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光の誘惑  作者: 鼻歌大好き身長、小さいな
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何がスゴいのだろう?

   夏休みも終盤に差しかかったある日の事だった。リドル家にソフィア宛てに手紙が来た。差出人は、オリビアで、オリビアがブライ家の邸宅にソフィアを招待していた。[貴族]の屋敷に招待という事でオリビアも気を利かせて、「ビクトリアちゃんも誘って良いよ」と書いていた。ソフィアも学院の寮で同じ部屋のオリビアと会いたかったし、オリビアも小動物のようなソフィアを会って愛でたかったので、ソフィアはすぐにビクトリアに確認を取って約束された日に2人でブライ家に行くことにした。


  約束の日。ソフィアとビクトリアがオルシュウレアン村の入り口で待っているとオリビアの使いが豪華な[貴族]の馬車を引いて現れたので2人はビビってしまった。しかし、馬車に乗って出発するとソフィアは景色を輝く目で楽しんだのでビクトリアも少しは緊張がほぐれた。

ソフィアとビクトリアがオリビアに招かれてオリビアの屋敷に着くと城のように広く大きなブライ家の屋敷に再びビビってしまった。

  ソフィア「でかっ!」

ビクトリア「ねっ…」

2人が邸の前で固まっているとゴージャスな衣装を着たオリビアが現れたのでソフィアは初めてオリビアに緊張をしてしまった。

オリビア「いらっしゃい」

ソフィア・ビクトリア「おっ汗お邪魔します」

2人はオズオズとブライ家の中に入り、ビクビクとオリビアの後に着いて行った。

オリビアは、ソフィアとビクトリアを自分の部屋に迎え入れようとしたがオリビアの部屋に先客がいて驚いた。

アリス「やり過ぎじゃない?」

オリビア「アリスちゃん汗」

何故かアリスが来ていて、しかも剣を抜いていた。アリスは、ソフィアと目が合うとすぐに剣を振り上げて氷を放った。しかし、反射神経が鋭いソフィアはその攻撃を避けてしまい氷の塊がビクトリア目掛けて向かっていった。オリビアは、慌てたがソフィアは強い魔法を使えるビクトリアに対しては心配をしていなかった。ビクトリアは、ソフィアとの剣の稽古をして鍛えた反射神経を活かして素早く剣を抜いて火魔法を放ち氷の塊を燃やした。ビクトリアとアリスが火花を散らし始めたので慌てたソフィアは2人の頭を木刀で殴ってしまった。

ソフィア「外でやろうね汗」

オリビア「アリスちゃーん!」

いつも剣の稽古でソフィアに頭を木刀で殴られているビクトリアは何ともなく頭をさすりながら「うん。」と反省しながら言ったが初めてソフィアの攻撃をまともにくらってしまったアリスは気絶してしまいオリビアの腕に抱かれソフィアは大パニックになってしまった。


   アリスが目を覚ますとソフィアが眉を下げて見守っていた。

   ソフィア「ごめんなさい」

アリス「…あぁ。」

ソフィア「頭、大丈夫ですか?」

アリス「まぁ。」

その言葉にソフィアは、やっと顔を綻ばせて「良かった」と優しく笑った。

アリス「なぁ。」

ソフィア「はい?」

アリス「お前、なにがスゴいんだ?」

ソフィア「分かりません。」

アリス「えっ⁉︎」

ソフィア「魔法を使えないのに何で自分が1位なのか分からないんです。」

アリスが見たソフィアは本当に分からないようだった。そして、魔法が使えないからかそれとも自信が無いのか下を向いて膝に置いた手を強く握ってしまった。

アリス「ソ」

ソフィア「あっ!オリビアちゃんが食事を用意してトリちゃんと一緒に待っていてくれているのでもう大丈夫なら一緒に行きましょうか」

でも、それは一瞬ですぐに笑顔になったソフィアは招かれてもいない客のアリスを普通に誘ってきた。仕方なくアリスは、旧知の仲のオリビアがせっかく用意してくれた食事を[普通]の2人と食べることにした。しかし、ソフィアとオリビアは、仲良さそうにキャッキャと食べているがビクトリアとアリスは目で火花を散らしながら食べていた。

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