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チュートリアル無双  作者: ぐわじん


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20/41

20 宝箱

19話のマルグリット先生の魔法、ナパームは、ナパーム【ニ】に修正しました。

最初から【ニ】のつもりでしたが、全然まるっと書いてませんでしたグハッ。

申し訳ありません。謝罪して修正いたします。

 師匠(ドワージン)を見て、異変に気付いた。そんな、まさか、師匠の腕が腕が。


『あー、気にせんでいいわい。あの場所で足を止めて殴り合わないと埒があかんからの。ただダメージが強すぎて回復が間に合わなかったから仕方ないじゃろ。ちょっと気持ち悪いかも知れんが我慢してくれんかの』

 気持ち悪いだなんて、そんな事思うけど、それよりも申し訳ない気持ちでいっぱいになる。お金で片付くなら補填したい、私のために……。


 師匠の腕が増えていた、四本に、キモッ! すごく早く殴っているから四本に見えていると思ってたら、実際に四本だった。多分課金アイテム“猫の手でも借りたい”だ。一時間千円というトンデモナイ高額な課金アイテムで、効果は戦いながらアイテムを使ってもディレイ(行動を阻害)が発生しないし、武器を持たせればその分だけ殴れる。やろうと思えば四本の手に武器を持てば四倍攻撃出来る。


 NPCが課金アイテム使うとか、あれかな広告みたいなものか? こんなに便利だから使いませんか、みたいな。恐るべし運営の集金力。


『ドワージン、開錠スキルや罠解除スキル持ってる? 無いわよね、私も無いから、じゃ開けちゃうわね』

 先生がパカッと宝箱を開けるとボカンと爆発した。少しHPが減ったが何にも無かったように中からアイテムを取り出しているタフだなー。取り出したアイテムを眺めた後、こちらに放り投げて来たので受け取る。あっ今度は本も投げて来た。


『それは上げるわ。初心者装備だし魔法書だし、ドワージンも良いわよね?』

『ああ構わんぞい』

「ドワージンさん、マルグリットさんありがとうございます」

 深々とお辞儀をする。ネックレスだな、鏡のようにキラキラとしたチェーンと赤い宝石のようなものが付いている。魔法書は先ほど先生が使ったものの下位バージョンのようだ、でも必要スキルを満たしていないので、しばらくは使えないだろうな。


■灼熱のソラレのネックレス

 火魔法スキルLV(プラス)


■ナパームの魔法書

 火魔法スキルLV4で習得可能。範囲魔法、半径四m位

 地面に接地している相手に有効。二m以上の高度を持っている敵には効果がない


■ファイヤーボール【ニ】

 火魔法スキルLV3で習得可能。範囲魔法、半径二m位



 MPSPの回復と満腹度回復のため、座りながらシャルの手作りお弁当を食べるエヘヘ。イノシシの生姜焼きだ。皿を口のそばまで持っていくと自動で食べるかと聞かれるので、“自動”と思うと料理が勝手に消えて皿も消えてなくなった、まあこんなもんでしょ慣れてきましたよ。


 満腹度は個人の能力やLVに応じて回復力が違うらしい。私は一皿で十分だったのに、師匠と先生は三皿ずつ食べてた。SPが回復するから沢山食べて貰って構わないんだけどね、というか私だけじゃ戦えないからSPはどんどん回復してほしい。それ以上のアイテムだって貰えたし、全部無くなったってお釣りが来ちゃうほどの稼ぎだと思う。


 支援魔法を掛け直して、ここからは小走りで行く。この辺なら間違いなく私より高レベルだし、戦闘が続くだろうからMPやSPが少しでも回復しながら移動出来た方が良いだろう、だってさ。道に沿って山に登る。

 ジャイアントスパイーダーにファイヤアローを唱え、当たると怒ってこちらに向かってくる。怒ってきても師匠が叩き、先生が射って、こちらは殆どダメージを受けずに熟練度だけが溜まっていく。凄いヌルゲーだな。


