↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/439

ゴブリンキングの有閑 その10

鎧の下の筋肉が膨れ上がったゴブリンジェネラルの背中を見おくったわし。

パンパンだ。

そんなことを考えながら《王の進軍》の副作用である頭痛から抜け出せないままだった。

少しおさまったら、わしも行こうと思うが。

巨大な鎧を身をまとった青い肌の巨人が攻めてきてると考えれば、エルフの恐怖感は相当なものだろう。

地響きをあげて歩む・・・途中から加速を付け走る《シールドチャージ》だ。

狙うは城壁。


轟音とともに激突するゴブリンジェネラル。

城壁全体を揺るがし 《城壁》の加護がかかった板が衝撃を中心に左右に分かれ順に加護を消していく。揺らいだ城壁の上で立っていた不幸な者は城壁の内外に跳ね飛ばされ落下する。


残念ながら使いの者は残っていた・・・


そこまでしても凹みはしたが、破壊されるまでにはいかない城壁。


わしも出よう。

まだ頭痛はするが仕方ない。


二度目の《シールドチャージ》を行おうとするゴブリンジェネラルに魔法や弓矢が打ち込まれるが、筋肉と金属の鎧の塊になった奴には矢は刺さりもしない・・・魔法はちょっと痛いみたいだけど。


凹んだ城壁めがけて、突進していく。


『ええぃ!!ゴーレムを動かせ!!』と使いの者

『しかし!開城状態に!!』と周りのエルフ兵士

『かまわん!!』つばを吐きながら叫ぶ



城壁の門はゴーレムだった。

両開きの重厚な門。

ミスリル製のゴーレム。

鋼鉄よりも硬く軽い、魔法との親和性も高い魔法金属のひとつであるミスリル。

それで出来たゴーレムそれが2体襲ってきた。

《シールドチャージ》の途中で、ゴブリンジェネラルはゴーレムに襲われ方向がずれた。壁にめり込むゴブリンジェネラル。


まったく、なっちゃいない。

その技って途中で止めれないのか?

使う場考えないとな威力はでかいけど。


『離れろ!ジェネラル!!』

追撃しようと動くゴーレムに向かって、わしは駆けた。


わしに気がついたのか、ゴーレムはこっちに向かってきた。

わしは《怪力》を使った。全身の筋肉が膨れ上がる。


ゴブリンジェネラルは、普通の能力(パッシブとかいうのか?)で得てるらしい。

わしはなぜかスキルとして覚えたようだ。ルーン文字のぶっかき丸と同じだね。


わしはぶっかき丸を一閃した。

ゴーレム一体に確実に当たり、もう一体にはかすったようだ。


一体は粉々に砕け、もう一体は吹き飛ばされ城壁に激突。

そこに砕けたゴーレムが砲弾のように襲った。

同質の金属の砲火で破壊されていくゴーレム。


そしていつの間に準備してたのか。ゴブリンジェネラルの《シールドチャージ》が残りの一体のゴーレムを襲った。



砕け破壊されるゴーレムだが、破壊されたのはゴーレムだけではなかった。

城壁ごと破壊したのだ。


ふふん、コケの一念だぜ。

まいったか、エルフ共!


使いの者も焦りが隠せないようで呆然としているようだ。


壊れた城壁から中に入ったゴブリンジェネラルが中にいたエルフ兵士に威圧の咆哮を使った。

バタバタと倒れる者、恐慌状態に陥る者、腰が抜け何やらもらす者。

やれやれ?なさけない。


といいつつ

わしも城壁の上の使いの者に向かって、威圧の咆哮を用いた。


白目をむいて真後ろに倒れていく、使いの者。

ふっ。

なんか気持ちいい。



城壁の門がなくなったので、中に入るわし。入りざまにドラゴンブレスをつかって近くにいるエルフを焼く。

ああ火力は弱めてある死なない程度にはね。


あ~、まだ動けてるエルフ達にゴブリンジェネラルが文字通りたかられてる。

まぁ、やられることはあるまい。

それほど戦力差があるのだ。


わしは周りにいるエルフを戦闘不能にした。


『エルフ王出て来い!』


わしは、演出含め黒い瘴気を全身から撒き散らしながら。

オレンジ色に光るルーン文字のぶっかき丸を展開した。


わしは、それを無秩序に乱舞させる。

《怪力》の効果が加算されているのか、当たるものを破壊しまくるそれら。

塔を倒し、こちらに来ようとする者たちの足元に落ち地面を爆発させるかのようにうがち、城壁を破壊し、城を削る。


やっとエルフを振り落としたのだろう。ゴブリンジェネラルがこっちに来た。

そして、ロード種に守られたメアリー達も来た。



まだ動けるエルフも、わしの姿を見て遠巻きに武器を構えるだけになっていた。

そんだけわしが恐ろしく見えるのだろう。


実際、本来のわしだったら、一人でこの程度潰せたのだから。

厄介な体になったものだ。


まぁ、それも楽しいんだが。


時々、ドラゴンブレスを吐きながら。エルフ王が出てくるのを待っている。

あぁ、ドラゴンブレスは演出ね。


やっと、城門が開き親衛隊らしいしっかりとした装備に身を固めた一団に守られながら。

痩せた体に不似合いな大きな服、だが眼光だけは鋭いこいつが王かな?

その後ろにびくつくように引っ付いてついてきている2人。大臣かなにかか?


