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05 称号ゲット

 採集と鑑定のチュートリアルをもくもくと繰り返す、意外と早くLVが四に上がった、よしいいぞ。再度採集と鑑定を繰り返す、繰り返す、繰り返した結果、採集のスキルがLV二なった。十回に一回位の割合で二個採集できるようになり経験値が倍の六入る。


 スキル系は上がりにくいな、とりあえず夕飯休憩にしてSNSに書き込みを行う。相変わらず私以外見ていないか。


 夜寝るまでひたすら採集を繰り返す。LV五になり装備出来るスキル枠が二つ増え、覚えられるスキルの数が一個増えた。これで鍛冶を覚えられる、と喜んだのもつかの間、鍛冶を覚えてもチュートリアルに鍛冶の項目が出てこない。

 いや、前々からおかしいとは思っていたんだよ、だって薬学のチュートリアルが無いんだもん。やっちまった感が満載だな、こんな事なら戦闘スキルでも覚えておけばよかった。まだ戦闘スキルを覚えられるだけの余裕があるけど、何を覚えるべき分からないので保留にしておく。


 翌日もチュートリアルをアホみたいに繰り返していると、LVが六に、採集スキル三に上がった。今日は五時間を二セットでやっとか。

 仮に次のLVに必要な経験値が倍で済むとして、このペースだとLV七は五時間四セット、八は八セット、九は十六セット、十で三十二セットか。一応一日、八~十二時間までと自分に制限を掛けているので三十日位か。

 うんアホだな。今日もこの馬鹿げた状況をSNSにアップする。数人閲覧したようだけどそれだけだ。


 翌日ウサギからは経験値が得られなくなった。LV差が広がると経験値が入らなくなるらしい、マジかよ。イノシシから得られる経験値も四十に減った。

 仕方がないので今日も一生懸命採集を繰り返していると鑑定のスキルLVが四に上がった。やったーーこれは新しい採集物チャンスだ。ありとあらゆるものを手に取り鑑定を行う。

 移動やチャット、メニュー説明のチュートリアルも行い、兎に角目につくものは手に取り鑑定しまくった。


 結果、上ヒポ草、マックラー(赤い花)、アママー(白い花)、綺麗な石、火成岩などが見つかった。不思議なのは鑑定したら石の形や色が変わったことだ。最初は皆同じに見えてたのになあ。

 いずれにしても一回のチュートリアルで採集できる数が増えたし、高レベルで識別した物は経験値が高くなったのが嬉しい。ウサギやイノシシ分で減った経験値が採集で補われた感じか、ちょいプラスくらいか。


 更に四時間を二セットしたがLVやスキルが上がらない。落ちる前に雑魚にどの程度戦えるようになったのかを試してみる。


 穴から出て来て前と同じセリフを話している。杖で殴ると若干なりともダメージが入った。直ぐに反撃を受けるが一撃では死なず二回殴られてから倒された。これ無理じゃね? でも、もうちょっとだけ頑張ろう。


 翌日も少し鑑定を多めにするように草を多めに意識しつつプレイしていると、鑑定スキルがLV五にあがった。うっひょー、これで更に効率が上がるはず。再び色々と鑑定しまくるが結果は何もなし、そんなに甘い話は無かったか。


 やる気がガタ落ちだ、ログアウトして休憩する。インターネットで他のプレイヤーのブログなどを眺める。PTプレイとか楽しそうだな~ダンジョンとかもあるらしい、いいなー俺もやりたいな。

 しかもフレンドが十人、累計でPTを組んだ人数の数が三十人を超えると“メニーフレンド”の称号が貰えてPTプレイでの経験値が十%増えるらしい。

 その称号目当てに、一戦毎にPTを変更する効率化PTやフレンド数増やしのためのPTが盛んらしい。ずるいわー、おれもやりたい……。


 有志による攻略WIKIが作れており、冒険者ギルドで受けれるクエストの中には、簡単な割に報酬が多かったり、低レベルの人向けのクエストもあるらしい。既にLV六になって、初心者向けの低レベル向けクエストが大しておいしくない感じになってきている。

