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チュートリアル無双  作者: ぐわじん


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19/41

19 先生の実力

2018/07/03 魔法を魔方っていっぱい書いてました。修正しました。

11/26 ナパームは、ナパーム【二】に修正しました。

本来ナパーム【二】にするつもりだったのですが、書いてませんでした。

申し訳ありません。修正します。

 先生が魔法を唱え始める。私の魔法とは異なり、すんごい魔法陣が展開されている。まず魔法陣の大きさが五m位ありそうで、円じゃなくて球体になってる。球体の中には梵字? アラビア文字? 良く分からないけど読めない文字が猛烈な勢いで、上から円を描くように順々と書かれていく。


『精霊王ジンの名において風の精に命じる、我が魔力補助し、威力を増大させよ!』

 おお、先生はどうやら精霊を使って魔法の効果を高める事が出来るらしい。凄いな、LV幾つから使えるんだろう、それとも魔法スキルLVだろうか。師匠が二十m位先まで歩き、斧を構えた。何してるんだろう?


「……」

 二分ほど経過したが魔法が発動しない。魔法陣は三分の二位まで進んだ感じがする。精霊のセリフは最後の発動直前に言った方が恰好よかったんじゃなかろうか。師匠は相変わらず斧を構えたまま動かない。



『スーパーセル』

 魔法が発動すると魔法陣がはじけ、魔法陣の有った場所から稲妻のようなものが百m位先のモンスターの上に到達する。すぐに雲が円状に広がり、更にその上にも雲が広がって二重の雲が形成された。

 (ひょう)のようなものが物凄い勢いで降り出した、更に竜巻が発生し、モンスターがどんどんと倒されていく。中には空中に舞い上がっている最中にポリゴンとなって消えていくものもあれば、地面に落ちて消えていくものもいる。竜巻は場所を奥にとずらしながらしばらく進んで行った。

 経験値が二しか入らないが結構な数を倒した事だけは分かった、ただGやアイテムは一切手に入らない、先生のように高LVの方が、低LVの敵を倒すとそうなるものらしい。


 あれ? 林の中や、雲があった先の道から、バッファローのようなモンスターが物凄い数出て来た。もじゃもじゃと群れる姿が気持ち悪い。


『範囲魔法のギリギリの場所でダメージが少なかったり、近くのモンスターとリンクして、あの数になったんじゃろう』


『ドワージン任せたわよ』

 先生は再度魔法を唱えるための準備に入った。今度の魔法陣は球体じゃなくて円だから、もう少し低いLVの魔法なんだろう。それでも一m位の円の周りに三十cm位の円が表示されて、それが時計回りにどんどんと増え始めている。もしかしたらかもしれないけど、戦闘中だからか呼び捨てになってる。


 バッファローの大群がこっちに群れて迫ってくるのは凄いプレッシャーだ。プレッシャーというよりも怖いわ、直ぐに五十m、三十mと距離が縮まる、やばいやばい。


『土竜!』

 構えていた斧を思いっきり地面に叩きつける。が、地面には何にも変化がない。外れたのか? もう師匠の目の前にバッファローが、危ない! 師匠の前の地面から何本もの太い棒が、土の塊のようなものが、斜め前に突き出していく。それが二重、三重の波のように前に前にと突き出して、数匹のバッファローが後ろに飛ばされた。

 でも数匹しか飛ばないという事は効果が薄い、後続のバッファローの突進は止まらない。土の棒を倒して近づいてくる。


 師匠は近づいてくる一部のバッファローを殴り飛ばすが、何十匹ものバッファローは師匠を無視して先生に向かって突進してくる。私もファイヤーボールやウインドカッターを撃つが、先生狙いは変わらないようだ。


『トルネード【二】』

 先生の手前で小さな竜巻が発生して正面のバッファローに向かって進んで行く。多くのバッファローが空に舞ったり、進路がずらされて別の方向に突進していく。


『ナパーム【二】』

 倒れているバッファローの数匹が炎に包まれて激しく燃えてポリゴンになって消えていく。先生の手には、いつの間にかキラキラと光る白いゴテゴテした装飾の施された弓が、構えたと思うと直ぐに弓を放つ


『ツインショット、スナイプ、速射』

 矢が二本飛んでいき、進路をずらされていたバッファローの一体に突き刺さり、バッファローは足がもつれて地面を滑りながらポリゴンになって消えていく。更に別のバッファローの目に矢が突き刺さり、胴体にも矢が刺さって消える。


 先生も師匠もスキルや魔法、肉弾戦で敵を倒してどんどん敵の数が減っている、すげー強いな二人とも。私も気持程度の攻撃をしているが全然役に立っている感じがしない。でも魔法が当たると普通ならファイヤアローで熟練度二または三なのに、三または四入る。この調子なら魔法スキルも早く上がりそうだな。

 ふと視界の横に何か影が見えた。振り返るとそこにはダンプカー位の大きなバッファローが居た。足元の穴が塞がっていくので今湧いたのだろう。動いたと思った刹那、トップスピードと思えるような速度まで加速し、あっという間に先生を背後からぶちかましていた。声を掛ける余裕すらなかった。


