表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
59/105

58泊目 空腹と満腹、どっちがキツい?

「ここは結局どこなんだろ? て、いうか……お腹いっぱいーーーー!! はちきれそう!! 動けないよーーーー!!」


 そう言ってミュウはお腹に手を当ててうずくまった。

 言われてみれば、さっきまであった空腹を一切感じなくなっている。それどころか、強烈な満腹感が襲ってくる!!

 そうか、この階層には香炉がない上に、さっきまでずっと食べ続けていたから満腹……を通り越して食べ過ぎの状態なんだ。


「ミュウは前の階層で全くセーブすることなく延々と食べ続けていましたからね。苦しいのも当然ですわ。仕方ありません、この木を嗅いでくださいな」


 ニュウが黄土色の木片をミュウに嗅がせると、ミュウは不思議な顔をして言った。


「あれ……? 満腹感が無くなった。かといって空腹を感じるわけでもないし、うん、ちょうど良い! これは何? 練金魔法?」


「いえ、ヴァロールの香炉から少しいただいて来たんですわ。やっぱり燃やさなくても少しの効果はあるみたいですわね。これ、ユキチハウスで焚いたら無限に食事が売れるんじゃないかしら……?」


 確かに、香炉の木片さえあればすごい売り上げになりそうだ……!

 が、ユキチハウスは美味しい食事と居心地の良い部屋で快適な時間を過ごしてもらうことが大事なんだ。

 作り物の空腹で食事をされても、それはうちの倫理に反する!

 急上昇する売り上げは正直魅力的だが、魔法的なからくりに頼らず、旅人に愛されるゲストハウスを経営していくと俺は心に誓ったんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