責任とって!
てん子「あのスポン長老様?お聞きしたい事があるのですが…」
スポン長老「なにかね?」
てん子「長老様とトイレ神様は、お知り合いなのですか?」
スポン長老「ほっほっ…知り合いも何もあの御方は我々の『救世主』なのじゃよ」
てん子「救世主?」
神「(あの幼女が…?)」
スポン長老「もう50年くらい前になるかのぅ…このスッポンタウン全体に原因不明の『トイレ詰まり』状態になったのじゃ…」
てん子「スッポンタウン全体に…」
神「トイレ詰まり…(なんて恐ろしい…)」
スポン長老「しかもそのトイレ詰まりは強力でな…街のスッポンを使っても、トイレの詰まりは一向に無くならなかったのじゃ…」
てん子「………」
スポン長老「ワシも含め、スッポンの住人達は長年、トイレ詰まりに悩まされ、ろくにトイレも使えぬ状態じゃったのじゃ…」
神「(な、長年って…俺だったら半日でもトイレが詰まってたら発狂しそうだ…)」
スポン長老「しかし我々がトイレ詰まりに悩まされている時…一人の少女がこの街へやってきたのじゃ…」
てん子「一人の少女?」
スポン長老「その少女の醸し出す雰囲気はまるで天使…いや神そのものじゃった…」
スポン長老「そして驚く事に、その少女は『ある方法』でこの街のトイレ詰まりを一瞬にして無くしてしまったのじゃ…」
神「ある方法?」
スポン長老「ある方法…それはこの巨大な『スッポン山』を一瞬にして造り上げたのじゃ」
神「い、一瞬でこんなに巨大な山を造り出すなんて…そんなコトが…」
スポン長老「まさに奇跡じゃった。その少女が起こした奇跡によって、スッポンタウンはトイレ詰まりの恐怖から解放されたのじゃ」
てん子「その奇跡を起こした少女というのが…」
スポン長老「うむ、我らが神であるトイレ神さまじゃ。あの御方にはどれだけ感謝している事か…」
神「(トイレ神さま…やっぱり神を名乗るだけあって凄い人だったんだな)」
スポン長老「そして我々はトイレ神さまに誓ったのじゃ…このスッポン山を生涯かけて守り抜くと…」
スポン長老「そして50年前に起こったトイレ詰まりは、自然災害ではなく、何者かの仕業だとトイレ神さまは仰られた…」
てん子「何者かの仕業?」
スポン長老「恐らく強大な『魔力』の持ち主が起こした厄災とも考えられるのぅ」
てん子「するとトイレ神さま以外にも、凄い魔力を持った人が居るという事ですか?」
スポン長老「うむ…あくまでも推測の範囲じゃがな」
神「(なんだか話が飛躍し過ぎてついていけないぜ…)」
ルイ「みなさ~ん!夕飯出来ましたよ~♪」
神「おっ!」
スポン長老「ほっほっ…夕飯の時間じゃな」
神「俺もう腹ペコだよ。ま、てん子さんほどじゃないけどね」
てん子「わ、私…そんなに腹ペコでは…」
グウゥ~…
てん子「あうぅ…」カアァ
ルイ「うふふ…胃袋は正直だね?沢山用意してあるから遠慮しないで食べていってね?」
【食卓】
ルイ「さあ、召し上がれ♪」
神「おう!いただきます!」
てん子「いただきますぅ」
パクパク…
ルイ「どうかな?…美味しい?」
神「うん!めっちゃ美味しいよ!」
ルイ「よかった」ニコッ
神「(ルイちゃんの笑顔めっちゃ可愛い…笑顔じゃなくても可愛いけど)」
パクパクパクパク…
てん子「美味しいですぅ♪」
ルイ「わぁ…てん子さん凄い食べっぷりだね」
スポン長老「ほっほっ…食欲旺盛なのは良い事じゃ…遠慮せずにドンドン食べなされ」
てん子「は、はい!」
パクパクパク~♪
神「いや、しかしこの料理全部ルイさんが作ったんだな…凄いや」
ルイ「えへへ♪」
スポン長老「料理もそうじゃが家事全般はルイに任せておるからのぅ…」
ルイ「おかげで掃除洗濯、料理はバッチリだよ?」
スポン長老「ほっ~ほっほっ…ルイはきっと良いお嫁さんになるぞよ」
ルイ「ちょっ…おじいちゃんったら…」カアァ
ルイ「ところで…神…くん?」
神「なに?」
ルイ「ちょっとお話したい事があるから…後で私のお部屋に来て?」
神「え?あ、ああ…」
スポン長老「ふむ…日も沈んできたのぅ。このまま下山するのはちと危険じゃ。だから今日はここに泊まっていくとよい」
てん子「あ、ありがとうございます…なんだかお世話になりっぱなしで申し訳ないですぅ…」
スポン長老「ほっほっ…なぁに気になさるな」
ルイ「二人のお泊まり決定だね♪じゃあお風呂沸かしてくるね」
数十分後…
ルイ「お風呂沸いたよ?どっちが先に入る?」
神「じゃあてん子さんが先に入っててくれ…俺はルイちゃんと話があるからさ」
てん子「わかりました。ではお先にいただきます」
ルイ「じゃあ神くん?私の部屋に来て?」
神「あ、ああ…」
【ルイの部屋】
神「それで俺に話があるっていってたけど…一体なんの話し?」
ルイ「………」
神「ルイちゃん?」
ルイ「あの時……でしょ…」ボソボソ
神「え?」
ルイ「あの時…見てたでしょ?」
神「へ?見てたって何を?」
ルイ「わ、私がオシッコ…してるところ…見てたでしょ?」カアァ
神「…へ?いや…お、俺は何も見てないよ?」
ルイ「だって…あの時近くにいたじゃない…」
神「でも俺が君と会ったのは、おそらく用を足した後だぜ?どうやっても見ようがないと思うぜ?」
ルイ「ほんとに見てない?」
神「ほんとに見てないよ。用足し後の現場には遭遇しちゃったけどな」
ルイ「やっぱり見てたんじゃない…」
神「うっ…でも直接してるところは見てないぞ?」
ルイ「でも私の…オ、オシッコは見たんでしょ?」カアァ
神「そ、それは…」
ルイ「む~…」
神「まいったな…」
ルイ「責任…とってよね?」
神「へ?」
ルイ「私の見たんだから…ちゃんと責任とってね?」
神「責任って…」
ルイ「だって…おじいちゃんが言ってたもん。男の子に恥ずかしいところを見られたら…その人の『お嫁さん』になるんだって…」ポッ
神「ふえぇぇ!?」




