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チュートリアル無双  作者: ぐわじん


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15/41

15 修行の成果と 変態大好き(主人公とは別人)

 さて、待っている間暇なので、少し戻って脇道に入ってみる。脇道は乗用車一台分位だろうか、それでも結構広い方だな。ところどころでギミックやオブジェがある、例えば壊れたトロッコが放置されていたり、木のバケツがあったり、ちっちゃいつるはしのようなものがあったり、鉱山らしい雰囲気を醸し出している。


 しばらく進むと行き止まりになった、何にもない。採集ポイントとか宝箱とかそんなのがあるんじゃないかと期待したんだけど、そう簡単にはいかないか。正面の壁は掘りかけで石のようなものが転がっている。

 その石を拾おうと思ったら、拾える。目に見えるものは大抵拾えるからな、別に珍しい話ではない。再び正面を向いて考える、何かが引っかかる。つるはしを普通に壁に叩き込んでみると、壁が少し崩れて土と石に変わった。もう一度つるはしを振るう、壁が崩れる。振るう崩れる。

 どんどんと壁を削っていくと少しずつ前に進める、なんじゃこれ。フィールドを壊せるのが信じられない、いやフィールドじゃないのかもしれない。巨大な破壊可能オブジェなのか?


 一時間位掘ってみたが、約ニm位かな自分の正面だけが他の壁に比べて削れている。削った面積と出て来た石と土のバランスが合わない。リアルに削った分だけ石と土が出たらゲーム性が損なわれると思うから別にいいんだけどさ。これ以上掘っても良い事無そうだし、出て来た石や土を鑑定する。

 土はただの土だけど、石の中に菱マンガン鉱が、綺麗だけど何それ? 宝飾用らしい、うん要らなそう。他には銀鉱石、方鉛鉱が出た。鉛を含む鉱石なら鉛鉱石で良いんじゃないかと思うんだけど、まあどうでもいいけど。


 既に四時間を経過しているし一旦ログアウトして休憩する。キャラクターはこの場に残るが、どうせ死んでもデメリット無いし、こんな奥まったところなら誰も来ないだろうしな。


  :

  :


 休憩をしっかりとってログインする。あれ? 今までいた場所と違う場所か? いや移動はして無さそうだな、じゃあ何で掘った壁が元に戻っているんだろう不思議過ぎる。自然に採集できるものが復活するんだから、掘ったところが元に戻ることもあり得るか、そろそろ採集ポイントが復活していると思うし、広い場所に戻ろう。


 先ほど広い場所に戻ると右側と正面の壁は採集ポイントが復活している。右からどんどん採集していたからな、それは分かる。でも集団で復活しているポイント以外にも左側にも採集ポイントが多数復活している。採れる内容に応じて復活時間でも違うのだろうか?

 左側の採集ポイントで複数採集をしてみる、なるほど、菱マンガン鉱と銀鉱石、方鉛鉱が採集された事から今まで見過ごしていた鉱石が採集ポイントとして光るようになったんだろう。


 二時間程採集をしているとLV9になった、いよいよLV10まで後1レベルだ。まだまだ日数が掛かると思っていたんだけど意外に早くなれそうだな。でもLV8から9が確か3日間だから、後一週間位かな。もうちょっと、もうちょっと頑張ろう。


 採れる鉱石も採りつくしたみたいだし強制帰還で町に戻る。しかし、手を挙げたまま十分間何もしないってのは傍から見たら変だろうな。

 町に戻ったら冒険者ギルドの前だった、別に目的らしい目的がある訳でもないので、二時間程鍛冶スキルLV上げをしたけどLVアップはしなかった。あと残っている素材は持っているレシピでは加工出来ないものが大半なので、明日ドワージン師匠のところに相談に行ってみよう。



「おはようございます。昨日はありがとうございました」

 鍛冶屋に入ると師匠が店番をしていた。もう怪しげな人形を作るのを止めたのかも知れないな。


『おおカトウ、おはよう、ワシの方こそ助かったわい。で今日は何用じゃ。ふむ、新しいレシピが欲しいという事か、それなら鍛冶初心者鉱物レシピと鍛冶初心者防具レシピがあるから買っていくと良い』

 おお師匠、タダでくれないのか、そこは仕方ないよな生活掛かっているんだから。


『レシピ代は防具が一万Gで鉱物が十万Gじゃ』

 高すぎ! 買う前に内容を見せて貰った。防具は鍛冶スキルLV4必要で、頭、上半身防具、下半身防具、籠手、ブーツ、盾の六種類が作成出来るらしい。素材は持っているものの中で使えるものを選択して作るタイプで、特殊なスキルや効果は一切つかないらしい。

 鉱物の方は、スキルLV4で鉛、5で鉄と亜鉛、6で銀と真鍮、7で金とニッケルが作れる。うーん鍛冶スキルを上げるよりも武器を買った方が早そうだな。


「すみません。良い武器ってありますか?」


『ずいぶんざっくりとした注文の仕方じゃな。残念ながらここで売れる武器や防具は青銅製か皮、木装備までじゃ』

 え? 何だって何でそんなに低い装備しか売れないのか? 師匠は戦闘能力は高いけど鍛冶スキルは低いのかも知れないな。あんな人形を作るくらいだしな。


『なんか失礼な目で見られている気がするんじゃが』


「いや、その、鍛冶スキルが低いのかな、なんて思ってしまって」


『鍛冶スキルはLV15じゃよ』


「高! それじゃ性能の良い武器って作れるんですか?」


『勿論作れるよ、銀製、ミスリル製、他にも希少金属素材のものや、特殊効果やスキルが付くようなもの、レア設計図が必要なものも幾つかは、いけるぞい』


「じゃあそれを売ってください」


『無理じゃな。法律で禁じられとるんじゃ。この町で売れるのは先ほどのものだけじゃ。仮に販売出来るとしても金が足りんじゃろ』

 

