創竜(ソーリュー)
なんとか最終話です。名残惜しいかぎり!
あらぎ島のローソク祭りの夜、ソーリュージャーと戦うブラックティラの中で、“影”は、ほくそ笑んでいた。相手の六人を、いや七人を追い詰めているという優越感からくる笑みだ。まるで子供の相手をするように
「ほぉ〜ら、ほら!遊びの時間は、お・わ・り・よ!」
耕平は何とかギリギリで、全ての攻撃を防御していた。追い詰められているが、その目は諦めてはいない。
「ハア、ハア・・・それぐらいで勝ってると思うなよ!紫音、例のヤツ全員に発動!」
「あいよ!先輩!アップデートは奏さんに頼んだモノで完了したわ。みんな叫んで!ソーリューアップ」
紫音は叫びながら、キーボードを叩く。スーツの新しいプログラムを遠隔起動したのだ
「え?ソーリューアップ?」
全員のスーツに使われる“Dマテリアル”が発動した。特に下半身部分は生地ごとアップデート済み。恐竜の形から手足と体にフィットしながら形が変わっていく。
「ソーリューの声のとおり作ったの!電気的に送った信号で、形状が変化する生地“Dマテリアル”の性能よ?!」
紫音の説明の意味がわからない霞は、自分の頭部を叩く。
「これ硬いヘルメットやん!しかも体中にフィットして、めっちゃ動きやすぅ!」
耕平は得意げに
「視界もええやろ!俺の紫音が作ったんや!」
紫音はワナワナと声を震わせて
「お、俺の紫音って言うな!て、て、照れるやろ・・・」
慌てて、奏は場の空気を制する。
「さっさと片付けて、先生の家で鍋パ〜ティーと洒落れこもや!」
霞は笑いながら
「よっしゃ!全部、先生のおごりで決定や」
「ちょっと待て霞!余計なこと言うんやない!地方公務員は収入が厳しいんやぞ」
通信で柳生が反論した。
「お、お前たちには、緊張感とか危機感とか全くないのか?」
ブラックティラは焦ったような、そして呆れたような声色で言った。
…おバカな人間は、どの時代にもいるものなのね・・・どうしようもなく楽しいおバカ達が…
ブラックティラは恐竜スタイルのままだが、新しい人間体のソーリュージャー達とは同じスピードで走っていた。
「さて、今日もクワ持ってきたし・・・ほないくでぇー」
耕平はクワを槍のように頭上で回し、意識を“光の核“に集中した。
「うぉー!“耕す情熱っ!”」
赤い閃光がブラックティラに向かい放たれる、そこに混じって白く光る竜巻。
「ミストハリケーン」
耕平、霞の技のコンビネーションだった
「蒼穹!」
奏の叫びと当時に、青く光る矢が影に向かって飛んでいく。奏の新しい技だ。矢は、敵の動きを先読みしたようにブラックティラの逃げた先々に追撃する。あかりと奏の能力の、合わせ技だ。
「グリーンスプラッシュ!」
ミドも子供の時のように、草木からのパワー集め緑の光として放つ。背中合わせで穂波も加勢し、“稲穂の力“をプラスする。
ブラックティラは小声で言った
「昔から人間てのは、自分のエゴのためなら、他人を傷つけてもいいのよね〜。全く戦う事しか頭にないのかしら・・・」
ガガッ!ズゥン!
