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1:…何が起きた。

はじめまして。読んでくださりありがとうございます!

このお話は、現実ではありえないこと、してはいけないことなどもしています。ゲスいです。下ネタなどもあるため、苦手な方はお気をつけください。決して、そういった行為などを助長しているわけではありません。

R18にならないようには気を付け、できるだけ読みやすく書こうとは思っていますが、作品の内容上、どうしても書きたい部分もあるため、読んでる途中で気分が悪くなったり、合わないと思った方は、退出して、もっと良い作品を探してください。お願いします。

こんな作品でも読んでやろうという方は、ありがとうございます。泣いて喜びます!

…寒い。そして、騒がしい。



何故か持ち上げられるように身体が浮き、意識がはっきりしないまま反射的に目を開けた。…と同時に身体が硬直した。

何故かって?それは、知らない男のドアップがあったから。それだけならまだいい。問題は男の容姿だ。綺麗な金髪に、青色の瞳、高く綺麗な鼻という、端正な顔。おまけに整った形の口には二本の牙があり、綺麗な金髪の頭には、二本の角がある。その牙と角は作り物には見えない。



…何がどうなっているのか。状況がつかめない。とりあえず、これまでの事を思い出してみる。

……デブでブスすぎていじめられ、家族からも見捨てられて、私はそんな生活に疲れて学校の屋上から飛び降りて自殺をした。そこまではオッケー。んで、目が覚めたら牙と角のある日本人離れしたイケメンのドアップがあると。……うん。分からん。

一人で考えたってわからない。このにらめっこの状態を何とかしないと。


…言葉が通じるかはわからないけど、とりあえず話かて見ようと私は声を出した。


「あうー」


……?


「あうあうあーーー!」


……ん?


「あうーあーうーあうあーう!!」


……んん!?


「あーうあーうあうあうあーあーあー!!!」


しゃ…喋れない!?え、何!?ちょっと待って!まるで、赤ちゃんになったような……ん?赤ちゃん?そういえば私は今、自分で立っていない。誰かに抱えられているように、横になった体勢で浮いてる感じがする。しかも、目の前のイケメンは密着した感じで上から私を見下げている。

…もしかして、目の前のイケメンに赤ちゃんを抱くように抱えられている…?…いや、ようにじゃなくて……


「あーうー」

ペチッ


自分の腕を持ち上げて、イケメンの頬っぺたをさわってみた。

…うん。小さくて、もちっとした赤ちゃんの手だ。目線を下げて自分の身体を見てみると、真っ裸の赤ん坊の身体だった。

……これは、認めざるを得ない。完璧に私は赤ちゃんになって、目の前のイケメンに抱き上げられている。しかも、真っ裸で。さらに言うと外で。


え、外で真っ裸って、変人!?周りに他にも人の気配がするんだけど!いや、気配じゃなくて、イケメンのドアップで見えないけど、完全にたくさんいるんだけど!だってザワザワしてるし!いくら私が赤ん坊の姿だからっていっても、それはないんじゃあ…。

いくらイケメンで美味しそうだからって、やっていいことと悪いことはあります!…ん?“美味しそう”……?え、美味しそうって何考えてるの私!?目の前のイケメンがご馳走に見えてきたんだけど!?あ、ヤバイ。ヨダレが……。


なんて、言葉にはできないから心の中で騒いでいると、目の前のイケメンの側に、これまた立派な角と牙を生やした、ショッキングピンクのポニーテールに、髪と同じような瞳をした美女が近よってきた。手には布を持っている。そして、その布で私の身体を包んでくださった。

「あーあー」

ありがとうございます。言葉にはならないけど、とりあえず感謝を込めて声を出しておいた。…きっと、伝わってはないだろうけど。


私を布で包むと美女はイケメンに話しかけた。…が、何を言っているかさっぱりわからない。英語かもなんて思ったけど、それとも違う気がする。さっきから訳のわからないことが多すぎてついていけない…。誰でもいいので、誰かこの状況の意味を説明してください。





ーーーーーーーーーーーーーー




一人で混乱しているうちに、イケメンに抱かれたまま立派なお城のような建物の中へと入った。隣には、ショッキングピンクの美女がいる。相変わらず訳のわからない言葉を二人は話しているが、どんどん建物の中を進んでいく。

内心、どこへ向かっているのか、これからどうなるのか少し心配ではあるが、不思議なことにそこまで不安はない。普通だったら恐怖などを感じるのかもしれないが、そんなに心は動かない。