 先生は有り得ない速度で飛ばされていった、横でもなく、斜めでもなく、真上に。なんで真上に飛ばされるのか物理法則から考えると良く分からないけどゲームだし気に成らない、本当だよ? 先生のHPゲージを見ると大して減ってない、すげーツエーな先生。

 先生が空に舞いながらも小さな魔法陣が展開しているので、大丈夫なのかも知れない。空に上がる速度が遅くなってきたので、そろそろ地面に向かって落ちてきそうな気がする。


『フライ』

 先生の背中に小さな天使の羽のようなものが見えた気がした。どうやら空を飛べるようだ、しかし、落下速度がどんどんと早くなり、もう地面に叩きつけられる! ドシンという音や大ダメージを受けるイメージが湧いたが、先生は数十cm位のところで浮いている。


 走り抜けていた大型のバッファローが大きく弧を描いてこちらに戻ってくるようだ。物凄く強い、きっと王様、キングだな、バッファローキングと名付けよう。師匠は先生のそばまで戻って、近寄ってくるバッファローを叩きのめしている。


『スリップ』

 バッファローキングが足を滑らして岩に激突した。バッファローキングの上に黄色い(ほし)マークが複数円状に回っているのが見えたので、ピヨっているという状態らしい。


『ナパーム【二】』

 ピヨっているバッファローキングに追撃を加えている。


『影縫い、スナイプ、速射、ツインショット、影縫い』

 またこちらに突進しようとしていたバッファローキングに弓でダメージを継続して与え、ニ回目の影縫いで動きが急激に止まった。先生の前には、また円状の大き目な魔法陣が展開している。私もファイヤアローを撃つがダメージがほとんど入らず、なので熟練度も一しか入らない。


 再度、バッファローキングが動き出した。直ぐにトップスピードまで速度が上がり、先生と師匠の目前だ。先生の前に一歩師匠が飛び出している。


『鉄壁』

 師匠の前に何故か、地面から鉄の壁が出て来た。えええー、どういう仕組みだよ。ドシンという激しい音とともに壁にひびが入り始めた。ビキビキという音ともに鉄の壁全体に黒い破裂線が表示され、粉砕して破片が飛び散る。そこから飛び出すバッファローキング、その顔面に向けて斧を振り下す。


 ダメージは与えたものの空中に放り出された師匠と先生。バッファローキングは物凄い勢いで私の横を通り過ぎていった、私はどうでもいい存在らしい。二人ともダメージは大して喰らってない、師匠もツエーな。でも先生が唱えていた魔法陣が壊れたので魔法は失敗したようだ。


『フライ、スリップ』

 師匠にも魔法が掛かり、地面に叩きつけらずに降りて来た。バッファローキングは相変わらず横に滑っている。遠心力が掛かっている時はスリップが効きやすいのかも知れないな。


『ナパーム【二】、癒しの風【二】』

 追撃を行った後、三人の体を風が纏った。風の視覚効果は継続しており、HPがじわじわと回復している。師匠が前に出て斧を構えている。バッファローキングが再度立ち上がり、また突進を始める。相変わらずトップスピードまでの時間が短い、距離を一瞬で詰めてくる。


『スリップ』

『鉄壁』

 バッファローキングは足を滑らせて鉄壁にぶち当たる。ピヨピヨという音が聞こえて、ふらついている。師匠が壁を回り込んでキングの前に立ち、先生は大き目の円の魔法陣を展開させている。


『乱撃』

『an absolute vacuum』

 師匠が斧を信じられない速度で振りまくる、まるで手が四つあるように見える。バッファローキングの顔のあたりが透明の球体で包み込まれたと思うと、顔が一瞬だけ小さくなって元の状態に戻った。心なしか顔が小さくなったように見えた。もしかして小顔効果がある魔法かも知れない、いやそれはどうでいい話だ、問題は何で英語なのかって話。


『岩砕き』『ツインショット』『旋風撃』『影縫い』……

 キングは足を止めて師匠と殴りあっている、それを先生が遠距離攻撃で支援している。これならいけそうだな、私も魔法撃ちまくる。そしてついにポリゴンとなって消えた。


『うおおー!!』

『ふん雑魚の癖して手間を掛けさせてくれたわね』

「凄い凄い! やりましたね」

 師匠が力強く吠え、先生は勝つのが当たり前のような発言をしている。やっぱ先生の方が強そうだな。しかしあれだけのモンスターを倒すなんて別次元の強さだろ。なんと経験値が百十程入った、通常のバッファローの百倍というところか、それと宝箱っぽい物が落ちている、なんだろう。


『あれはバッファローキングミニよ』

 同種の敵を数多く倒すと上位種のモンスターが湧くことがあるらしい、つまりレアモンスターだね。レベル差が激しいから普通はドロップもしないらしいけど、確率論だから出ることもあるんだろうだってさ。

 でも、キングのミニって意味がちょっと分からないけど、それならプリンスとか、宰相や大臣でも良いんじゃないの? あっ宰相や大臣は、英語が分からなかったんです。

 今後も更新に時間が掛かります。仕事が滅茶苦茶忙しいです、土曜日も仕事でした。


 なので更新はあまり期待せずにお願いします。

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