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つまらない…。
次の日、会社へ行く準備をしていた私は、横村さんがいない事を思い出した。
「つまらないなぁ…」
思わず呟いてしまったけど、自分の部屋なので誰にも聞かれていない。
誰かに聞かれていたら、恥ずかしいなぁ…と思い、準備を進める。
「じゃ、行ってくるね」
大好きなくまのぬいぐるみの頭を撫でて、会社へ向かった。
会社に着いて、パートさんと挨拶を交わす。
『今日、横村さんいないんだね』
「お休みみたいです。4勤だったみたいだし…」
きっと、今日はゆっくり休んでいるだろう…と思いながら、お話をする。
『横村さんいないと、つまらないね』
パートさんも、私と同じ事を思っていたらしい。
「そうですね…」
パートさんとの話を終え、白衣に着替える為に、更衣室へ向かいながら、今日も頑張ろうと決めた。