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砂金探し その4

白もふ、


びくぅっ!!


両手いっぱいの砂金を抱えたまま停止。


『ち、ちがう』


ショウタ。


「何が!?」


白もふは必死に言い訳。


『これは……川を軽くしてる』


「雑すぎる!!」


黒いヒヨコも横で協力中。


『いっぱいありましたですぅ』


「お前もかぁぁ!!」


すると。


川の中から小さな金魚たちが、


ぷくぷく笑いながら寄ってきました。


『キラキラ好きなんだね』


白もふ、


ちょっと照れます。


『うん……』


星川ヌシも、


大きな目を細めました。


『少しなら、いいよ』


ショウタ。


「優しいなぁヌシ様!」


そのとき。


メカリンが巨大な設計図を広げます。


ばさぁっ!!


図面が長すぎて川に落ちました。


「わぁぁぁ!」


ショウタ。


「まずそこから直せ!!」


メカリンはびしっと立ち上がります。


「完成予想図はこちらです!」


そこには、


ものすごい装置が描かれていました。


水車。


パイプ。


謎のロケット。


なぜか巨大スプーン。


ショウタ。


「絶対最後いらない!」


メカリン。


「いるんです!!」


クロックが冷静に分析。


『理論自体は可能』


ショウタ。


「理論は!?」


ガンテツのおじさんも笑っています。


「面白ぇ!」


「町じゅうで作るか!」


その日の夜。


鉱山町は大騒ぎになりました。


鍛冶屋が金属を打つ。


子どもたちが川石を運ぶ。


鉱夫たちが巨大水車を組み立てる。


そして。


永遠のシチュー鍋まで来ていました。


『夜食ですよー!』


ショウタ。


「なんでいるんだよ!!」


サヨは工具を配っています。


夜の龍は空から照明代わりの炎。


巨大猫は重たい岩運び担当。


『……働いた』


白もふは途中でシチュー休憩。


『だいじ』


ショウタ。


「戦力が自由すぎる!」


そして。


翌朝。


ついに完成しました。


“星川再生式・循環採掘システム”。


名前だけ立派。


見た目は、


なんかギリギリ立ってる。


メカリンはドヤ顔。


「完璧です!」


ショウタ。


「不安しかない!」


ガンテツがレバーを握ります。


ごくり。


町中が見守る中――


ガコンッ!!


装置始動。


巨大水車が回転。


川の水がきらきら流れ始めます。


すると。


川底の砂が、


やさしく分かれていく。


必要以上に掘らない。


川を傷つけない。


しかも。


水流で自然に星砂が育っていく。


クロックが驚きます。


『……成功です』


町の人たち大歓声。


『動いたぁぁ!!』


『川が濁ってない!』


『星砂も採れるぞ!』


ガンテツのおじさん、


涙ぐみながら笑いました。


「やれるもんだなぁ……」


その瞬間。


星川ヌシが、


空高く跳ねました。


ザバァァン!!


巨大な金色の水しぶき。


朝日を浴びて、


空いっぱいの星みたいに輝きます。


小さな金魚たちも、


楽しそうに川を泳ぎ回っています。


ヌシは優しく言いました。


『これなら、川も町も生きていける』


静寂。


ショウタが空を見上げます。


「……今回は平和に終わったな」


その瞬間――


メカリンの装置から、


ピピピピ!!と警報音。


全員停止。


メカリン。


「……あ。」


ショウタ。


「“あ”じゃない!!」


次の瞬間。


装置の巨大スプーン部分が、


突然ロケット噴射。


ボォォォォ!!


川の砂金を全部巻き込みながら、


空へ飛んでいきました。

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