「ちなみに、おいくらですか?」


『今まで作成した武器の中で、最高レベルだと百億G位かの』


「買えねーよ」


『そうじゃろ。この辺モンスターを狩るなら青銅製でも何とかなるじゃろ。しかし何故強さを求めるのじゃ? カトウにとって強さとは何じゃ?』

 こっこれは! 重要なクエストの前触れじゃないか? 回答によって得られる武器が異なるとか、装備が変わるとか、きたきたきたきた、何て答えようかな。


『強さを得た後に何をするのじゃ? 強さを得るために何かを諦める覚悟あるか?』

 おっ質問が増えたぞ、特殊効果とかスキル補助とか、そういうのが増えるのかも知れない。


『強い力を持つには強い心が必要じゃ。力を得た途端、心の制御出来なくなり悪の道に進むものもいる。カトウは心を強く正しく持つことが出来るか?』


『お前にとっての正義とは何じゃ? 正義と義理の狭間で悩むときもあるどちらを優先するんじゃ? そもそも強い心とは何じゃ? 強い心……』


「なげーよ! もう最初の質問わすれちゃったよ!」


『どうじゃろう、笑いの修行の成果はでたじゃろうか?』


「知るかよ! 俺は面白くはねーよ! でも、第三者が見てたらクスクスとしてたかも知れません」


『おお、少しは進歩したかもしれんな。この調子で頑張らねば』

 期待した自分がバカみたいだ。



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主人公とは別人の話


 世の中にはいろんな変な奴がいる、人と変わっている事が面白く、それを個性だと思っている。ただ、変は変でも性的な意味で変な奴、かつ人に嫌がられるような変な奴は許さん。例えば露出狂なんてのはNGだ。


 私が好きな変な奴とは、例えばアクションゲームをナイフ一本でクリアするとか、RPGで主人公が途中で死んだら最初からやり直しとか、魔法以外は使わずに戦うとか、そんな縛りプレイとも言えるような事をしている奴らだ。


 で、最近のお気に入りはMMORPGのチュートリアルの中でひたすらレベルを上げまくっている彼。既に私の血盟員の中ではレベル十七になっているものもいるし、普通のプレイヤーでもそろそろ一次転職し始めているという状況なのに、いまだにチュートリアルを続けている。


 他の人とプレイすればもっと効率良く稼げるのに、自分で決めたルールに従って遊ぶのは凄いと思う。もし、彼の中の目標をクリアしてフィールドに出て来たなら一緒に遊ばないか誘ってみるのも良いかもしれない。

 でも駄目か、その時にはレベル差が酷い事になっているだろうし、まだ私達も誇れるほどの実績を達成していないかも知れない。このゲームで血盟のような仕組みが出来て、本拠地のようなものが確保出来るくらいまでは常にトップ集団にいないと、余計なことに割いている時間は無い。だからこそ彼のような、無駄な事に情熱を捧げるプレイヤーに憧れる。



「こんばんはー」

 ログインして直ぐに血盟員の一人にチャットを送る、多分PTを組んで遊んでいるはずだ。数人から“ささやき”による挨拶が来るので返す。集合場所で血盟員の何人かと会話をしながら暇をつぶす。


「ねえ知ってる? チュートリアルをずっとやり続けてLV8になったプレイヤーがいるの」


「マジ? どうやってチュートリアルでLV8に出来るんだよ。そんな要素無いだろ」


「ああ!知ってる知ってる、何か鑑定を上げたらその辺の草にポク草が含まれてたとか、ウサギやイノシシを倒したり、ひたすらチュートリアルを繰り返しやりまくって、採集とかでレベル上げているみたいよ」


「どんなマゾだよそれw。今度その人のSNSを見てみるかな」

 よしよしこれで評判が上がれば、後で誘いたいって話になっても歓迎するメンバーも増えるんじゃないかな。さて、大分メンバーが集まって来たのでPTを編成してダンジョンに向かいますか。


「さっ今日は血塗られた地下迷宮の第七層まで行くわよ。レア物は私が一旦預かって分配という事で良いわね」

 今日も血盟員達とダンジョンに潜る。このゲームでのトップ血盟となるために。

読んでいただき、そしてブックマーク、評価、ありがとうございます。

まだブックマークされていない方いましたら是非お願いします。

あと評価も励みになります。 チラチラ。


やっとLV9になりましたが、区切りがつくまではもう少しかかると思います。

基本的には一週間、来週末に更新となると思います。

でもちょっと嬉しかったし文章が出来たから更新しちゃいました。

一話にするには話が短かったので、2つの話がくっついてます。


総合で200ポイントを超えたし、更新するとアクセス数増えたりするが嬉しいんです。

引き続きよろしくお願いします。

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