商人国落しフラグ
「まあいい、貴様は何者かは知らんがついてきたのなら、茶でも一つ出してやろう。茶を飲んだら共和国に失せろ」
「はい、お茶を飲み干したらこの場を去ります。ですが、それまではこちらの話を聞いて下さい」
商談の次は話を聞けか。
共和国の奴らは話をしたがる奴が多いようだ。
ATM盗賊団と関係があるのかは知らないが、未だに何か悶着があるといったところか。
「頼む立場で俺に話を全て聞くように強制するな。話を最後まで聞くかは俺が決める。しょうもないことであれば茶を強制的にお前の胃に流し込んで話はそこで終了だ」
「は、はい。それでも構いません」
俺が忠告をすると、若干震え上がりながら第一統領と同じ白髪と浅黒い肌をした少年は返事をした。
おそらく議事堂の中にいたので、権力者の一派だと思うが頼りない感じがする。
まだ権力を得て日が浅そうだ。
変な欲を起こして、立場を盤石するためにわざわざ俺に話を持ちかけたがっている場合は上空に転移させてバンジーさせよう。
「ではお話をさせて頂きたいと思います。今、共和国は滅亡しかかっていまして、ヴィラン辺境伯には是非ともそれをお助け頂きたく存じまして」
「滅亡? 俺が見た限り、共和国に目に見えるほどの争いもなければ、盗賊団の危機も去ったはずだ。にわかには信じられんが」
「今我々が直面している敵は目に見えぬ敵ーー共和国の内部にいるものなのです。奴らは盗賊団が押し寄せる危機に陥った時、協力体制を反故にするばかりか、国民をそそのかして寿命を縮める代わりに莫大な魔力を与える改造を行い、我らの未来を取り潰そうとしているのです」
「改造……。貴様らの敵はランズインダストリクスか?」
「はい。私たちの敵はランズインダストリクスーー力をつけ過ぎた商人たちです」