突然、大きな音が鳴る。展望台の迫り出された歩道が、垂れ下がるように下に曲がった。あらぎ島の中の戦いを余興と勘違いした多くの人たち。レーザーのように放たれる光を見ようと、歩道にぎっしりと人が押しかけた。人数が想定以上に多く、重量に耐えれなかったのだ。とっさにネオイオンクラフトを作動しソーリューロボを宙に浮かせた。両腕のマニュピュレーターで、歩道を下から支える。歩道の滑落を一時的に止めた柳生は、紫音に向かって
「ロボがいつ暴走して、異空間転移するかわからん!上の人たちを、早よ道路の奥の方へ」
紫音はイベント用のスピーカーをジャックして放送に割り込んだ。
「じいちゃん、おやっさん、女将さん!歩道にいる人を、できるだけ山手の方へ!間も無く歩道が崩れる!」
ウーさん、おやっさん、柳家の女将が場を取り仕切り、パニックになった展望台のお客達は、歩道部分より大きく後ろに離れた。
「先生、誰も居なくなったわ、支えなくても大丈夫!早くスイッチ切って・・・」
紫音が柳生に伝えた直後、歩道は崩れて滑落した。そこにソーリューロボの姿は無く、最初から居なかったかのように消えていた。
「そ、そんな・・・事って」
狼狽する紫音。通信で柳生に呼びかけるが、返事はない・・・。
その様子を、あらぎ島から見上げたブラックティラは
「フッ・・・おバカの大将、またやっちゃたわね・・・」
その隙に六人に囲まれ。ブラックティラは動きを止めた。そして
「私ねぇ、この時代の人間も自分本位で好戦的なヤツばかり・・・なぁ〜んて思ってたわ!もう、あんた達に構ってる時間ないの!私ってば忙しいのよ!じゃあね!」
直後、黒いティラスーツは地面にざっと崩れ落ちた。中の“影”だけが消えたのだろうか?。直後、ブラックティラの声が七人の頭に中に直接聞こえた。
「お人好しの“おバカの大将”の教え子のあんた達が居るならさぁ〜、しばらく此処も、この星も安心かもね・・・」
直後、慌てた声の紫音が全員に告げた
「みんな、ロボと先生が消えた!」
「今、ブラックティラも消えた・・・っ!?」
耕平の返事と同時に、六人は展望台を見た。崩れた歩道、垂れ下がる手すり。そして扉が開き、中がむき出しのように見える基地。だがあったはずの位置に、ソーリューロボは無い。
「だから・・・ネオイオンクラフト使ったらあかんて・・・言うたのに・・・」
通信を通し、全員に紫音のかすれた声が伝わった。沢山のローソクの光が、竹筒の中で瞬く中・・・、六人は呆然と立っていた。展望台では柳家の女将が襟を直し、空を見あげた。
「また行ってしまいよった・・・ウチの男共らは、い〜っこもジッとしてへんな・・・今回は早よ帰って来んとあかんで!女の子はあんまり待たすもんやないで・・・」
あらぎ島ではあかりが空を見上げていた。
「ちゃんとまた帰ってきます、ちゃんと・・・」
同時に五人も空を見上げた・・・。
その頃、柳生の乗るコクピットではサイドモニターの画面から、黒い手のようなものが伸びてきた。
「なんやこれは・・・!黒い影のような・・・」
まだコクピットで、一瞬の浮遊感を感じた瞬間だった。
「あんた!何回、同じ事する気なの?この空間の1秒は、通常空間でいえばほとんど一ヶ月なのよ」
黒い影は手のような部位を伸ばし、Dジェネレーターのスイッチをバチンッ!と切った。
「・・・今、あらぎ島で戦ってたブラックティラなのか?」
