番外編 その頃母さんは.....
ピロン♪
“メッセージが届いています”
“もうすぐレオナルドのお家に着きますよ”
(..............えぇ!?)
この前会ったばかりの母さん。
突然なぜかこっちに向かっているという。
とりあえず部屋を片付ける。
何かマズイ事でも起きたのだろうか...
少し不安になった。
コンコンコン...カチャ
「レオナルド!来ちゃった(エヘッ)」
「来ちゃったじゃないでしょ、母さん」
「なにしに来たんだよ...」
ツカツカと家の中に入り隈なく見て回る。
「ちゃんとキレイにしてるわね」
「あら?こういう娘がタイプなのかしら(ニコッ)」
壁に貼ったフローリア限定ポスターを外し忘れた。
別にいいけど少し恥ずかしい。
「やっぱりオトコの子なのねぇ〜(意味深)」
「もういいからっ!なにしに来たのさ」
見ればわかるからとそのまま外に連れ出された。
そこにいたのは...
グルァァァァグアシャァァァ!!
ブルンッ...ヴゥルグアラララァッァウァッァア!!!
「すっごーい!なにあれ!?」
大きな黒いドラゴンだった。
伯父の本の表紙で何度も見た事があるコイツは...
「エンシェントドラゴン...だよね...」
意味不明だ。
もちろん見るのも初めてで唯々圧倒される。
楽しそうなカレンとは対照的に
俺は少しビビってしまった。
「あの後リリィーちゃんと感謝祭に行ったのよ」
「フェスティバルガチャ、だったかしら?」
地元の感謝祭でリリィーに促されるまま
ドラゴンガチャを試しに単発で回したところ
見事に激レアなこの竜を引き当てたらしい。
なぜ俺はこの幸運な血を引き継いでないのだろうか。
「驚かそうと思ってずっとレベル上げしていたの」
このドラゴンはもう大分育っている。
母さん強いから数週間ダンジョン籠りをして
竜と一緒に上級という上級を駆逐していたらしい。
...無茶しやがってどころの話ではない。
「これからはすぐに会いに行けるわねっ!」
「来なくていいからっ」「わーい!また来て〜」
“それじゃ忙しいから戻ります♪”とだけ言い残して
母さんは飛び去って行った。
結局なにをしに来たのかは不明だが
いつ来てもいいように部屋は片付けておこうと思う。




