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三家のJKたち。

予定より丸1時間寝坊した赤城家長女、姫。

裏社会の技術を駆使して学校なは難なく間に合った。髪はいつもよりボサボサである。


「また赤城家寝坊したん?たまに一家で寝坊する癖なんなのさ。」


姫の席に駆け寄ってきたチビは黄羅家長女の黄羅 李梨花だ。右に同じく裏社会の殺し屋だ。

趣味は剣道、好きな色は黄色、コンプレックスはエセ関西弁である。

チビな上に黄頭のツインテールという舐められやすい見た目だが姫より若干強い。

しかも黄羅家は怪しい呪文を使うことで有名である。



「昨日忙しかったらしい。最近ブラックだからね。」


「当主の人づかいが荒いだけでしょ。」


「あ、お弁当忘れた。」


「お金あるん?」


「ないや。」


「色刃兄にお弁当貰おうや。」


「いや色刃くんに申し訳ないよ。」


「あいつ5段抱えてたで、弁当箱。」


「こわ。」


「ほな、貰いに行くで。放課後お腹すいてたら仕事できないで。」


「今日は調査系だから殺すかはわかんない。」


「まあいっぱい食べて損ないで。色刃兄は食べすぎ。」


色刃兄とは黄羅家長男で李梨花の兄の黄羅 色刃のことである。趣味は茶道、好きな色は緑、コンプレックスは糸目。

ちなみに現役高校生ではなく教育実習であり、赤城家長男の殿と同期である。シスコンではない。

色刃と姫も定期的にお茶を飲む程度に仲がいいため多分申し訳ないと思っていないしなんなら2回目である。



「あれ紅と雪じゃない?」



李梨花が指差した職員室の一角。

怖いことで有名な酒巻先生(地理)の机の前に立たされる白頭2人。

青華家の双子の青華 紅と青華 雪である。

趣味は反抗期、好きな色は青、コンプレックスはない。

髪の長いハーフツインのスカートが兄の紅で、髪の短いズボンが弟の雪である。

見分けやすいようにと紅の頬には花柄のタトゥーらしきものが入っているが、周囲はスカートかズボンかで見分けている。

尚、紅と李梨花はカップルである。


「入れ替わりか赤点で怒られてるんじゃない?」


「色刃兄、2人見て笑い堪えてるよ性悪。呼ぶか。」

「なあ、紅と雪どうしたん?」


李梨花がまだ説教中の双子を見つめる。


「ああ、紅が体育出たくなくて雪と入れ替わって、たのしくなってハメ外したらバレたらしい。」


「あの2人変装自体はトップクラスなのにね、入れ替わりは尚更。」


「まあ慰めてあげて。僕はお茶でも飲んでくるから。」


「ありがとー」「おおきに!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お昼。


「それで俺が調子乗って球投げまくってバレた。ほら、紅は普段は怪しまれないように運動あんましないからさ。」


楽しげに入れ替わりがばれた経緯を話す雪とひたすらに稲荷寿司を食べる姫の正面でゆっくりお弁当を食べる李梨花とそれを眺める紅が目撃された。


「雪は元気が有り余りすぎなんだよ。仕事増やせば?」


「殺しは好きじゃないんだな〜、剣術は好きだ。」


雪の笑顔に姫が顔を上げる。


「青華家は剣術得意だよね。」


「まあな。赤城家は銃だろ。紅に憧れて剣道始めたのが怪しい呪文の黄羅家の李梨花な。」


「怪しいなんて失礼な!由緒あるんやで。」


「李梨花はいつから剣道やってるの?」


「8歳やな。紅と手合わせがしたくて。」


姫が目を細める。2人の手合わせは危うく死にかけそうなほどガチでやる。


「2人の手合わせ怖いんよな。」


「姫もたまに殿くん撃つじゃん。」


紅が微笑む。


「お兄ちゃんは絶対避けれるからね。」


「もし当たったら?」


「本望なんじゃないかな」


「ああ、シスコン…」


紅と雪が遠い目をするが己もなかなか兄弟愛が強いことは自覚していない。

姫が窓を見ると今日も快晴だった。






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