 こんな事なら普通にゲームしていれば良かった、なんかむなしくなってきた。自分のSNSをみると、閲覧数が少し増えて書き込みがあった。


『ワロタ。むりしない程度にほどほどに頑張って』


 おおーやった!! 一人だけど喜んで貰えたようだ。たった一人だけど無駄じゃなかった。お礼のコメントを書いておく。もうちょっと頑張ってみようかな、当初決めたレベル十まで、十までは頑張ってみよう。



 再開して一時間もしない内にLV七にあがり、それと同時に“ぼっち”の称号が手に入った。レベルが上がったのは嬉しい、でも“ぼっち”って……。


『“ぼっち”:ユニーク称号。フレンドを作らず、プレイヤーとPTも組まず、プレイヤーと会話もせずに、LV七まで上げた人に贈る称号。そんなに一人で遊ぶのが好きなら一人用のゲームも出ているよ? PTを組まずにプレイした場合に取得できる経験値が十%増加。一未満は切り上げ』

 

 酷い事を言われた気がするがこれは凄いぞ。採集の経験値が三とか六だから、四や七になるって事だよね? 十%以上じゃん、まだ続きがあるので引き続き読む。


『冒険者のカードに称号をセットする事で常時発動』 


 ……は? 酷くね? 冒険者カードなんて持ってないし、こんなのお預けじゃん、はあ~。採集のチュートリアルを終わらせると、新しいチュートリアルが増えている。“冒険者ギルドの説明”だって! マジかー、キタコレーー早速始める。



 初めて建物の中に移動してちょっと感動してうるっときた。木造で教室二個分くらいの広さだな、四か所窓口があってその前には多くのNPCがいる。はじめてまともな人型のNPCを見た。


『ここが冒険者ギルドだよ。大抵の村や町にあるから新しい場所に着いたら寄ってみよう。まずはカウンターで冒険者登録をしてみよう。窓口のガーマレットに話しかけてみて、他の人が話しかけていても関係なく一対一で会話が出来るよ』

 妖精のガイドに従って、NPC窓口のガーマレットさん、褐色の肌、クリっとした大きな目、艶やかな唇、多分獣人ガマガエルっぽい人に話しかける。他のNPCもガーマレットさんに話しかけているようだけど何故か一対一の会話が出来る。


『ようこそ冒険者ギルドに。もしかして新規登録かな? やっぱり、そんな顔しているもんね。じゃあこのステータスボードに触れてみて』

 大理石のような四角い板がカウンターに置いてあり、大きめの白い矢印がそれを指し示したので多分これの事だろう。手を置いてみる。



『あなた凄いわね! 普通冒険者になる方ってLV一や二の方が多いのにLV七! しかもこのスキルLV、採集三で鑑定が五? 五って嘘でしょ! 今までどこで何してたの?』

 びっくりしているガーマレットさんから脂汗っぽいものがにじみ出て来た。集めたら薬出来そうだなと思ったけど、とりあえず愛想笑いしておく。


『冒険者はランクがあって、ランクが高くなるほど難しいクエストが受けれたり、冒険者ギルドで色々な恩恵を受けることが出来るわ。まずは最初はN:ノービスから始まって、M:ビギナー、L:ルーキー、K:ミディアム……』


「分かりにくいわ!」

 我慢できずにツッコミを入れしまった。


『冗談よ。冗談が分かりやすそうな人にはボケるようにしているのごめんなさいね。本当はランクだけでNから始まって、M、Lの順でAまで、そしてその上にS、SSがあるわ』

 冗談が分かりやすい人ってどうやって判断しているんだか、凄く気になる。私気になります! まいっか。

 

 とりあえず称号をセットしてもらい説明を色々と聞く。冒険者ギルド内にはアイテムを保管できるボックス、レンタル生産施設、クエストボード、素材ショップ、冒険用品ショップなどがあった。


 次はレンタル生産施設で生産スキル上げでもしてみようかな。それともクエストでも受けるかな。

 良かったら、ブックマークをお願いします。

 そうすることで、他の人の目に触れる機会が増えるので、私のやる気と追い込まれ感が高まります。


 それと過去作品も宜しければお願いします。VRゲームの話が好きであれば、

「定年退職したからVRMMOをはじめてみた2.0」(完結済み)をどうぞ。


 ちなみに2.0が付いてない方が最初にアップしたものです。そちらを手直したしたのが2.0なので、2.0の方を読まれることをお勧めします。


 更新頻度が遅いから、きっと他の作品を読んだら暇つぶしになるかも。

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