ゴブリンキングの迷惑 その2
賢者の黄昏に戻ったメアリーは資料に埋もれていた。
這い出そうとしてさらに埋もれた。
戻ってギルドマスターから命じられたのは。
成果の報告書と次の調査の申請書の作成だった。
搾取のエリアの研究が目的で行動していたため・・・
困った成果が上がってない・・・
だけどね~
そっちは他の人も同じなので・・・平気なはず・・・なんだけど・・・
その搾取のエリアでは、ゴブリンキングと出会ったりしてるし闇の月の王はそこから復活させる奇跡を見せたとか言うし・・・こっちはぜひ近くで見たかった・・・あっ、そのときは一回私も死んでるんじゃとも思ったり。
そう考えれば他の人より特異な事を知ってるってことなんだよね。
その辺を報告すればいいわけで。
調査の申請書が厄介だ。
もう一回、ゴブリンキングの元に戻るにはそれなりの説明をしなければならない。
どうすればいいんだ~!!
うが~っと、頭を抱えようとしたらまた埋もれた・・・
ポーさんは本を浮かべたまま読んでいるやらなにやら光の文字の羅列をあちこちに出していた。
赤エルフさんは顔に本を置いて寝ている・・・何やら難しい本だったようだ。
この人たちには私の悩みって小さいものなのかもしれないなぁ~
ん?
そういえば考えても見なかったけど、聞いてみようかな?
『あのさ~、調査の申請書って何書けばいいと思う?』
ん?とこちらを見る二人。
何を聞いてるんだ当たり前じゃないかって態度で
『ゴブリンキングについて』
『ゴブリンキング様の事』
ん?そうなんだけど・・・あんまり調査期間もらえなさそうじゃないですか?って聞いたら。
『そんな事ないですよ、気がつきませんでしたか?かなり特殊な人ですよあれ。』
『あれとは何だあれとは!凄い事は凄いが』
なんで?だって、ゴブリンキングなんて賢者の黄昏では調べつくされちゃってるんですよ?
それも、先代や先々代で。
あそこの城下町だって、先代と先々代の叩きなおしですし資料が十分にあるんだから。
『そうですね~?魔族って生産性が少し乏しかったりするんですよね~わかりやすく言うと、畑とか武器とか作るとかすると武器のほうに力入れちゃうんですよね。基本戦闘好きですから。だから、食料を求めて拡大戦争するんですよ~』
でも先々代の時はなかったでしょ?
『でも、先代の時はあったでしょ。つまり先々代のときはゴブリンの住民が少なかったんですよ。先代の時は、他の魔族も取り込んでいたので多分今よりも大人数だったはずです。』
たしかに、ゴブリンキングは畑を作ったりさせてる。
耕作地まで増やしてる。
大型家畜の導入まで。
私の入知恵なんだけど・・・
いろんな種族をひき入れてる・・・あれ?
「戦争はいやだなぁ~」って、言ってたよね・・・
あ
ああ
ああああああああああああ~
それだ~!!!
がばっと起きた私は、再び資料に埋もれた。
ポーさんこの事象に対する類似の話ってありますか?アーカイブで調べてもらえますか?
赤エルフさん資料の片付けお願いします・・・私を助けて~
さぁ。
やるぞ~!!
私たちが、ゴブリンキング討伐の話を聞いたのはこの後すぐだった・・・・
急がないといけない!私がいないと元の姿に戻れないから。




