ニジイロ
「・・・いやー、まいったな。いくらなんでも卒業式に雨は悲しいな・・・」
「・・・だね、木坂くん」
あれから月日がたち・・・今日は中学の卒業式。
「・・・俺たちは高校違うけど、ずっと、恋人でいるからな」
「うん・・・!」
『それでは、教室に各自集合してください』
「行こ、木坂くん」
真友は雨の中で木坂の手を引っ張った。
「・・・うわぁぁぁぁぁんっ!真友、さみしーよぉーーーっ!」
音葉はズタボロに泣いて、真友の涙も加速してしまった。
「音葉ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「真友ぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
「真友先輩」
声がして振り返ると―――――――蓮がいた。
「蓮・・・くんっ」
「卒業おめでとうございます」
「・・・りが、とうっ・・・」
「・・・木坂先輩の第2ボタン・・・」
「もう、それなら完了してるよ」
真友は涙をこらえながら、蓮にボタンを見せた。
「真友先輩ぃ・・・」
「ちょ・・・蓮くんっ、・・・泣かないでぇ・・・!」
真友もさらに泣き出して・・・蓮と音葉は、それよりも多く泣き出した。
ピカーーーーッ
「・・・急に晴れたね・・・って、・・・わぁ・・・」
真友と音葉、蓮、そして、いつの間にかいた木坂が空を見ると・・・
大きな虹が、架かっていた。
「・・・キレイ・・・」
「・・・この日のことは絶対忘れないね!」
「・・・私この虹色、好き」
真友は空を見て、そうつぶやいた。
―――――――――――――――――あれから7年後―――・・・。
「それでは最後に、ブーケトスを行いたいと思います」
「わぁ!見てみて、幸希!きれいな虹だよ!!!」
白いウェディングドレスに身を包んだ真友は、空を見てそう叫んだ。
「・・・あーあ、真友先輩、ついに来ちゃった・・・これで僕ももう、真友先輩のことをあきらめなきゃですね・・・」
「えへへ。あ、ほら音葉!ブーケトスするから来て!」
「・・・うん!」
ポーン!
とんだブーケは空を舞って、虹の光に包まれて・・・音葉の腕に落ちた。
「わぁ音葉、おっめでとーっ!!!」
「・・・この場で、真友の立場を奪うみたいなことしたくないんですが!」
音葉はくるりと蓮の方向を向いて・・・こう言った。
「・・・蓮くん!・・・好きです!!!」
「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉⁉」」」」」
観客全員、・・・というか、特に真友と木坂が、そう声を上げた。
「・・・音葉先輩、僕」
「うん・・・?えっいま名前呼びで!」
「・・・同じ気持ちなんです!!!」
「・・・・わぁーーーーーーーーーーっ!!!」
歓声が響き渡った。
木坂も、音葉も、蓮も。
みんなみんな、大好きだよって・・・真友は改めて、そう思った。
白いウェディングドレスに身を包みながら・・・
――――――――木坂の隣で、これからも、ずっと。
読んでくれた方、今までありがとうございます!
真友、木坂、音葉、蓮。4人ともずっと好きでいてくださるとうれしいです!
次の作品も、ぜひ!読んでくださるとうれしいです。




