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砂金探し その13

ぽちゃん。


……ぽちゃん。


静かな山の奥から、


確かに水の音がします。


鉱山喰らいの暗い目が、


わずかに揺れました。


『……まだ、あるのか』


クロックがうなずきます。


『完全には死んでいません』


『山の流れは、まだ残っています』


ショウタ。


「つまり助かる可能性あるってこと!?」


メカリンがスパナを掲げました。


「大掘削作戦です!!」


小型ドリル軍団、


一斉敬礼。


『掘削!』


『接続!』


『今回は反省済み!』


ショウタ。


「本当かなぁ!?」


そして作戦開始。


ドリル軍団が、


黒い根の間を高速掘削。


ぶいぃぃぃん!!


メカリンが機械で地盤安定。


クロックがルート計算。


夜の龍が炎で岩を溶かし、


巨大猫が崩れた岩を運ぶ。


白もふは――


なぜかヘルメット装備。


『現場監督』


ショウタ。


「一番働いてないやつ!」


しかし。


黒い根も抵抗してきます。


ズルルルル!!


根がうねり、


掘った穴を塞いでいく。


鉱山喰らいが苦しそうに叫びました。


『止まれ……!』


『でも止まらない……!』


サヨが気づきます。


「山自身が怖がってるんだ!」


「また全部なくなるって!」


静寂。


ピースケは、


黒い根にそっと触れました。


「大丈夫ですよぉ。」


「今度は、取りすぎませんからぁ。」


その声に、


黒い根が少しだけ動きを弱めます。


でも。


まだ完全には止まらない。


クロック。


『枯渇の記憶が強すぎます』


ショウタ。


「山にトラウマあるのか……」


そのとき。


黄金龍が前へ出ました。


『なら、俺が流す』


次の瞬間。


黄金龍の体が、


まばゆい光を放ちます。


ゴォォォォ!!


鱗の隙間から、


金色のエネルギーが川みたいに流れ始めました。


それは、


黒い根の中へ入っていく。


鉱山喰らいが震えました。


『……あたたかい』


『流れてる……』


すると。


黒い根が、


少しずつ色を変え始めます。


真っ黒だった根に、


金色の筋が広がる。


そして――


ドリル軍団の先頭が、


ついに地下深くへ到達。


ガキィン!!


静寂。


小型ドリル。


『空洞発見』


『水脈確認』


ショウタ。


「やった!?」


次の瞬間――


ドバァァァァァッ!!


地下水脈、


大噴出。


青く透き通った水が、


山中を駆け巡ります。


黒い根を洗い流し、


枯れた岩を潤し、


灰色の山へ色が戻っていく。


鉱山喰らいの体にも、


次々と金色の線が走ります。


灰色だった体に、


緑や青の光。


草が生え始め、


小さな花まで咲く。


白もふ大興奮。


『山が生えた!!』


「語彙ぉ!!」


鉱山喰らいは、


ゆっくり空を見上げました。


その目から、


ぽろっ……と、


透明な涙。


『……音がする』


静寂。


山の中を、


水が流れる音。


風の音。


植物の揺れる音。


そして。


小さく、


かすかに。


“歌”。


黄金龍が笑いました。


『戻ってきたな』


その瞬間。


カラノ鉱山全体に、


無数の花が咲き始めます。


灰色だった山が、


一気に色づいていく。


町の人たちも歓声。


『山が生き返った!!』


『川が増えてるぞ!』


『空気うまっ!!』


ショウタ、


へたり込みながら笑います。


「今回はマジで大成功……」


その瞬間。


メカリンの機械から、


ピピピピ!!と警報音。


全員停止。


ショウタ。


「……嫌な予感」


メカリン、


青ざめながら振り返ります。


「す、水圧が想定の……」


ゴゴゴゴゴ……。


地面が震える。


そして。


山の頂上から、


超巨大な“間欠泉”が発射。


ドバァァァァァ!!


空まで届く勢い。


しかも。


ただの水じゃない。


金色に光ってる。


白もふ。


『わぁ』


ショウタ。


「絶対また何か出るぅぅぅ!!」

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