補遺7 図書館業界誌『図書館だより』
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【補遺7】
媒体:図書館業界誌『図書館だより』
令和6年8月号 業務情報欄(pp.42-43)
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〔業務情報〕
特殊資料の取り扱いについて(注意喚起)
全国図書館協議会 業務委員会
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1 趣旨
近年、一部の公共図書館において、特定の資料の取り扱い上、
通常の業務手順では対応困難な事例が報告されている。
本稿は、こうした事例について、会員各位の業務上の参考
資料として整理するものである。
特定の図書館・特定の資料を批判する趣旨ではない。
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2 報告された事例の概要
各地の会員館より、以下のような事例が報告されている。
事例の発生館は匿名化のうえ「A館」とする。
【事例1】 資産番号の重複
A館の閉架書庫に、資産番号が同一の資料4点が登録されて
いる。除却・抹消を試みたが、システム上の処理が完了
しない。「資産の実在が確認できない資産は除却できない」
として、除却申請が受理されない。
【事例2】 書架からの取り出し困難
当該資料は、書架から物理的に取り出すことが困難である。
複数の職員が試みた場合でも、取り出しに10秒以上を要する
事例が確認されている。
書架自体には経年劣化や歪みは認められない。
【事例3】 書き込みの除去不能
当該資料の本文中に、利用者によると思われる書き込みが
複数確認されている。書き込みの除去を試みたが、
消しゴムを用いると文字が紙面の内側へ沈み込み、
かえって判読が容易になる事象が確認されている。
【事例4】 貸出履歴の異常
当該資料の貸出履歴に、貸出日が刊行日より前の記録が
含まれている。
登録時の入力ミスを疑い修正を試みたが、修正後に元の
日付に戻る事象が確認されている。
【事例5】 予約台帳の異常
当該資料の閲覧予約台帳に、申請者欄が空白の予約申請が
綴じ込まれている事例が複数の館から報告されている。
受付日も記入されておらず、閲覧希望日は「随時」とのみ
記載されている。
台帳の綴じ込みの経緯について、各館の業務記録には
記載がない。
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3 共通する事項
上記の事例において、共通して以下の事項が確認されている。
(一)当該資料の書名は、千葉県内の発掘調査報告書である。
(二)当該資料の印刷を担当した会社が、刊行前に廃業
している。
(三)当該資料の校閲担当者の所在が、各館では確認
できない。
(四)当該資料を所蔵する館は、いずれも千葉市立図書館
であると初期に報告されたが、その後、他の自治体
の図書館からも同様の事例が報告されている。
なお、(四)について補足すると、令和6年5月以降、
本誌編集部に寄せられた事例の発生館は、当初は千葉市内
1館に限られていたが、6月以降、千葉県外の公共図書館
(東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県等)からも報告が
寄せられている。
当該資料が他の自治体に物理的に貸与・移送された記録は
確認できない。
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4 業務上の対応について
以上の事例について、本会としては、以下の業務上の対応を
推奨する。
(一)当該資料を確認した場合、無理な閲覧・貸出処理は
行わず、書架の現状を維持する。
(二)利用者からの問い合わせに対しては、館の判断で
対応する。本会としては具体的な対応方針を示せない。
(三)職員の体調・知覚に通常と異なる状態が生じた場合は、
当該資料への接触を中止し、休憩を取る。
(四)書誌情報の入力・修正にあたっては、複数名による
確認を行う。
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5 結語
本稿は、現時点で確認できる事例を整理したものである。
各事例の発生機序については、本会として特定できていない。
なお、本稿を読まれた会員各位におかれては、自館における
類似事例の有無について確認いただき、本会編集部までご
報告をお願いする次第である。
報告は、本号巻末の業務委員会連絡先まで、書面または
電子メールにてお願いする。
全国図書館協議会 業務委員会
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[業務委員会編集部・令和6年9月号への申し送り事項]
本記事の入稿にあたり、原稿の最終ページ余白に
以下の文字列が記載されていることが確認された。
当該文字列は、原稿の執筆委員によるものではないとの
申告がなされている。
「本稿の取扱区分について:
本稿を含む本誌『図書館だより』各号の保管および
閲覧管理は、当該資料の管理規程に準じて
処理されるものとする。
管理規程の本則については、当該資料の冒頭部に定める。
処理結果に関する通知は行われない。」
当該文字列の取り扱いについては、編集部内で協議の上、
原文のまま掲載することとした。
削除を試みたが、削除後に同一内容が再挿入される事象が
確認されたためである。
会員の皆様には、ご報告とお詫びを申し上げる。
『図書館だより』編集部
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