森の開けた場所での戦い
盗賊たちは待たなかった。
リーダー格の、口元に傷のある男は、かすれた笑い声を上げ、錆びた剣を振り上げた。
「また一人、我々の娯楽の獲物だ!さあ、捕まえよう!」
四人の男が一斉に襲いかかり、彼女を取り囲んだ。
リアナは胸の奥底から熱がこみ上げてくるのを感じた。
今度はためらわなかった。
一瞬目を閉じ、心の中で女神たちの声に耳を傾けた。
(フレイヤ ― 母性的、力強い)
「私が先よ。フォルクヴァングのヴェール。」
リアナは、柔らかな温かさが全身を包み込むのを感じた。
意志の力でできた鎧のように、目に見えない抵抗のヴェールが彼女を包み込んだ。
最初の盗賊が右側から攻撃してきた。
リアナはひるまなかった。
前腕で攻撃を受け止めた。
衝撃は強かったが、ヴェールがダメージのほとんどを吸収した。鈍い痛みだけを感じた。
(ヘラ ― 冷たく、正確)
リアナは回転した。
(豊玉 ― 流動的で、滑らか)
「海龍流」
彼女の体は水のように動いた。
軸を中心に回転しながら、不自然なほどの滑らかさで攻撃をかわした。
盗賊はバランスを崩した。
リアナは再びヘラの印を結んだ。
男は倒れ、麻痺した。
4人目の盗賊、一番大柄な男が斧を振り上げた。
「死ね、魔女め!」
リアナは両足をしっかりと地面に踏ん張った。
(コアトリクエ ― 重く、古の)
「大地の抱擁」
大地そのものが自分を支えているのを感じた。
まるで大地が一瞬彼女を岩に変えたかのように、彼女の体は重く、より固くなった。
斧が鈍い音を立てて落ちた。
それは彼女の肩に命中した。
激痛はあったが、彼女は倒れなかった。
盗賊は驚いた。
リアナはその好機を逃さなかった。
(イシス ― 穏やかで癒しの女神)
「オシリスの涙。」
彼の体中に、穏やかな流れが広がった。
肩の傷口から血が止まった。
痛みが和らぎ、彼は戦い続けることができた。
リアナは星冠の最後の封印を完成させた。
彼女の手は空中に星座全体を描き出した。
彼女はリーダーの胸の中心を叩いた。
男は声にならない叫び声を上げながら口を開いた。
星冠が発動した。
彼の体は痙攣した。
彼は後ろに倒れ、意識を失い、荒い息を吐いていた。
他の3人は既に地面に倒れ、動かないか、うめき声を上げていた。
広場は静まり返った。
聞こえるのはリアナの荒い息遣いだけだった。
彼女の体は震えていた。
封印の反動で胸に鋭い痛みが走り、口の中には鉄のような味がした。
血だ。
彼女は手の甲で唇を拭った。襲われた少女は木に寄りかかり、恐怖と驚きが入り混じった目で彼女を見つめていた。
リアナはゆっくりと近づいた。
彼女はマントを脱ぎ、少女にかけた。
「もう終わったわ…」と、かすれた声で呟いた。
「もう大丈夫よ。」
少女は震えた。
「あなたは…誰なの?」
リアナは悲しげに微笑んだ。
「ただ、目を離せなかっただけ。」
彼女は疲れ果てて少女の隣に腰を下ろした。
女神たちが彼女の心の中で語りかけた。今度はもっと静かに。
(フレイヤ)
「よくやったわ。
でも、代償は大きかった。」
(ヘラ)
「封印は効いたわ。
でも、まだ実戦で使う準備はできていないのよ。」
(イシス)
「呼吸を整えて。
反動で悪化するかもしれないわ。」
リアナは目を閉じた。
「分かってる…
でも、彼女を置いていけなかったの。」
女神たちは何も答えなかった。
ただ、リアナのそばに寄り添っていた。リアナは少女を見た。
「あなたの名前は?」
「ローラ…」少女は囁いた。
「よかったわ、ローラ。
村へ連れて帰るわ。」
リアナは辛うじて立ち上がった。
体は悲鳴を上げたが、彼女はしっかりと立っていた。
なぜなら、今、彼女には守るべきものがもう一つあったからだ。
自分自身だけではない。
まだ救えるかもしれない人々も。
リアナの旅をここまで見届けてくれてありがとう。
ここまで読んでくださり、心から感謝いたします。
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