、面白い話かにゃあ」
『ええ、セリエさま、新しい先生のお話です』
「誰かにゃあ」
『確か昼間夕子と朝子とか言っていました』
「康代にゃあ、その女性たちは生きていないにゃあ」
『セリエさま、脅かし無しですわ』
「脅しないにゃあ。稀にあることにゃあーー 時間的には死んでおるにゃあ」
『どう言うことでしょうか。セリエさま』
「女神の悪戯かにゃあーー 時空に飛ばされているようにゃあ」
『セリエさま、それってよく耳にするアレでしょうか』
「そうかもしれにゃあいーー 陰陽師が見ればハッキリしそうにゃあ」
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