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【明けましておめでとうございます】流星①

10日ほど経っていますが、今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

一年で終わらすとどこかでほざいておきながら、まったく終わりませんね。

他の作品のアイディアとかが溜まりに溜まっているのですが……最近、作者が念願のポケモン剣盾に参戦した影響もあり、過去最大級に小説の投稿更新が遅れています。もう大渋滞ですね。おもにドリュウズっていうモグラのポケモンのせいなんですけどね? 


……ランクマで戦績を残せない私の話はべつとして、

今回はなんか特別編?的なのをやりたいと思います。

三部構成の予定です。


時間軸は、イズミが異世界に転生する前に遡ります。


私の頭のなかに『田所泉魅』という人物が定着してから、

そろそろ一年が経とうとしています。


いろんな作品を書きながらも、このゴブリンロードを

飽きずに続けていられるのは読者さんたちのおかげです。……最近、テメーで建てたフラグすら忘れそうになる作者ですが、今年もどうかよろしくお願い致します。


……長くなりました^^; では本編です。


――それは、まだ私が小学生のころである。


「イズミ。冒険に出てみたいと思わないか?」


まるで生まれたばかりの赤子のような笑顔で、

兄は興奮ぎみにそう言った。


兄の名は流星リュウセイ。当時、高校二年生。今の私と同じ年齢である。


「ぼうけん?」


兄がどこに行きたいのか、その意図がわからず、

私はそのまま言葉を反芻した。


――なお、そのときの私はピッチピチの小学三年生である。


頬なんてぷっくり赤くふくれていて、

目がキラキラと輝きに溢れていた頃。

さくらんぼのアクセサリーみたいなのが

ついた髪留めをつけて、のびた髪を無作法に

ちょんまげみたいにまとめていたっけ。


ほんっとあのときの私はかわいかった。


いや、いまも十分かわいいけどね?


たとえ――人間だろうが、ゴブリンだろうが、

私こと――田所泉魅のかわいさは不滅なのだ。


「ああ、冒険さ。イズミ」


兄は答えながら、テレビに映る雄大な景色に見惚れていた。


「世界にはまだ、俺たちが知らない世界がきっとある。

誰も見たことのないような生物や宝石、隠された秘境。

――そこにきっと俺の心を満たしてくれるものがある」


確信した口調で、夢を語るように兄は笑っていた。


兄は憧れていたのだ。『世界』という概念にふくまれた無限の可能性に。『冒険』という行動に課せられた、無知に挑む高揚感に。兄は大学受験を控えた身で、しかし現実的なことよりも、そういう夢見がちなことをいつもキラキラと話していた。でも、兄が語る話に私はよく引き込まれたことを覚えている。――あんまりにも、楽しそうに、目を輝かせていうものだから。


それまで大人の目は、みんな冷たいと思っていた。


大人はみんな眉間にしわをよせて、

子供の成長しょうらいを見ている。


――そんなんじゃ、生きづらいよ。


大人はみんな結果ばかりを気にして、

ときに良心じぶんさえも犠牲にする。


――どうして、自分を大切にできないの?


……わからない。



『もっと自由に生きればいいのに』。



まだ言葉足らずだった私の感情を体現してくれたのが、兄だった。



「――よし! 行こう、イズミ。冒険へ」


兄はとうとつに私の手を引いて、

靴を履かせて外へ飛び出した。


息をきらしながら、私は問うた。


「い、行くって、どこに?」


「わからない」


風を切りながら兄は答える。


「大地が俺を呼んでいるんだ」


理由はそれだけで十分だった。







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