ゴブリンキングの休憩 その14
うむ。
起きた。
わしに変化が起きた。
たいした変化ではないが・・・小さいままなんだが鱗が出せるようになったドラゴンスケイルだな。
赤い鱗が適当に生える。
腰布だけなのでこれはちょっとありがたい。
魔人モードで燕尾服とかを生体鎧として出せるんだけど。
強欲なしの状態で防御力が上がるのはいいことだ。
他にもいろいろ覚えたっぽいんだけど・・・・このままでは何がなにやら・・・・
起きて外に出る。
ふわぁ~~~~
このあっついのにもなれたなぁ~っと言いながらFRPを腰に手を当てグビグビとのどを鳴らして飲む。
ぷっはぁ~。
この一本のために生きてるなぁ~!(文字通りだ。無いと死ぬ・・・
さて他の連中は~どうしたかなぁ~?と歩きながら様子を見る。
コテージ収納と食事作りを始めた者たちを眺めながら変化を聞く。
まず、わしと同じく鱗が出せるものが多くいたことには驚きだった。
ヘルハウンドの中にはドラゴンブレスが吐けるものも出たとか?
もともと火が吐けるんだから、関係ないんじゃないって聞いたら威力が違うし何よりスキル使うとき《ブレス》より《ドラゴンブレス》のほうがなんとなく強そうでしょ?だそうだ。
いいのか?
ちなみに赤い鱗を生やした状態ではこの暑さも涼しく感じるんだそうな・・・わしそれ試してなかったな~
他には?ドラゴンの翼が生えるようになったとかいないものかと思ったが・・・そういうのはいなかった・・・。
食事中にメアリーとポーにこの先の話とわしらの状態を確認する。
人族とエルフには変化が無いらしい。
昨日あんだけみんなに混じって食いまくっていたはずのグール子とシロにも変化が無い。
なんでだろうか?
それに気になるのは、あんまり目立たないダニーもどうせ消えちゃうならお腹が弾けるまで食べますよと~っと言っていて言葉そのままだったはずなのに変化なしとは?
隠れて変化してないか隅々確認したいところだが・・・・ちょっと見たら物凄い目で後ろからホーリィに睨まれるし・・・ダニー自身からは『有料です』と言われるし。
『謎は女のアクセサリーですね~そのアクセサリーっていくらぐらいなんですかね~?』とかダニーにとぼけられた。
この辺まで来ると取れるアイテムも無いようで儲け無しなんだそうだ。
精霊石がお金になったこととそのほかの利用法があるとかで・・・いい感じになってるらしいけど肝心の生体材料の牙・爪・鱗とかが取れないと言うか持って帰れないってのが痛いようだが、食い物としての龍は堪能したようだ。
楽しんでいるならいいさ。
こんなに危ないとこなのにね。
でも、こいつがいないとここまでこれないこともある。
実はホーリィは不安定だった。
普通に話とかできるし本人は大丈夫だと言うんだけど。
眼鏡のしたの眼が赤く光っていたり、これは前にも怒っていたり本気で戦おうとしたりしてるときノリノリなときとか赤く光ってたんだけど。
酔っ払ったかのように頬を赤らめふらつきながら常にその状態で。
さっきダニーを見ていたわしを睨んでいたホーリィから赤い瘴気のようなものが噴出していたのがちょっと怖かった。
この頃、自然にもれてるのを見ることもある。
グール子の中で何かしているのが、こんなとこで影響してるのだろうか?
食事とコテージ収納が終わったので・・・
コテージ収納のときお決まりでグール子が・・・
『あぁ~ん、こんなに大きいのはいらなぁ~い』とか訳のわからんこと言っていたが無視する。
さて進むぞ。
上からなにやら近づいてくる。
2体だ。
赤いのが2体・・・?
おい?!
炎龍ってここではエリアごとにいるって言ってなかったか?
