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ゴブリンキングの休憩  その15

コテージを維持してもらいここで、みんなには待ってもらうことにした。

予定通りだ。


炎龍王ともなればブレス一発、部隊壊滅なんてことにもなりかねない。

『とりあえず、わしとホーリィで行くから。音がしなくなったってしばらくしたら死んじゃったと思って帰り支度して速やかに帰還するように。』


などと言っておいた。


もちろん強欲をもらわないといけないので、強欲をもらって元の大きさに戻ったわしは朝からなぜか不機嫌なホーリィさんを肩に乗せて上への道を進んだ。


しばらく不機嫌そうにしていたが少し機嫌が直ったのか口笛を吹き始めたホーリィ・・・呪歌のようなものじゃありません様に~(祈り)。


上に行ったわしらが見たのは赤い山がある・・・・まだ先があるのね~って、感想だったんだけど。

その山がゴゴゴ~っと動いたもんだから驚いた。


その山自体が炎龍王だったんだ。


小山のようなって言うの言葉があるけど・・・・山自体って・・・


まぁ。

気を取り直してっと。


起き上がり顔をわしらに向ける炎龍王・・・・額と顎の両側にも眼がある計五つの眼がわしらを睨みつける。


それだけで恐怖をわしらに植えつけるのには十分だったが・・・・


『う~む、こんなに喰えるかなぁ~?』


『ん?わしを倒し喰うというか?いいだろう。さぁ、たおして見せるがいい。』



向かってくる炎龍王に身構えるわしら・・・・



2日ほど山の上が騒がしいのをコテージ内で眺めてたんだけど時々光ったり爆発したり真っ赤になったりしてるのを眺めながらポーさんとドラゴンの独特の防御と攻撃力アップの何かがどういうものなのかを調べているうちに・・・ゴブリンキングがそれについて知ってるっぽいことにこの間の戦いで気がついたらしいポーさんがアーカイブで見せてくれた・・・・


とりあえず防御の方をドラゴンオーラと呼ぼうとし、攻撃の方をドラゴンフォースとしようとした。


ケロベロスと双角牙狼族の中にもそういうことができる子がいないか?調べたりしていたが。

鱗が生えたりドラゴンブレスが吐ける以外に変化したものはいないみたい。



下忍牙狼族さんが、山頂の音がしなくなったことを教えてくれた。


心配だけどいきなり行くわけには行かないので下忍牙狼族さんに調べてきてもらうことにした。


しばらくして決着がついたようなのでみんなで上がってきてほしいと下忍牙狼族さんが言いに来た。


上に行くと、小さい体に戻ったゴブリンキングとホーリィさんが背中合わせで寝ていた。


その前には二人と同じくあちこちボロボロに崩れた赤い山があった。


よく見たらそれが炎龍王だった。


こちらは死んでいた。


『50メーテはありますね?』とポーさん


目の前に手をかざし『お~!』っと言ったまま動けなくなったものがいたが、すぐに落ち着きを取り戻し解体作業を始める。

この巨大な亡骸は、死しても鱗のある部分は硬いので皆気闘法を用いての作業となる。


もともと、穴の開いている部分も腱や軟骨部なと硬い場所では用いるほかない状態だった。


解体自体も戦闘と変わらない消耗を受けながら作業が続く・・・

一つ違うのは・・・


つまみ食いができる点だ。


作業支持している途中で私達ように小さくカットした肉がゴブリンキングの秘伝のタレの一つで味付けされたものが私達の元に届く・・・赤エルフさんとダニーさんを交えて4人で食べながら支持を出す。

パンツロードさんとシロちゃんは解体作業についている2人とも時々戻ってきてつまみ食いしてるのは見てみぬ振りをする。


そうでもしないと私達がお腹一杯になってしまいそうだから。


『じー!!やっぱり大きいわ~ん。』くねくねとやってるグール子さんのそばで

『この・・・・・ダメージ・・・・どうやって?・・・・』と首をひねっているマツハさん


ゴブリンキングが起きたので事情聴取する。


『強かった。』

『ホーリィのことを炎龍王はルビーアイかと言っていた。わしを食って昇格するといいとも・・・・。』

『ホーリィも赤い鱗を生やしたりドラゴン特有の何かを使えるようになっていた。』


『炎龍王の最後の言葉はわしを食って力を得たらなんとする?だった。わしは何もしないと答えた。そしてわしはわしの近くにいるものを護れるだけの力がほしいだけと言った。そうしたら炎龍王は少し笑ってそして息絶えた。』


まだ、ゴブリンキングは疲れていたのか再び寝た。


ポーさんも私もこの内容に驚いていた。


もともと魔神って言うのはゴブリンキングのように相手を食べるとスキルを覚えたり肉体が強化されたりとかはしないのね。

だから1位の魔神はそのスキルを持っている下位の魔神を従えたりするのね。


なおさら、ホーリィさんは2位の魔神。

昇格できる??


そんなことが起きたら、この世界にいる魔神たちが1位だらけに・・・


これも魔素の影響なのかな?


と、二人で単純すぎる結論で納得しようとしてるとき。


突如として跳ね上がるように目覚めたゴブりンキングが。

『宴じゃ~!!!!!』


焼きたての炎龍王の肉に齧り付いた。


その振動で起こされたホーリィさんもフラフラと私達のところに来て食事に加わった。


赤い瘴気は収まっていなかった、赤い瘴気が炎龍王の肉に纏わりついていた。


食事を取っているホーリィさんを眺めていたら突然光った。


光ってあと眼鏡をはずしたホーリィさんに似ている物凄い妖艶な格好をした魔神?が見えた気がした。


手短に表記する。


長い黒髪に頭の大きさにに似合わない角を二本後ろになびかせるように生やし(頭蓋骨との接合がどうなっているのか想像もできないが?)。

体の線を最大限に露出するいつものホーリィさんの服装とは真逆のその格好で眼の引き付けられる腰の部分には、まるで鞭のような尻尾が生えていた。

背には蝙蝠のような羽があり。

両方の肩には何に使われるのか小さな蝙蝠の羽根が3枚づつ生えていた。


一瞬のことなのでそこまでしか分からなかったが・・・

昇格したってことなんだろか?


あとでポーさんと話をしてみよう。


今日はとりあえず食べて寝る。


そして明日、食べてから山を下りることにする。


存在変化しそうだなぁ~っと、ぼんやりとケルベロスと双角牙狼族を眺めながら。


そう変化を想像しながら食事を取った。


炎龍王の肉はとてもおいしかった。


その肉には体に影響が出ない程度の微量の魔素が含まれているとマツハさんとポーさんが言っていた。


『あ~メンドクサイのは後回し!ちゃっちゃと食べて!ちゃっちゃと寝て。ちゃっちゃと帰るよ!』


『『『『『『『お~!!!!』』』』』』』

何で呼応するんだろ?



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