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大切なもの
その後は、何も考えないようにして仕事をした。
そして、夜の21時になり帰る時間が来た。
「お疲れ様でした」
『お疲れ様。また明日ね』
パートさん達とお別れをして、自分の家へ帰った。
帰って、自分の部屋へ行きある物を探した。
「あった…」
それは、今までの事を書いていた日記帳。
開いてみると、藤原さんの前に好きだった人の事、藤原さんの事、好きな歌手の事などが書いてあった。
藤原さんの事を書いてある所を読むと、今までの思い出が蘇った。
それは、藤原さんが月村店に帰ってきて、2人で笑い合っていた日々の事。
だけど、今は横村さんと話した事の方が、私にとって大切になっていた。
この気持ちは、一体何だろう…と考えても分からない。