「そうよ・・・二回も同じ世話焼かすんじゃないわよ・・・じゃあね “おバカの大将”さん♪」
「まて!」
柳生の制止とは裏腹に、影が遠くなる。逆だ・・・柳生自身がソーリューロボと共に、この異空間から離れていったのだった。そして元の通常空間へと流されるように戻っていく・・・。
「フッ、感謝しなさいよ!物理的な肉体を持たない私だから、すぐ来れたのよ・・・まあそれでも、幾ばくかの時間移動は仕方ないかしら?!」
“影“の視界に何らかが入る。遠くから慌てたように来る。
「あら、あんたまで来ちゃったの?てことは、ソーリューの身体と“精神体“を切り離しちゃったってわけ?」
“何らか”・・・それは、柳生の父の“精神体”だった。
「ああ、前回はお前に大輔を助けてもらったからな・・・私の設計ミスだったのに・・・」
“影“は大輔の父の言葉を遮るように
「フンッ!もう遅いわよ、今回もアタシがとっととスイッチ切っちゃったもの・・・。たった今、通常空間に戻したわよ。前回の時は遅くなっちゃったけどね」
「すまんな・・・何度も・・・」
穏やかに返事する柳生の父・・・“影“は遠くを見ながら
「まあね・・・!あの子、気に入っちゃったから・・・。でもいいのかしら?これであの子と二度目の死別よ・・・」
ムッとしたように柳生の父は
「息子の為に命張るのは、親として当然や!」
「さすが!“おバカの大将”の父親ね!ところでソーリューの“体“は・・・?誰かが引き継いだのでしょぉ?」
フっと笑った柳生の父は
「半世紀前に我々6人と話していた本来の意識体、お前の生みの親でもあるオリジナルの“創竜”に返したよ」
影は顔を曇らせ、困ったように
「あの人・・・私にだけは全く手加減ないのよね・・・。以前だって、あんた達の生命エネルギー使ってまで、私の事を“半封印”したのよ。あんたがソーリューやってた時の方が、よっぽど“情“や”手加減“ってモノがあったわよ」
影の言葉に、柳生の父は
「それが、本来の親子の姿や。お前は“創竜”から見たら、やんちゃで、聞かん坊の“実の子供”なんやから・・・」
柳生の父の言葉から力が消えていく・・・
「あんた・・・そろそろ・・・」
フッと微笑み
「あー、そろそろ時間が来たようや・・・あの子らを頼む・・・」
「・・・と言われてもさぁ〜話し込んじゃったから、すぐ戻ったとしても、十数年後ぐらいのあの世界よ!」
「そ・・・う・・・か・・・」
消えゆく柳生の父に
「あんたとも、楽しかったわよ。“おバカの総大将”さん・・・」
何もない虚無の空間がひろがる・・・。
「なんか・・・日本人の言う“祭りの後”って感じね。楽しかったわ・・・。私、しばらくここに居ようかしら・・・」
影はそう言うと、やがて考えるのをやめた。ただただ、空間に身を任せ漂うのだった。
あらぎ島では・・・あれから年も明け、冬も越えて春が訪れた。展望台の歩道は復旧工事も終えた。今は五月、観光客で賑わうゴールデンウィーク。あらぎ島の棚田の中では、いつもの赤いツナギと、白いツナギが作業する姿が見える。
「耕平!いつも思うんやけどな、俺ら見せモンみたいやん」
「一発芸でも見せたれや!ハハッ!」
「ところで、今日は手作り弁当は?」
「昼前に持ってくるってメッセージきとったわ」
「あーあ、えーな、彼女持ちは・・・。あかりちゃんも、穂波ちゃんも絶対俺に気ぃあると思とったのになぁ」
耕平は高らかに笑いながら
「またか!?お前はただの自意識過剰や!」
