10話 王の娘(王女)
10話目です!
「私の娘は今、十八歳。十五歳にして剣士と騎士の両方を認められた剣の達人なのだよ。そんな娘が風邪を引くとは最初は私もびっくりしたよ。」
どういう意味だろう。日本だとバカは風邪を引かないって言われていたけどそれと意味は同じかな。そんなことは放っておいて今はミキアさんがどうなっているか見ないとな。
「失礼します。熱を確かめたいので少し触りますよ。ついでに体調とか教えてくださいできるだけ詳しく」
ミキアは少しだるそうだ。
「あなたは誰ですか?顔を勝手に触らないでください」
説明が少しめんどくさいな。
こう言う人ってしつこく言わなきゃ納得してもらえなそうだ。
するとクリトさんが
「彼は安心していいよ。あのラリラが連れて来たんだ。」
その答えを聞いてミキアが驚いた様子だ。
「ラリラ様なら信頼できるでもあの誰も興味がなく人嫌いなラリラ様が?」
クリトさんもそれには同意していたそうで
「そうなんだ。私も最初は驚いたよ」
「それだけでもう納得したわ。早く見て早く出ていきなさい」
「はぁ。わかりました。その症状を聞きたいのですが・・・」
そうだったわねと言う顔をしながら話し始めた。
「最初は寒気と体が重かったわ。そして数時間後に高熱が出て数日ここで休んでいたら少しずつ元気になったわよ」
「わかりました。ありがとうございます」
俺はクリトさんの方を向き原因を教えた。
「多分インフルエンザです。一種のウイルスです」
「それを聞いてもあまりわからないが大丈夫なのか?」
「はい、治ります。」
この時、俺は正直この世界にウイルスがいるとは思わなかった。
「君の知識は天才的だ。君には私たちにない知識を持っているようだね。君の言うことを聞けばこの国が良くなっていきそうだ」
そういえばさっきの約束を守ってもらわなきゃいけないな。
「さっき言ったこと覚えてますか?」
「当たり前だ。」
クリトさんはまた動き出し別の部屋に移動した。
俺もクリトさんについて行って同じ部屋に入った。
入ったら先に入ったクリトさんが待っていた。
「失礼します。」
俺は赤い大きなソファに腰掛けた。
「では、話を始めます。どうするかはクリトさん次第ですけどね。始めに奴隷をなくすことです。その点の良いことは街の安全性が高まり人がさらに来るでしょう。そし
て各国にいる上級者の冒険者が集まりダンジョンを攻略していくことでしょう。ラリラだけに頼らなくても良くなり指示がしやすくなります」
クリトさんは頷いた。
「今すぐに決めることはできないが考えておこう。しかし君はこのような政治のことにまで詳しいな。やっぱり君の知識は天才といえるな。そうだな・・・スエ、君には私から、知識の特別天童の称号を与える。」
おいおい、そんな簡単に称号を与えたらダメだろう。
「知識の天童はいないのか?」
「それっぽいのは一人知っている。彼は二つの生き物を陣の上に乗せ手と手を合わせると一つの生き物にしたのだ。それが天童の中で唯一知識を必要とするかもしれん」
確かに日本だとそういう実験をする時とかずっと頭を使っているよなぁ。
ただこっちの世界はすべて才能なんだよな。
俺のような人が知識の天才って言われるほどだもんな。
こっちの人はあまり考えないのかな。
おそらく知識は普通の日本人より低いだろう。
女神の言っていることはこういうことか。
「クリトさんいろいろありがとう」
「ああ、さてラリラのところに戻ろうか」
戻るとラリラが近づいて来た。
「あ!スエどこに行っていたの。ダンジョンの予定をリアだっけ?とにかく二人に教えるから来て」
その顔はニコニコしていた。
前に生えている犬歯二本が光の反射で光っていた。
どんだけ楽しみにしてるんだ?
これからもよろしく!!




