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【探偵#1】

私の名前は星都風香。


今日は事務所の近くの商店街に顔を出している。


「三井のおばさん、最近困ったことない?」


「星都さん達のお陰で街は平和だよ」


三井のおばさんは八百屋さん、たまに野菜を差し入れしてくれる心優しいおばさんだ。



「また、今度事務所に余った野菜持っていくね」


「助かります、練斗も喜びます」



私達はこの街、瀬礼市で探偵業を営んでいる。


今から50年前に異世界への扉、”ゲート”が開き、かつて科学が発展する前に人間達と共存していた存在がこの現代に現れ始めた。


そして、現代と異世界を繋ぐ扉の七つのうちの一つが、この瀬礼市に存在している。


なんで、この街に私達のような存在が必要か?


そんなの街の特性を考えればわかること。


異界からやってきた異界人が特に多く暮らす街、異界人と人間が共存なんて、事件が起きるに決まってる。


特に瀬礼市は異界人が存在する前から、特に貧富の差が激しい地帯だったと聞く。


そして、警察とは言えただの人間、この街に住む強力な異界人を完璧に抑えるなんて不可能。


「この街で事件を起こせば、人間も異界人も関係ない、私達が解決するだけ…」


警察や対異界の組織も多く存在するが、異界の技術をまだ上手く扱えていないのが現状。



私は商店街を抜けて、街で唯一の丘に登っていた。


ここの景色は瀬礼市を一望できる隠れた名所。


瀬礼市は異界技術による工業、水産業、食文化、異界情緒、どれをとっても文化的、経済的にも価値の高い地帯。


様々な組織がこの街を蝕もうとする。


だから、金花探偵事務所の敵は常に潜在的にこの街を狙う全ての侵略者なんだ。


そしてこの丘から見えるのは、この瀬礼市の海。


永遠に続くと錯覚してしまうほどの水平線が一直線に広がっている。


きっと、この街以外の人がこの景色を見たら、目を奪われるのは水平線ではなく、きっと”あれ”でしょう。


空に浮かぶ青白い光を放ち続ける、この世界とあちらの世界を繋ぐ扉、ゲート。


昼夜関係なしに神々しい光を常に放っている、まぁ光の消えない街ではあるから、街中にいれば気にならない。


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