霞は真面目な声で
「ところでなあ耕平、ティラスーツ 随分着てないなぁ」
「世の中、平和ってことや・・・」
どこからか声が聞こえる
「耕平〜」
紫音が走ってやってきた。いつの間にやら呼び方に“先輩“の二文字が省かれていた。
「ほら!あかりちゃんも!そこで会ったから連れてきてしもたわ。お弁当は重箱にいっぱい作ったさかい、一緒に食べようや」
霞が前に乗り出してきた
「なあなあ!俺も食べてええか?」
紫音はピシャリと、霞の顔の前に手のひらをだして
「カス先輩は自分のお弁当あるでしょ・・・」
ははは!四人は久しぶりに笑った。紫音はシートを広げ、重箱を真ん中に置いた。紫音のカバンからタブレットが見える。あかりは
「紫音さん、これいつも・・・?」
「ん〜!柳生先生っていつ戻ってくるか、わかんないしね。これ持ってると内部のセキュリティカメラ見れるし。そうそう!ロボの出入り口の扉、これで操作できるようにしたのよ」
ケロ助はあかりの膝の上で、無言で展望台の扉を見ていた。突然背後からミドの声がした。
「上から見てたら、みんなここに居るの見えたから・・・」
紫音が、更にもう一人の影に気づく
「あら?穂波ちゃんも・・・こっちにどうぞ・・・って二人ご一緒ぉ〜?」
穂波は相変わらずのふくれっ面で目線をそむけて
「ミドさんとは“オ・ト・モ・ダ・チ”ってだけですから・・・」
頭をかきながらミドは
「え〜っと先日ですね、その〜お友達から始めましょうって事で、ハイ・・・」
「みんなめでたい、めでたいガッハハ」
突然おやっさんが笑いながらカブで現れた。珍しく後ろには、奥さんも乗っていた。
「みんな揃っとるやん、おー!紫音ちゃん!柳生の後、あらぎ中学の理科教師やってるんやってな!」
紫音は強い口調で
「そうなんですよ!せっかくインターの近くの都会の中学校におったのに、いきなりこっちの学校行けですよ」
耕平も話に割って入る。
「おやっさん、生徒達にコイツ “女柳生”って呼ばれてるんやって・・・!“ここにはソーリューって恐竜がおってな・・・”って授業で言うんやと!」
霞はゲラゲラわらって
「わはは そっくりや!」
おやっさんは目線を動かしながら
「奏くんも、もう来るはずやが・・・おー!こっちや!」
重そうにトートバッグを持った奏が現れた。
「おやっさん!弁当ぐらい、カブのカゴに積んでくださいよ」
「すまん、すまん」
おやっさんは奏に手を合わせた
ミドは奏が連れた女性に、目を向け
「えーと・・・どなたです?そちらの方って・・・」
奏は隣の女性の肩を抱きながら
「ごめんごめん、みんな初対面やんな?ずっと付きおうてる僕の彼女・・・。奈良からGWで遊びにな・・・」
「えー!独りモン同盟は?」
霞の大声に、間髪入れず奏は
「それでは霞くんが、一人で永年名誉会長ってことで」
天を仰ぎ霞は
「いややぁ〜ん」
奥さんも目が点になり、真っ白に燃え尽きていた。その奥さんの肩をゆすり、おやっさんが
「おい、どーした、なんで真っ白になっとる。お前・・・奏くんに乙女心を、もたげとったんちゃうんやろな!?おいっ!親子ほど歳ちゃうんやぞ」
「ケロっ!?気圧の急激な変化?時空の歪み感知しました。もうすぐ実体化します。紫音さん急いで扉を開けてください」
「やっぱり、いきなりくるのかい!」
紫音が、急ぎタブレットの操作をする。
「何や?この温い空気の圧迫感」
耕平は展望台の下に目をやる。
ズン!
