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アウスグス


-5-

三体のアウスグスのモデルになった魔物を探すという大切な仕事をしているシャルルです。


洞窟の拡張は順調に進んでいて魔物って本当に有能なんだなって驚いているくらいだ。


全体の45%くらいはできているはずだが、4匹でこの速度とは恐ろしい。


想定していたよりも早くできてしまいそうなので準備の前倒しが必要なのだが、村を襲わずに利益を得る方法が思いつかない。


もう少しのんびりした生活が出来ると思っていたが現実は厳しかったようだ。


ルヴルフ達が頑張ってくれていると思うと、労をねぎらってあげなければと今日の予定に多めの狩猟をしようと決める。


ルヴルフ達が愛くるしくて、ついつい保存する予定の食料を渡してしまっている。


キラキラとした丸く大きな目で見つめられるともうたまらん、体中をなで回し美味しいものを食べさせたくなってしまうのだ。


ルヴルフ達が穴掘りが好き程度におもっていたシャルルだが、ルヴルフ達の作業が向上しているのはシャルルが原因だとは当人は気がついていないのである。


色々思いつく限りの金策方法を考えてみたがうまくいきそうも無い。


ヴォルヴォロ商会から買った商品を売る方法だが、あんなアイテムを買えるのは貴族ぐらいだろう。


一つ買うだけで金貨がかなり飛ぶので、こちらも利益を得ようとすればそれ相応の価格でしか売れない。


貴族と会おうにもそれなりの実績が必要となる。


貴族と取引している商人に売ることができるが、あちらも商売である以上値引き交渉やアイテムの入手先などを聞かれたらうまく誤魔化せそうもない。


一度目はうまく誤魔化せたとしても、二度目三度目になるとさすがに盗品だとあらぬ疑いをかけられそうなので却下である。


野菜を育てて売るという手段もあるが、洞窟内は日が当たらないので野菜が育たない。


外で開墾などしようものなら洞窟の存在がばれてしまうでよろしくない。


色々と案をだすが、宝物庫を一杯にできるような利益を見込める案が思い浮かばなかった。


洞窟が完成したのに、いつまで経っても何もしなければ怪しまれるだろう。


あんなにお世話になったノース村の人々を襲わせることをしたくない。


だからといって、一番近くの村を襲わないのは不自然だろう。


そんなぼろの出ることをして、小さな疑いを持たせればどんどん疑いが増えていく。


信頼関係にひびが入ることは避けたい。


襲撃のことを考えるだけ気が重くなりそうなので、違う作業をして逃避することに決めた。


今朝挨拶に来たライルはいつも通りだったが、少しでも変化があれば見逃さないようにしたい。


といっても、ライルは起きている時間が短い。


あの巨体で活動時間が長いとなると、山のような食材が必要になる。


人型になって消費エネルギーを抑えたといっても、長時間活動できるほどエネルギーを抑えられないのかもしれない。


空腹を満たすために毎日狩りをしていたら地上から生物が消えてしまうかもしれない。


エネルギーを極力使わないように普段は寝て過ごしているというドラゴンの生活サイクルも納得である。


今は巣作りだから起きているのであって、本来はずっと寝ているのかもしれない。


朝に一度は挨拶に来るので用事があるときには伝えることにしている。


というか、朝に用事を伝えなければ、彼は次の朝まで起きてこないのだ。


おい、巣作りを学びたいといったのはどこのどいつだ!と怒鳴りたくなるが、四六時中そばに居られても困ってしまう。


そう考えると今の感じがとても良い状態なのかも知れない。


ここに来て何日経ったのかよくわからない。


一日中蝋燭の明かりに照らされている生活なためか、昼か夜かも判断ができない。


俺が寝て起きたら朝で疲れて眠くなれば夜だ、普段から身についている感覚が狂っていなければだが・・・。


身代わり君を購入してからというもの、外出が楽になったので狩りや山菜採りなど機会が増えたため、自分の感覚も強ち間違っていないことを実感できた。


それに一日一度は、日光を浴びないと調子が悪い気がしてしまう。


洞窟内の空気は不思議と外と変わりなく、気温も肌寒い程度にひんやりしているので生活する分には問題無いが、日の光を浴びることは人として大切なのかもしれない。


植物が育たないように、人間も光から栄養をもらっているかもしれないからな!と日光浴の素晴らしさを体感するがごとく両手を広げふり注ぐ光を浴びていたこともしばしばあった。


村人に見つからないように洞窟がある場所よりさらに奥に進み森の探索範囲を広げては、高い薬になる薬草の群生を発見したときや狩りで大物を獲ったときはライルにその時の話を聞かせた。


なぜ洞窟の外の話をするかというと、人間の姿で森を抜けて村まで歩いた方が道がわかるので、外に興味を持たせたいためなのだ。


決して良い薬草が発見できたから自慢したいとかそう言うのじゃ無いんだ。本当だよ!


