ノンネームド皇族全滅フラグ破壊
皇族たちが揃い,ついに作戦を始めることになった。
打ち合わせ通りに皇族たちが極大魔法を一斉掃射する。
十字に飛ぶ赤い大斬撃,極太レーザー,岩石のガトリング,大津波。
相手はまだ眠っている状態であるため,全て余すことなく命中する。
『やったな! 他愛もない,我ら皇族が束になる必要もなかったな!』
極大魔法の破壊の余波で広範囲に土煙が舞い上がる中で,先ほど声を掛けてきた皇族がサンイーターが仕留めたと確信した声を上げる。
見た目が派手な極大魔法が一気に射出されるのを見て,奴を倒したと確信したようだが,奴には体を覆う岩の装甲を破壊しない限りダメージが入らない仕様なので,未だノーダメージのはずだ。
『な!? バカな! あれほどの極大魔法の傷一つないだと!? 我らは今の一撃に全ての魔力を注いだのだぞ!』
煙の中から現れた無傷のサンイーターを見て絶句すると,眠りを邪魔されて腹を立てたサンイーターは極大魔法の返礼に左腕を振り上げた。
皇族たちは傷一つつけられなかった驚きのためか,単純に魔力切れで動けないのかはわからないが,硬直したまま動かない。
このままでは即死するのはまず間違いない。
「ギャアアアアアア!?」
極大魔法の『国葬』をサンイーターにぶつけて,攻撃キャンセルと装甲を破壊を行うとデマキに指示を出す。
「デマキ,そいつらは魔力切れで用済みだ。皇都に送り返せ」
『承知しました,マスター』
皇族の鎧が消え,転送し終わったことを確認すると,黒い装甲が剥がれて,白い体表を剥き出しにしたサンイーターの姿が見えた。
「グアアアア!!」
サンイーターはこちらを敵として認識したようで,衝撃波を伴う咆哮を上げた。