あの時と、同じような位置、同じ体制でソーリューロボが現れ、基地内の床面にフッと着地した。扉は開ききってはいなかったが、ギリギリでロボのボディーには当たらずに済んだ。そしてロボは直立姿勢に戻り、コンベアで自動格納された。あわててタブレット操作で格納庫の扉を閉じる紫音。全員で急いで展望台に駆け出した。展望台に車で乗りつけ、観光客の間をくぐりぬける。他人の目も気にする余裕もなく、秘密の扉から基地へ入った。
「みんな!ロボの搭乗用の足場の用意を!ミドくんは念の為、タンカの代わりになるもの探して!耕平くんは僕と一緒に足場登って!」
的確な対応に、いつも以上に奏を頼もしく感じるメンバー。橋のような形の電動式足場を、霞は横から移動させてきた。奏と耕平はその足場を使い、コクピットに駆け寄る。ロボの胸にある觀音開きの装甲が、搭乗用のハッチだ。紫音はタブレットに非常事態コードを入力し、強制的にハッチを開く。装甲は非常に冷たく、表面は凍って冷気が出ている。中では白い髪の柳生がうつむき、気を失っていた。耕平が大きな声で
「先生、先生!」
「うぅー、黒いやつ・・・」
柳生が言葉を発した。奏がすかさず
「みんな、意識ありそうや・・・」
柳生は目を見開き
「うわっ・・・」
その前で、耕平はしゃがんで語るように
「先生、もう終わったんですよ・・・」
柳生はサイドモニターを指差し
「たった今、影みたいなヤツの手が壁抜けで入ってきて、Dジェネレーターのスイッチを勝手に切って・・・」
紫音は腕を組み歩いてきた。
「正解ですね、同時に起動すると不具合が起きる、だったら一方だけを切ればいい。Dジェネレーターは切っても1分余りぐらいは蓄積された残存エネルギーで各部に供給ができる。だけどネオイオンクラフトを切れば、一気に落下する。安全を第一に考えた選択です。」
意外そうに柳生は座席から立ち上がる。
「では、俺は・・・影に助けられたんか?」
耕平は答えるように
「あの時ブラックティラ言ってましたよ、“またやっちゃったわね・・・”って」
それを当時、同時に聞いていたミドが
「だから、慌てて消えたのか?先生助け行くのに・・・」
柳生は足場を支えられながら降りた。そして思い出すように
「“またやった?”まさか前の時も・・・。ヤツは“半封印”されてたはずやのに、自由に出入りしてたって・・・」
柳生はため息をつき、苦笑しながら
「影の勝手な遊びに付き合わされて、ほんで一方的に“恩”を押し付けてって感じやな・・・まあええ、なったもんはしゃあ無い・・・」
「“切り替えいこか!”でしょ?おかえりなさい・・・お兄ちゃん・・・」
皆の間から飛び出したあかりが、泣きながら柳生に抱きついてきた。
「その呼び方、人前では禁止っ・・・て!え?・・・俺って、どれぐらい消えてたの?学校は?・・・」
あかりは涙をぬぐいながら、質問に答えた。
「半年間ぐらいです。そうそう、お母様が言ってました。学校は退職の方向になったと・・・」
顔面蒼白の柳生に、紫音がツカツカとやってきた。
「おかげで私のトコに辞令きたんですよ。あらぎ中学で勤務するようにって・・・」
紫音が教師であると、この時初めて知った柳生は、更にショックを受けた。そんな柳生に向かい、あかりがポケットを探りながら
「お爺様と、お父様からです。お兄ちゃんが戻ってきたら、ウチの会社に来るようにって・・・ハイ!」
差し出したのは、あかりの祖父と父の経営する会社の名刺。そして名前の欄には
「開発部 桃井 大輔・・・?!まだ俺、何も・・・」
柳生が声を上げた時、ソーリュージャー七人と、柳生の頭に声が響いた。今まで聞こえていた、柳生の父の声ではない
…柳生大輔、もう自分だけの行く道を好きなように歩めばいい・・・。お前の父も、それを望んでいた…
柳生は慌てて、七人の顔を見る。頷く七人。
…我が名は “創竜”・・・かつてのソーリュージャー達が、私に漢字の名を与えてくれた。私はこの名が気に入っている・・・。しばらく私は、この星を見守るだけの存在になる。君たちの力で、この星が滅びないように努力して欲しい。最後になったが、本当にありがとう…
そう言って創竜の声は、誰にも聞こえなくなった。
「親父・・・ソーリューとは分離したんやな・・・」
涙がひとすじ柳生の頰をつたう。それを見た耕平、霞、ミド、奏、穂波、紫音、そして隣にいるあかりが、“元気出して“と言っているように微笑んでいる。2027年の新緑の季節。芽吹く香りが立ち込める基地内から、それぞれの新しい道が始まる日だった。
耕平、霞、奏、ミド、穂波、あかり、そして柳生大輔。僕の中で活躍してくれてありがとう。そしてまた逢おう