2体来ちゃってるよ。
1体でも昨日あんなにつらかったのに
『あっ一匹は私が相手しますからいいですよ。』と、言いながら赤い瘴気をあたりにまきながらホーリィが飛んでいって上空で1体とぶちあった。
今回は赤い瘴気のせいで・・・・・
パンツ見えんかったグヌヌ。
『小さきものよ死にに来たか?』と炎龍
『どうでしょう?そう思って来たあなたの仲間は昨日私達に食べられちゃいましたよ?』と酷薄な微笑を浮かべるホーリィ
箒を軽く振り赤いハルバードに変えたホーリィと炎龍が激突した。
わしらも、もう1体と交戦する。
『ゴブリンキング?空飛べるのがマツハさんしかいない。マツハさんは私達に防御の呪文もかけてもらわないといけないから。』とメアリー
『はいはい本気で戦ってくれってことね。いいよ、炎龍王と戦う前に腹ごしらえ?したいしな。』
『それさぁ~体温めておくかな?とか、ウォーミングアップとかさ~ちょっと言い方あるよね?』と、じと目で見るメアリー
ほれほれっと強欲を要求する。
『ゴブリンキングーあの空飛ぶ作業靴何とかして~!!』
『ぬふふふ強欲だ~!!!!』
なんだか分からんが強欲反応起こすわし。
されにしても作業靴って?後で聞いたらかなり丈夫なものらしくてそれを炎龍になぞらえたんだとさ。
後から聞いて納得するレベルでも強欲発動するなんて何ていい加減になったもんだな・・・我ながら。
元の大きさに戻った状態で飛ばずに突撃して見る。
ぶっかき丸をぶち当て衝撃波も出すが無数の魔法の楯とダメージ遮断の障壁そしてドラゴンの持つ何かに阻まれてしまう。
ではっとばかりに魔人モードに
空に浮かびながら
《黒炎》《黒雷》と続けて撃って見るがどうにも炎龍自体に届かない。
マツハが《コキュートス》を使ってくれるが、前と違ってうまく守りを崩さない。
それどころか、炎龍は空中で体よひねりながら。
『ククク、龍の守りを突破できないか!だが、我らの能力はそれだけではないぞ。』とひねる体と共に腕を振り何かを腕から打ち出した。
回復役のいる後方に打ち込まれた気弾のようなものは巨大な爪が地面をうがつように幾筋も現れた。
ガガガ。
回復役を失うわけにはいかず。
尚且つメアリー達もいるのも後方だまずい。
体で楯になる為、前衛がカバーに入った。
ケルベロス達は魔鉱の鎧を使っているためか吹き飛ばされたが打撲メインのダメージだ。
だが、双角牙狼族とイミルとリミル、パンツロードはそうはいかない倒れこんだまま動けないようの状態のものも多いイミルとリミルは跪いたまま動けなかった体を動かそうとしてうめいただけだ。
回復呪文がかかるがすぐに起き上がるのは無理そうだ。
さて、わしもやるかっと・・・オークキングと戦った後から魔素の影響か何かでできるようになっていた技がある。
さぁ~って、いくよ~
『魔竜神モード』
10メーテほどの大きさの龍が現れた。
わしだ。
『『『『『『だれ???』』』』』
はいはい
いつもありがとう。
生体鎧を纏い緑の鱗の体を黒い鎧が覆っていく。
それが完成した時。
さぁ行くか~と。
ぶっかき丸も、わしの姿に合わせて大きくなってるし。
わしは、気闘法を使って・・・ん?なんだこれ???それに自動的に上乗せされたソレとともに炎龍にぶち込んだ。
おおぅ!
なにやら炎龍を護っていた魔法の楯とダメージ遮断の障壁ごと何かのアレめいたものも吹き飛んだみたいだ・・・そこに後付け召喚され大振り(今のわしに合わせてね。)のルーン文字ぶっかきき丸×6がぶち当たる。
くの字に体を曲げ衝撃に何とか耐える炎龍そこに衝撃波が追加で襲った・・・穴と言う穴から血を噴出し内臓の一部も破壊されたのかゼィゼィと咳き込みながらも戦いをやめない炎龍。
もちろん《急速再生》を自分にかけ。
アレやらソレの復帰時間を稼ぐために魔法の楯の大量展開やダメージ遮断の障壁も多量に展開しながら前足や尻尾そして牙で攻撃してくる。
その守りをやすやすと破壊しわしは着実にやつの命を削っていく。
下にいるマツハの魔法も当たり放題だ。
やっと立ち上がり始めたイミルとリミルそしてパンツロードが戦闘に参加すると
『おくれるなぁー!!後に続けー!!!』と士気の上がったケルベロスや双角牙狼族が我先にと続く。
ホーリィ一人で行ったけど大丈夫なのかな?っと眺めると・・・・
『き・きさままさか・・・れ』ザブシュ!!っと、散々いたぶられた体の炎龍が血のように真っ赤なハルバードで首を切り飛ばされるところだった。
あれ?昨日と違って・・・あっさり?そんなこと無いかかなりの課題が残った気がするが・・・
戻ってきた炎龍の血に染まったホーリィが炎龍の頭をわしらの前におきながら
『ゴブリンキング様、明日の炎龍王との戦いには私同道しますね。』と拒絶を許さない妖艶な笑みを浮かべて。
男子たるものはっきり言ってやったよ。
もともと他のものは危険なのでおいていくつもりだったし、やっぱり種族は違うけど男同士一対一のほらほらそうそう、タイマンってやつ・・・・・
でも、わしの口から出た言葉は・・・・
『はい!お願いします!!』
・・・・だってさ~物凄い怖い目で睨むんだもん・・・・
ホーリィさーん??
ちょっとへんですよーう
と何のかんのやっていたら。
上へ道を見つけた。
見つけたのもホーリィさんでした。
なんでも戦闘中に見つけたとかで・・・・下忍牙狼族もびっくりしていた有様。
せっせとコテージを設営し、炎龍×2をしっかり戴いて寝ました。
いや寝ようとしたら
なぜかわしの部屋にホーリィさんが寝てるんですけど・・・・
わしは、ケルベロス達と双角牙狼族とこれからの課題と案件について話し合うってことで・・・・その場で寝た。
弱腰とかそしるならそしれ。
明日になったら元通りのホーリィに戻ってほしいんだけどなぁ~