翼が無いので飛んで地理を把握するという感覚がわからない以上、足で覚えてもらう方法しか教えられない。


ライルのお出かけ計画を練りながら、とりあえずアウスグスのモデル探しを再開するか。


アウスグスのモデルを探しているはずなのに、ついつい関係無いページをみてしまうけどしかたがないよね。


カタログを読むのが本日の仕事であるといってもいいくらいだ。


アウスグス一体目は獅子型、二体目は山羊型、三体目が蛇型の彫刻なのですぐ見つかるはずなのだ。


魔物の項目から探していけば、ほら見つかった。


なんで今まで見つからなかったのだろう、不思議だなー。


獅子型の魔物は、星が三つもついている魔物でブレーという名だ。


星の数で魔物の強さをあらわしているようだが、値段もすごいことになっている。


ステータスという項目があり、力や素早さの横に棒が伸びているがどういういみがあるのだろう。


星の数と値段をみれば、魔物の強さがわかりそうなのでこう言う細かいものは後からでもいいか。


山羊型は、これも星が三つでヴァホット。蛇型も星が三つでスラーと言う名だった。


実際のモデルは強いが、アウスグス自体は星が一つで、姿形は強さに影響しないと説明文にも書いてあるので見かけ倒しだと言うことがわかった。


はじめから、アウスグスの項目だけを調べればすぐに終わったのではないかとは思ったが、カタログでものを調べるという練習をしていただけだからね。


うん―――。


そろそろ、ナキアにもらったアウスグスの書を読んでみるか。


アウスグスを調べるのにやる気が起きなかったのはこの分厚い説明書を読んでから使ってくださいというナキアの一言があったからなのだが・・・・。


まあ、読んでみてから判断するか。


ページをめくると、アウスグスの部位名称から魔術的コマンド、外部ユニット接続方法など。


そして俺はそっと本を閉じた・・・・。


なんだ、この本は専門書なのか!魔導士や機工士が理解できるレベルの本を俺に使いこなせる気がしない・・。


まあ、時間は結構あるからわかるところだけ読んでみる努力はしよう。


あれは、タダの芸術品だとか置物だとか誤魔化すのはとてもつらい。


それからの日々は地獄だった。


知らない文字との格闘と襲い来る睡魔そして魅惑のカタログゥ!。


そしてかなりの日数をかけてわかったことがある。


アウスグスを難しく制御しようとするから専門家レベルの技術が要求されるが、簡単になら素人でも動かすことが出来るようだ。


さらに、外部ユニットと呼ばれるカタログに載っている商品を装着することにより、アウスグスが周囲の音を拾ったり侵入者を感知したりするなど魔導的技術の一部再現が可能になる。


「専門的な技術をもので代用できるなんてすごい・・・。」


お金はかかるけれど素人にでも扱える商品を提供できるヴォルヴォロ商会に乾杯である。

みにみにえくすとら;白き英雄の大賢者タイム


ふぉーちゅん「お姫様が眠っていて暇な時間が出来たことだし、ネリ君、聞きたいことがあるなら今なら何でも答えるよ。私は優しいからね。」


ねりぃ「自分で優しいとか言いますか・・。まあいいですけど、俺ってなんでネリって呼ばれているかわかりますか?」


ふぉーちゅん「君は私に対して容赦ないねぇ、もっと優しく包容力のある言葉で私を包み込んでほしいものさね。と話を脱線すると君に睨まれそうだからここは簡潔に答えたほうがいいのかい?」


ねりぃ「是非簡潔に無駄な話は省いてくださると助かります。」


ふぉーちゅん「早すぎる男は嫌われるよ全く。」


ねりぃ「何のことだか・・・」


ふぉーちゅん「ははは、ネリとは実に君の特徴をよく捉えた名前だね。プラチナブロンドに乳白色の肌そしてルビーのような赤い瞳を持つ君はまさにネリというだ。」


ねりぃ「愛玩動物ってかんじですか?」


ふぉーちゅん「そう、君はネリの様に愛くるしいのさ!その場で抱きしめたいくらいだ、君を今すぐもふらせる権利を私に寄越すのだ!」


ねりぃ(服装はだらしないが意外と良いからだしてるんだよなぁ)「だが、断る!」


ふぉーちゅん「エロイ目で見てたくせに、その熱い眼差しで妊娠するかと思うほどだよ。」


ねりぃ「はいはい、冗談はよしましょうね。」


ふぉーちゅん「この私が冗談を言う様に見えるのか」


ねりぃ「次の質問にいってみよー」


ふぉーちゅん「ははは、ネリ君は私にまだ聞きたいことがあるのかね」


ねりぃ「聞きたいことが多すぎて困るくらいです。」


ちらりと姫ノ様子を窺うが姫は可愛い寝息をたてていた。


俺と彼女の講義は、まだまだ続きそうである・・・。


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