25話
無事にヴェネステラに帰ったロード達は、あまりの疲労に報告した後、各々即帰宅した。
その翌日、冒険者ギルド受付にて───
「報酬──」
「──40万シル、だと。」
「むぅ、まぁまぁかしら。」
まさしく三者三様のである。
ロードはすこし少ないと思い悲しみ、シデンは大金だと喜び、アリスはまぁ妥当だと納得する。
「こちらは追加報酬とさせていただくので、諸々合わせ55万シルとなります。そして今回のレベルの大幅な上昇、討伐成果を元に皆様のランクをロード様基準で調整させて頂きます。」
「「おおおー!」」
「この度は情報提供とお疲れ様でした。皆様の活躍をギルドは応援致します。」
こうしてロード達は受付から離れ、ギルド内の席で顔を合わせた。
「おい!55万シルだってよ!メチャクチャ稼げたじゃねぇか!!それに俺はランクC!言うことないぜ!!!」
「失った装備とか魔道具のメンテとか差し引いて、実質報酬45万。一人頭15万って所かな。うん、最高の結果だね!」
「フフン、初パーティでイレギュラーも対処した上でこれなら上出来よ!さすがリーダーアリスだわ!それに──これも手に入れたんだから!!」
少女の手には拳大の青い魔石が握られていた。
「魔石のサイズからして恐らくAランクlv90相当、もしくは100。よく僕たち勝てたよね。」
「ああ、何度死にかけたか分からねぇぜ。」
「それでも、勝ったわ!私たち3人で!!」
黄金の少女は、胸を張り、誇らしい顔で言い放った。
「もうあんなのは懲り懲りだけどね。」
「次も勝つ!」
白髪と黒髪の少年達はそれぞれ違う表情を浮かべながらも、互いに認め合う確かな信頼を感じ取り、黄金を振りまく少女は言う。
「私たちは『シリウス・ステラ』。ここから全てをはじめましょう!」
神は見た。一つの星を。神は見上げた。
漸く、待ち望んだ星が降る。
嗚呼、何と美しき哉。
周りの星々を掻き消すほど強く輝く星は、透き通るように青白く、全てを包む闇を切り裂き、軌跡を黄金の線で描く。
さぁ、神よ、神々よ。来るぞ、我らの希望が、我らの悲願が。
時は近いぞ。準備を済ませろ。宴だ祭りだ。
神はその星に魅入られた。手に持つ楽器で箱庭中に奏で、響かせる。
盛大に、星を迎えよう。