『はい、あれは何?』

「ジャイアントアシダカ、ジャイアントスパイダー、ビッグオオツチ」

 先生がモンスターを指さして質問してくる、ちなみに三匹中二匹を間違えた。敵の見分け方や攻撃パターンを教えてくれるけど正直覚えきれない。だいたいなんで大きな蜘蛛が三種類もここにいるんだよ。まあ覚えなくても先生や師匠が居れば何とかなっちゃうからな。


『毒や麻痺の有無を気にしながら戦わないと駄目よ、今は私たちが居るから何とかなるけど、普段から気を引き締めていないと今後苦労するわよ』

 ごもっともです。でもそんなに直ぐには覚えられませんって、ここにきてから十種類位の敵を教わった、でも最初の方のは名前も忘れてしまった、ゲームの中で勉強するとは思わなかった。


 途中採掘ポイントが幾つもあったが、勝手に離れる訳にはいかないから無視しているけど、正直も勿体ない。貧乏性だからどうしても勿体ないと思ってしまう、はあ。

 そういえば、何で先生は装備を変えたんだろう。最初の弓とは異なる黒くてやっぱり派手な装飾が付いた弓になっている。


『これ? ああ、さっきは数が多かったし早く倒したかったし、一番強い弓を使ったわ。その方がSP節約にもなるしね。でもここなら少しランク低い弓でも戦えるし矢代も馬鹿にならないから。

 え? 値段? さっきのは一本店売りで四百Gで、こっちは五十Gよ。さっきの戦いで二百本程使ったかしら』


「そっそんなに! すみません、私のために」


『良いわよそんなの。カトウには凄く楽しませて貰っているしG以上の価値が有るわ。とは言え大赤字なのはその通りで、後で採掘場所で宝石の原石を持ち帰るから、それで補填は出来るかしら。まあ若い者は年上の人に甘えれば良いわよ。ドワ(ドワージン)だって大分使ったわよね?』


『そうじゃな、HP回復【大】ポーション二十個、HP回復【高級】ポーション二十個、SP回復ポーション十個、SP回復【大】ポーション十個、大体そんなところかの?』


「ありがとうございますドワ(ドワージン)マル(マルグリット)。本当にすみません」

 先生は手をヒラヒラと振って、師匠はニヤっと笑って斧をくるっと廻して再度構えた。本当に申し訳ない、Gは無いけどお金はあるから、課金アイテムでも買って二人に返そうかな。


『気にせんで良い。最初は誰だって支援をしてもらったもんじゃ。本当に何かを返したいっていうなら自分の手で何かを作ってくれても良いし、見つけて来た何かをプレゼントしてくれてもいいぞ。数年先で良いからの』

 本当にありがとうございます。良い人たちに囲まれて幸せだな、変態とか思ってすみませんでした。ただ数年先もこのゲームをしているどうかはお約束が出来ません。



 モンスターを倒しながらドンドンと進む。もうしばらくすると山小屋というセーフティポイントがあるらしい、そこで休憩する予定だ。兎に角目につく敵は攻撃して、近寄ってくる敵は倒して、遠ざかる敵も先生が倒す。面白いように熟練度だけは上がっていく、しかも安全に。これは効率が良いわー、このままずっと戦っていたい。

 ああーあの大熊、木の陰で当たらないな、ちょっと駆け出す、ファイヤーアローの届く角度まで移動した、よし。


 左右の茂みがガサガサと揺れて、二人の男が左右から出て来た。恰好は軽装だな武器はシミターのような曲刀を持っている。


『おいおい、お前。ここをタダで通れると思っているのか?』

 随分と命知らずな二人組だな、師匠と先生を相手にして勝てると思っているのかな? まったく笑っちゃうな。あれ? 先生と師匠が居ないなんで? え? え? え? どして?


『聞いているのか? タダで通れると思っているのかと言ってるんだ』

 曲刀の峰のあたりをポンポンと叩きながら声をかけてくる、どうしたら……。

もう一話書いていますが、そっちを待っているといつ公開が分からなくなるので、一話だけアップしました。

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