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うー、目を閉じてても眩しい・・・。
自分の足もとから出る光が収まるのを待つ。
光が収まり、目を開ける。
地面を見ると、いつもの通りぺぺが顔を両手で押さえ座っていた。今回も一緒で良かった。ぺぺに抱きつく。
「っ!」
ペタペタと私の体を触り、確認するぺぺ。毎度の事だが、ぺぺは本当に光に弱い。
「ふぅ。今回もエミリアと離れなくてよかった。 目をあけるまで毎回ドキドキする」
ぎゅうぎゅうに抱きしめてくれるぺぺ。 うん、安心する。
「いつも通りだと元マーチンの家の近くか?」
そう言いながらキョロキョロするぺぺ。
私も周りを見るが、見たことがない景色だ。
「なんか違うな」
「ん、だね」
立ち上がり、手を繋ぎ歩き始める。しばらく歩き続けていると、町があった。
町の様子を見ながら歩くが、町の人の言葉が聞き取れない。
「もしかしてオーンとは別の大陸か?」
「そうかも」
言葉が聞き取れないんだから、こちらの言葉も通じないだろうな。 宿をとることもできないし、食堂にも入れない。
さて、どうしたものか。
とりあえず公園のベンチに座り、落ち着いて考えることにする。
「みんな心配してるかな?」
「心配してくれてなかったら泣くぞ。 それよりマリーが叱られなければいいな。 無意識で魔力を使ったのは驚いた」
「ん、だね」
「若返ったギャッツに、王族のミッシュ、侯爵家のヴィン、賢いアル、娘ができたレオンにレティ。 ついでにクソ竜のアド。 このメンバーなら大抵のことは乗り切れるだろう」
「ん、安心だね」
「それより俺達だ。 今が何年かもわからない。場所もわからない。言葉もわからない。 かなりやばいな」
俺の不安を聞いてなかったのか、エミリアはアイテムbagをごそごそと漁り、団子を取り出して食べ始めた。
はは、緊張感のない奴だ。転移前に弁当を食べてたのに、まだその腹に入るのか? ん? 俺にも1つはくれるらしい。口元に団子を持ってくるので口をあける。食べようとしたところで、話しかけられた。
「ーー!ーー?ーーーーーー」
見た目の感じは12、3歳くらいの女の子。何か話しているが、さっぱりわからない。物乞いをしてる感じはには見えない清潔な服を着ている。表情も怒ってるようには見えないが、楽しそうにも見えない。うーん、言葉が通じないって本当に不便だな。
「・・・団子が食べたいの?」
エミリアが女の子に話かけた。
「ーーー ーーー? ーーー」
エミリアは絶対に聞き取れていないはずなのに、うんうん頷いてアイテムbagから新しい団子を取り出し、女の子に渡す。
手渡された団子を持ち、困ったように眉を下げる女の子。
女の子の表情を、食べ方がわからないと判断したらしいエミリアが、自分の食べ終わった団子の串を持ち、ジェスチャーで団子の食べ方を教えている。
いやいや、エミリア。 絶対に違うと思う。女の子は今度は俺の顔を見て、助けを求めてる感じだ。
「うーん、ごめん。 言葉がわからない。 でも団子が欲しいわけじゃないことはわかった」
そう言っても女の子もこちらの言葉はわからないよな・・・。
エミリアが団子じゃなければと、またアイテムbagをごそごそ漁るから、その手を止める。
「エミリア、この子は食べ物が欲しいわけじゃないと思う」
「え、違うの?」
「ああ。 言葉はわからないが、それだけはわかる」
「むぅ」
不満そうに、俺を見上げるエミリア。
はは、むくれたって可愛いな。 エミリアの頬を、親指と人差し指でつまむ。
「うー、あぅー」
俺の手で、口を突き出した状態になり上手く話せないエミリア。
「はは。 マリーみたいだ」
「うー、うー」
俺の手を叩くエミリア。可愛いから止めたくない俺。
しばらく楽しんでると、あ、ジト目になった。 この目はヤバいと手を離す。
「もう! 女の子、いなくなっちゃったよ」
あっ、やべ。
「エミリアをかまうのが楽しくなって忘れてた」
「・・・ぺぺと2人だと不安だ」
おいおい、それはないだろう? エミリアさんよ。
だが、本当にこれからどうするかだな。