実を言うと、さっきも驚いていろいろと突っ込んではいたが、取り乱してはいなかった。驚いて突っ込みを入れると同時に、冷静でどこか冷めたような自分がいた。

今は、豪華な建物の中を運ばれながら、まあ、どうにかなるだろう、と考えていた。


それに今は、何故か自分の事より、自分を抱えているイケメンの方が気になる。というのも、あれから、美味しそうという思いが強くなっているのだ。私がお腹をすかせているからかとは思ったが、それにしては異常だ。お腹をすかせているにしても、何故目の前の男が美味しそうに見えるのか。隣の美女を見てみる。うん。特に美味しそうとは思わない。


そして、それに関してひとつ分かった事がある。建物の中を進んでいると、やはり牙や角が生えていたり、尻尾等がある人たちを見かけ、その中の何人かは美味しそうに感じた。更に美味しそうだと感じた人たちには、ある特徴がある事に気付いた。それは、皆イケメンだったり、美形だったりする男だということだ。男でも、好みじゃないと感じないが、好みの男性だと美味しそうに感じる。


…欲求不満だろうか。でも、今まで、デブでブスだったため、男経験はないが、こんなことを感じた事はなかった。まだ理由はわからない。もしかしたら、異世界に転生をしてしまったのではという考えはあるが、もしそうだとしても、転生と、イケメンが美味しそうに感じる事は今の私の知識では繋がらない。





悶々と理由について考えていると、いつの間にか大きな扉の前にいた。

イケメンが私を抱えているため、美女が大きな扉を開ける。そして中を見ると、これまた豪華な部屋だった。

そして、その奥には、王様が座るような豪華な椅子に座る美少女と、その両隣には、ピエロのメイクをした男が一人ずついた。

私を抱えるイケメンが3人の元へと進んで行く。


真ん中に座る美少女は、燃えるような真っ赤な髪のショートヘアに、ここにいる誰よりも立派な角がついており、二重の大きな目には真っ赤な瞳が輝いている。形の良い唇からは、小さめな牙が見える。身体も小柄で、まさに美少女といった風貌だ。


そして、美少女の両隣に立っているピエロのメイクの二人の容姿は、とてもよく似ている。というのも、メイクと髪型などが似ているのだ。


まず、右側に立つ男は、髪は縦に色が入ったレインボーカラーで、瞳は右がオレンジ、左はピンク色だ。そして、ピエロのようなメイクで、唇はに大きく真っ赤な口紅が塗ってあり、唇からははみ出している。更に鼻には赤い丸い玉みたいなのがついていて、後は右目の周りに真っ赤な口紅で一つの大きなハートが塗りたくられている感じだ。


左に立っている男も大体同じで、違うところをあげると、まず髪色はレインボーだが、縦ではなく横になっている。瞳の色も、右の男とは逆で右がピンク、左がオレンジとなっており、左目の周りに、真っ赤な口紅で、一つの大きな星が書かれ、塗りたくられている。後は、右の男と同じだ。


何ともふざけたような見た目だが、不思議なことに服装はピエロの服ではなく、騎士のような格好で、見た目と服装がマッチしていない。

メイクのせいで実際の顔は見えないが、勿論、美味しそうには感じなかった。



ポカン、と変な人二人を運ばれながら見ていると、真ん中に座っていた美少女が、満面の笑顔で立ち上がり、こちらへ跳んできた。…うん。跳んできた。ピョーンと飛び越えるように。一瞬で。

結構距離があったんだけど……うん。もう気にしない。驚く事がありすぎて、いちいち気にしてたらダメな気がする。



「∞★%°&▽▼∈▲↓%&◎!」


「%′₩₩°£℃≦>▽◎◎■。」


「≪Åʼn◯¶⊂∇∪∪∈∩√★!!」


一人で驚いていると、目の前に来た美少女が両手を差し出して、イケメンと何か良いあいを始めた。…何を言ってるのかやはり分からないが、言い合いをしている途中で…


「○★√‰◯!」

「うあ!?」

「「「「!?」」」」



美少女がガッと、強引に私を奪った。び…ビックリした…。…てか、く、首!首が立たない!ダラーンと後ろに頭がもってかれる!ちょっ、頭支えてください!きっと私は生まれて間もないんだと思います!だって、首が立たないんだもん! 