まぁ、わしには関係ない。


『我が城にここまでのことをさせるとは、役に立たない兵共だ。このような妖魔1匹満足にはらえんとは。』わしが王かと思った者が話し出した、あってたようだ。


『わしはゴブリンキング!お前達の仲間を返しに来た。』


『ふ、わしに仲間はおらんよ。かしずく者しかおらん。それに、我が民もそのような者はいない、魔族に汚され生き残るなぞな。』


ギリッっと、赤エルフが奥歯を噛み締める音が聞こえた。


『長く生き。魔術の研鑽をし続けた余に、ここまでの怒りを覚えさせるとは。下賎な魔物の分際で許せるものではないぞ!』


『おう!許さなくていい。』


『この愚か者共めが、光の粒となって消えるがいい。』


城の城壁に沿うかのような巨大な魔法陣がいきなり発生した。



その瞬間周りにいたエルフが何匹か消えた、光の粒子とやらになったようだ。

捕虜のメスエルフが2匹消えた。


『助けてください、いやだ消えたくない。』

『なぜ?なぜだ~』

などといいつつ大臣らしかった二人も消えた。


『余があれば。他などどうでもいい。余こそ国なのだ。』


あ、駄目だ。こいつ・・・わし嫌いなタイプだ・・・でも、王ってそうだよね。

ってことはわしが変なんだろうな。



『これはまずいな。』と山エルフ

『さっきから二人でディスペル(解除)かけてるけど消えない。この魔法陣変。』


『多分、自立制御型の魔法陣だな。』と山エルフ

といいつつ周りを見ると、鎧や服が光の粒子になり始めている者が出始めている。


『魔法陣を壊せれば。』メアリー


壊せばいいんだな!っとぶっかき丸を全力で振り下ろす。


『ふ、バカなそんな者でこの魔法陣が壊されるものか。多層魔法陣で、自己修復型なのだ解除をいくらかけても復帰するのだよ消えてなくなるがいい』


ご!!バキーーーーーン!!!!

『なにぃ!!』

『ふは』

『壊すか面白い』


『ぶっかき丸は、切れ味は最低だが。破壊力は最強なんだ。』


魔法陣が崩壊し。

薄着になったエルフ兵。裸になったエルフ兵。


内着になってしまった女ロード種。

かけてもらったマントが無くなってビキニ上に修正して何とか隠すところを隠してる赤エルフ。

魔法抵抗が高いのか、わしとゴブリンジェネラル、メアリー、山エルフはなんとも無かった。


もう一人いたよ無事な奴。

動揺を隠せないが無事だったエルフ王。


『許せぬ!』急にいきり立ち、両袖をめくると同時に、手首に埋め込まれている何かが光を放つ。



『うははは、これで貴様らは終わりだ!』

おっ、今までわしに負けてきた奴らが吐きそうな言葉だね~。


『あれは魔力ブーストの宝珠か?』と山エルフ

なんでも一気に、王の魔力が上昇しているっぽい。それもありえないぐらいに。


『あのままじゃ、自分を維持できないんじゃ?』とメアリー

『だね、存在を維持できる量の魔力じゃないね。シフトするだろうね。』と山エルフ


あのさ?わしにもわかるように説明してくれない?とか思っていたら。目の前でそれが起きた。

シフトだ。


エルフ王の体が不恰好に膨張し歪な白い存在になった。左手は肘から二本に分かれ腕が生えているそこには一個ずつ宝珠が。右手は甲殻類のようなものになっているが指は四本。

顔には面影すらなく目左右に3つづつ。額に3本角。こうもりのような翼が右2枚左に1枚生え。


そうだね~一言で言うと白くて歪なゴブリンキングみたいなのが現れたと思えばいいか~とか、メアリーが言ってる。


おいおい、断じて違うぞ。


『全員下がれ!ここは決着の場!!わしとエルフ王がどういう戦いをするか見ておれ。巻き込まれるなよ。』


向かってくるエルフ王、青白い炎をこちらに向かってはく。

迎撃の為、こちらドラゴンブレス。

だがこちらのは、魔力の盾で食い止められる。


こっちはぶっかき丸を振り回すことで打ち消す。


魔法による攻撃が同時に3発くる、ダメージはあるがしるか!!6本のルーン文字ぶっかき丸を全方位でぶちあてる。

一本でもあたれば倒せるし。

破壊力を抑えることなんて・・・・


魔力の盾がいきなり4つ展開されて対応する、打ち破られたら次が召喚される・・・それも次々。

見事にダメージを減衰させられた。

だが、2本は直撃で。破壊されるエルフ王・・・破壊された血肉で赤い槍・・・穂先が二つに分かれた槍が5本作られこちらに飛んでくる。ルーン文字ぶっかき丸を戻すのが間に合わず。とりあえず、ぶっかき丸で応撃するも2本までは何とか弾く・・・だが、残り3本はわしに深々と刺さる。


『ぐは!!』


粉々に飛び散ったはずの体を不恰好に繋ぎ止め仮初めの再生をして頭の会ったらしいところに拾い上げた首を載せるエルフ王・・・

こいつこれで生きてるといえるのか?


『くくく?終わりだな。不浄なる魔族め。貴様ごときが王を名乗るなど不遜である。滅びよ!!』


刺さった槍が体の中でそれぞれが二つに分かれるかのように開き、傷を引き裂くそのたびに激痛が・・・やばい!!頭痛より痛い!!当たり前か・・・血がドバドバでてやがる。


こうなったら、奥の手・・・この間覚えたスキルなんだけど・・・・でもなぁ~


でもこのままだと確実に死んじゃうので・・・行くぞ!!



わしの体を黒い瘴気が分厚く覆った。


槍が開ききった・・・・


『終わったか。あっけない。』



黒い瘴気がさった後・・・ゴブリンキングは消えていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。