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登場人物一覧(ネタバレあり)




 フィリパ

  ウィロウ邸の女主人。

  父が亡くなり、長子として弟や妹をきちんと成人させようと努力している。

  妹のペギー・アンが帽子の飾りをほしがったことをきっかけに、祖母に習ったあと十年以上はなれていたタティングレースを再び始める。


  子爵と結婚後、限られた人数の女子を教育する寄宿学校の理事長になる。

  子爵との間に、娘ふたりと息子ひとりを生んだ。




 子爵/バーソロミュー

  ウィロウ邸のお隣、庭が接しているお邸の持ち主。

  左脚が悪く、たまに杖をついて歩く。

  十数年ぶりに邸を訪れ、境界線が曖昧になっていた為に庭に迷い込んだフィリパに優しく接する。

  その後も、フィリパに対して優しく、なにかと便宜をはかり、彼女が体調を崩した時には直に看病までした。


  はじめは父親の遺言でフィリパ達を気にかけていたのだが、フィリパと知り合ってすぐに彼女を好きになった。


  子どもが生まれた後は子爵としてだけではなく、伯父から継承した伯爵としても働いた。




 ペギー・アン

  フィリパの妹。次女。

  無口で、口論の時くらいしか積極的に喋らない。

  最近髪をアップにするようになったが、きちんとしたデビューはできておらず、フィリパはそれを気に病んでいる。

  裁縫の腕は目を瞠るほど。着飾るのが好きだが、家計に配慮して、ドレスの型を工夫するくらいしかできない。


  フィリパの理事長就任後、秘書として働く。姉妹のなかで唯一、タティングをまったく理解できない。

  男性に興味はなく、かといって女性を好きな訳でもなく、生涯結婚せずに兄弟姉妹の子ども達を世話し続ける生きかたを選んだ。




 エドガー

  フィリパの弟。三男。

  おとなしく、フィリパに対して配慮があり、弟達のなかでも一番問題を起こさない。

  服が汚れていることを相当いやがる、おしゃれさん。


  フィリパの結婚後、子爵の援助で寄宿学校へはいり、卒業後はフランスへ渡って英語の教師をするかたわら、短編の恋愛小説を数本書いた。

  内縁関係の女性が居たが、正式な結婚はしなかった。




 エレン

  フィリパの妹。三女。

  お喋りで、ひっきりなしになにか喋っている。また、うろちょろ立ち歩く癖がある。

  惚れっぽく、男性陣の家庭教師が男性だともれなく好きになってきたが、アリステア・ホークに対してはこれまでになく真剣だった為、フィリパが危険を感じてアリステアを(くび)にした。

  母親が体調を崩すきっかけになり、また父や祖母が自分の誕生日に亡くなったので、そのことで信仰が揺らいでいる。


  アリステアと結婚後、何度か妊娠したがその度に流産し、深刻な鬱状態に陥る。子爵のすすめでヨーロッパ旅行へ行き、ポルトガルで妊娠、無事に娘を出産できた。その後、ふたり、アリステアとの間に男児をもうける。

  フィリパに教わったタティングの腕前はかなりのもので、フィリパ達と一緒に数冊の本を出した。

  猩紅熱の後遺症で腎不全と尿毒症を起こし、半年ほど伏せった後に亡くなった。




 ガブリエル

  フィリパの弟。四男。

  あみものが得意で、ひまさえあればあみものをしている。手袋や靴下でも簡単に編み上げるくらいの腕前。

  また、エドガーや村の男性達と、クリケットをしていることも多い。

  勉強よりもあみものやクリケットが好きで、反抗的な訳ではないがフィリパのなやみの種。


  フィリパの結婚後、子爵の援助で寄宿学校へはいる。クリケットの花形選手として活躍した後、あみものの本を二冊出版した。

  その後はスプールズヒルへ戻り、周囲の反対を押し切って農家の娘と結婚、農民になった。かぼちゃの栽培でひと財産築く。




 フローレンス&フレデリカ

  フィリパの妹。双子で、四女と五女。

  ガブリエルからもかなり歳がはなれており、まだ幼い。お気にいりのペグドールを抱えて歩き、端布であたらしいドレスを仕立てるのが好き。

  ペギー・アンから文字を習っている。


  フィリパの結婚後、子爵の援助で寄宿学校へはいる。成人後はそれぞれラテン語とギリシャ語の教師になり、フィリパに習ったタティングの腕前もなかなかのもので、姉達と一緒に本を出した。

  ロンドンで双子の男性と知り合い、結婚する。それぞれ双子を生んだ。




 フランシス

  フィリパの弟。長男。

  軍へはいったが、突然戻ってきて、牧師の娘のイヴリンと婚約する。

  フィリパがこっそりお隣の庭へ行っているのを目撃し、お隣の庭師や馬丁と不適切な関係にあるのではないかと疑った。

  悪い人間ではないが、自分のやることや家計について、女に口出しされることをいやがる。また、隠しごとが異常に上手で、イヴリンとの関係も誰にも気付かれなかった。


  昇進後、イヴリンと結婚し、五男三女をもうける。その後、イヴリンが亡くなり、イヴリンの妹と再婚して、息子ふたりと娘ふたりを得た。




 ジュリアン

  フィリパの弟。次男。

  神学校へはいったが、問題のある言動が多く、今までに二回謹慎を食らって家に戻っている。

  絵に描いたような美形。

  癇性。


  神学校を中退し、兄弟姉妹との連絡を絶ってロンドンで新聞社の使い走りをしていたところ、見た目のよさから画家のモデルをやったことがきっかけで、社交界の人気者になる。

  画家の娘と結婚し、息子を得たが、お互いに同性の愛人が居る暮らしを続けた。




  セリカイア・ホーク

  エレンとアリステアの娘。フィリパの姪。

  フィリパが理事長を務めるホワイトバーチに在籍している。早起きが得意。

  母からタティングを習ったが、うまく出来なかった。

  同室のデボラを元気づけたくて、タティングを再開する。


  卒業後、薬剤師として働き、ギリシャの爵位を持っている男性と知り合って結婚する。結婚後はフランスで暮らした。




  ミス・フライズウェル

  セリカイアの先輩で、いとこ。フィリパとバーソロミューの長女。

  公明正大で陰険なところのない、朗らかで優しい人物。母譲りの豊かな黒髪を持ち、父に似た冗談好きなところがある。叔母であるソレイユと仲が好い。


  卒業後、かねて婚約していた男性と結婚直前まで行くが、相手から解消を申し出られ応じる。

  その後、女性冒険家として、ヒマラヤ登頂やドーヴァー海峡をヨットで横断する挑戦をしたがいずれも失敗。一部始終を書いた本がスマッシュヒットし、出版社の社長と結婚する。

  結婚後はトルコへの家族旅行記がヒットした。




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― 新着の感想 ―
[一言]  ああ、終わってしまった……。  登場人物一覧が、映画のエンドロールのようでした。  それぞれのその後が少しずつ語られていて、いろいろと想像しながらジーンとしてしまいました。  素敵なお話を…
感想一覧
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