それを見たこの場にいる4人も慌てて美少女を止めようとしているみたいだが、まったく気にするそぶりを見せない。…殺す気か。

ショッキングピンクの美女が慌てて両手を差し出して来る。…が、



「うあああああ!?」



私を抱えた美少女は、そのまま広い部屋の中をすごい早さで走り始めた。しかも、高い高いをしながら。頭の中がシャッフルされる。あ、頭がグラグラする…気持ち悪い…や、ヤバイよこれは。もう一度言います。殺す気か。

しかもこの人、笑ってるよ。とても楽しそうだよ。笑顔がキラキラしてるよ。笑い事じゃないんだけど。何なんだ、この人。

…とりあえず、



「オギャーー!オギャーーー!!」



泣いときます。せっかく新しい人生が歩めるなら、まだ死にたくはないです。死ぬにしても、今じゃないです。という思いを込めて一生懸命泣いてみる。すると…



「オギャーーー!!オギャーーーー!!!」


 「◯√¶⊂∇∪★○∩◯!?」




美少女は戸惑ったように動きを止めた。良かったとは思うが、まだ首が垂れたままだ。いい加減にヤバイです。どうにかしてください。と思っていると、隙をついてショッキングピンクの美女が私を奪った。今度は頭にちゃんと手がそえられる。でも、まだ気分は悪いです。

だから、美女には悪いが、まだ泣いておくことにする。美女は何とか私をあやそうとするが、まだ泣き止むつもりはない。



しばらくたっても泣き止まない私を、周りの人たちは、どうしたものかといった表情で見る。すると、美少女が何かを思い付いたように、最初に私を抱いていたイケメンに話しかけた。それに対してイケメンは眉間にシワを寄せ、何かを言い返している。しばらくやり取りをしたあと、イケメンがため息をついた。あ、イケメンが負けたと泣きながら思った瞬間…


「オギャーーー!!オギャ………!?」


思わず泣くのをやめてしまった。何故かって?だって、目の前のイケメンが急にズボンを脱ぎ出したから。そして、初めて目にするご立派なアレを取り出したから。彼は、何故アレを見せてきたのでしょうか。何かの罰ゲームでしょうか。もしかして、赤ん坊が泣き止むためには見せるものなのでしょうか。確かに、泣き止んでしまいましたけど!

そして、私!何故、また美味しそうだと思うのか!何か、このイケメンのアレがとてもご馳走に見えてくる。


思わずイケメンのアレを凝視して固まっていると、アレが視界から消えた。というのも、私を抱えた美女がイケメンに背を向けて歩きだしたからだ。

進行方向を見ると、いつの間にか美少女があの王様が座るような椅子に再び座っていた。本当、いつの間に座ったのだろうか。行動力すごいよね、この人。

そして美女が美少女の前で止まると、私を、美少女に背を向けるような形で美少女の膝の上に座らした。頭は美少女の身体に支えられているが、さっきの事があるため、緊張してしまう。が、目の前の光景を見て、そんな緊張もどこかへ飛んでいってしまった。

だって、あのイケメンが、アレを出したままこちらへと歩いてきてるのだから。頭上では、美少女が爆笑してるのがわかる。…いったい何をしているのか。と少しあきれていると、アレ丸出しのイケメンが私の真ん前に来た。立っているため、私の上くらいにアレがある。こんなに近くで見るのは初めてだ。まあ、見るの事態初めてだけど。ブスデブで、彼氏もいなかったし。また、まじまじと見てしまう。頭上では、美少女とイケメンが何かを話してる。


…それにしても、美味しそう……じゃなくて、いくら赤ん坊だからって、教育上よくないと思います。しかも、だんだんアレを私の口に近づけて……って、は?近づいてきてるんですけど。私の口目掛けて迫ってきてるんですけど。ついでにいうと、起ってるんですけど。何回も言うけど、私は今日初めて生で男性のアレを見ました。でもわかります。この人、赤ん坊の前で起たせてます。へ、変態?それとも、言葉攻めというやつなのだろうか。何て言ってるかはわからないけど、美少女が楽しそうに喋ってる。え、赤ん坊の前で?回りで見てる三人も、何故止めない。しかも、ピエロ達に至っては、見た目はド派手なくせに、さっきから存在を消している。

本当、誰か止めようよ!と思うが、あと数ミリで唇に着く。……不思議と嫌悪感は抱かず、むしろ、美味しそう、食べたいという思いの方が強くなる。そしてついに唇にくっついた。赤ん坊相手にマジで何やってんだ、と内心毒づくが、ついに私は欲求に負けてしまった。


…もう、開き直ることにする。意味は分からないが、とりあえず私は味わった。まずいはずのアレが、とても美味しく感じた。本当に私の身体はどうなってしまったのだろうか。


頭の中で混乱しながらも、私は夢中で、息子さんを味わっていた。




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