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59泊目 もふもふ不足は状態異常

「えっと、ここは……。あ! すごいです……! ここ、もう最下層の十三下層です! ペンデュラムを使用しても、ここより下の階はもう見えないので間違いないと思います」


 しばらく満腹の腹を休ませていると、エルが嬉しそうに報告をしてくれた。

 ポータルのワープ先は、どうやら吉と出たようだ。

 周りに魔物が大量に湧いているわけでもなく、ヴァロールが設置した香炉もない。

 さらには、目的地である最下層、という完璧っぷり。

 あまりの完璧さに罠じゃないのか? とも勘ぐってしまう。

 このポータルが使えなくなる前にとっとと目的のものを手に入れて、ユキチハウスに戻ろう。

 そして広くて温かい浴槽に浸かり、美味しいご飯を食べ、ユキチさんを心ゆくまでもふもふするんだ……!!


「ここが十三下層ってことは、エルちゃんが探していたものもここにあるってことだよね? お腹も落ち着いてきたことだし、そろそろ探しにいこっか! ラストスパート、頑張っちゃうよ〜!」


「はい。目的のアイテムはヴァロールにとって宝のようなもので、ヴァロール族が儀式の時に使う祭壇に祀られているようです。なので、その祭壇を目指せば良いはずなのですが、その祭壇がどういったものかはわからず……。ご迷惑をおかけしますが、また足を使ってしらみ潰しに調べていくしかないのです」


「エルさん、任せてくださいませ。空腹の香炉さえなければ、なんてことないですわ」


 どうやらエルが探しているものはここ十三下層の最奥にあるらしかった。

 この階層がどれだけ広いかはわからないが、少しずつ探索していくしかないだろう。

 俺たちは改めて魔物に注意しながら進もう、と確認しあって、ポータルが光る小部屋から外へと出た。

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