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13.これがママ力だよ!

 「フン…… なるほどな。つまり、もうとっくにランカ・ライカは勝手に助かっていたと。それどころか、そもそも助けすら必要なかったと」

 

 胡坐をかき、腕を組みながら、その男、トロル・ニー・デイダランはそう言った。見た事もないような巨体のトロルが、そんな恰好で座っているのは、まるでシュールなオブジェを見せられているようで、アンナ・アンリはそれを少し面白がっていた。それはちょうどオリバー・セルフリッジが、彼に状況と事情を説明し終えたところで、セルフリッジはそのあまりにもイレギュラーな男の登場に、心底困惑しているようだった。因みに、セピア・ローニーは「あんなでっかい人間がいるもんなんだな」などと、呑気に感心していた。

 セルフリッジは言う。

 「はい。その通りです。どこのどなたかは存じませんが、もう大丈夫なので、戻った方がよろしいかと」

 ところがそれを聞くと、トロルはこう返すのだった。

 「いや、それは駄目だ。ランカ・ライカが無事だと分かった以上、俺はあの女と決着を付けなくちゃならん」

 「はぁ、失礼ですが、ランカさんとはどういったご関係で?」

 「うむ。俺はあの女に交際を申し込んでいてな」

 セルフリッジはそれを聞くと眉間を指で押さえる。平静なろうと努めているようだ。

 「あの……、という事は、決着というのは告白かなにかの事ですか?」

 「いや、決闘の事だ」

 は?

 と、セルフリッジは首を傾げる。トロルが何を言っているのか、彼にはまったく分からなかった。

 セルフリッジはトロルの相手をしながら、なんとも言えない違和感のような、捉えどころのない恐怖感のような、どう表現すれば良いのか分からない感覚を味わっていた。どうもセルフリッジとトロルの相性は、とんでもなく悪いらしい。しかもその相性の悪さはセルフリッジが一方的に感じているもので、彼はトロルにどう接すれば良いのかまるで分からないようだが、トロルの方は何も感じずにただ普通にセルフリッジに接しているようだった。

 “なんか、セルフリッジさんが困っているような気がする”

 と、そんな彼の様子を見ながらアンナはそう思う。

 「決闘と言いましても、今までランカさんはさんざん戦闘をした後でして、多分、かなり疲れていると思います。また日を改めた方が良いのではないかと思いますが」

 セルフリッジがそう言うと、トロルは「ガハハッ」と笑ってこう返す。

 「それなら安心しろ。俺もさっきまでずっと戦っていた。しかも、山の上からここまで走って来たところだ。条件は似たようなもんだろう」

 「戦っていた? あの、何処で誰と戦っていたのですか?」

 セルフリッジがそう尋ねたのは、ここに彼がやって来たからには、もしかしたらシャロムの関係者と戦っていたのではないかと疑ったからだった。しかし、彼の返答は意外なものだった。

 「ああ、インヒレイン山岳地帯で、ランカ山賊団の小童共と戦っていた」

 「ええ?」

 それを聞いてセルフリッジは思う。

 “もしかして、この人がナゼルさん達が言っていた、いつ攻め込んで来るか分からないという他の山の山賊団でしょうか?”

 眉間を指で押さえる。

 “えっと…… この場合は、一体、どうすれば?”

 そのセルフリッジの様子を見て、アンナは思った。

 “なんだか、セルフリッジさんが、物凄く困っているように見える”

 そのタイミングで、倉庫の入り口の方から声が響いて来た。

 「そいつは、聞き捨てならないね」

 ランカ・ライカだ。どうも騒がしいトロルの気配が気になって、彼女は戻って来たようだ。セルフリッジはランカの登場に心の底から安堵した表情を見せた。トロルは「ぐふぅ」と笑う。ランカは続けた。

 「わたしがいない間に、わたしの可愛い子供達を狙うとはね。そこまでゲスな奴だとは思わなかったよ」

 「やっと会えたな、ランカ・ライカ。だが、安心しろ。お前の子供達は一人も傷つけてはいない。それに、俺はお前がいない事を知らなかったのだ。だから、いないと知って、ここまでお前を助けに来た」

 「ハッ」とランカは笑う。

 「お前さんの助けなんざ、必要ないよ。見ての通りさ」

 そう言って彼女は逆手に金棒を持ち、その頭で地を突く。その反応を受けると、ゆっくりとトロルは立ち上がった。

 「それは流石だと言っておこう。だが一つ、お前に関して良くない話を聞いた。お前の強さの秘密は魔力だと言うじゃないか。見損なったぞ、ランカ・ライカ! 実は魔力で闘っていたとはな! この卑怯者め!」

 それにランカは「ああ?」と返す。

 「どうして、ママ力で闘うのが卑怯なんだい? 訳の分からない事を言うんじゃないよ!」

 それにトロルは「なんだと!」と衝撃を受けたような顔をする。

 「なるほど。確かにそうだ。思えば、この俺の巨体も勝手に親がそう産んだだけのもの。魔力もそれと同じと言ってしまえば、同じか!」

 そのやり取りを聞きながら、セルフリッジが言う。

 「会話は噛み合ってないようですが……」

 アンナが続けた。

 「……問題なく話は進んでいますね」

 それから、トロルが言った。

 「とにかく、勝負だランカ・ライカ!

 二人きりで、決着を付けるぞ!」

 ランカはそれにこう返す。

 「何を言っているんだい? 決着なら前回で付いているじゃないか!」

 「前回のはなしだ! 俺は麻酔でヘロヘロだったからな!」

 「勝手な理屈だね。だが、良いよ。ちょうどむしゃくしゃしていたところだ。わたしのママ力をまた見せてやる!」

 その後で、二人とも金棒を構えた。

 「まずいですね」とそれを見て、セルフリッジは呟いた。

 「信じられない話ではありますが、あのトロルさんとかいう人は、会話の内容を聞いている限りでは、首輪をつけていない状態のランカさんといい勝負をしたみたいじゃないですか……。首輪を嵌めている今のランカさんでは、勝てないかもしれません」

 それから、彼は少し離れた場所にいるシロアキに近付いて行った。その間で、ランカとトロルの二人は駆け始める。まず、一合目を打ち合った。セルフリッジの心配通り、ランカの金棒が押し負けてしまった。

 「ガハハハッ! どうした、ランカ・ライカ! 金棒が軽いぞ!」

 「うるさいね! こっちは、少しばっかりママ力が弱っているんだよ!」

 そこで彼女はシロアキを見てみた。相変わらず座り込んでいるが、さっきよりは顔に生気が戻ってきている。セルフリッジが彼に近付いているが、それを気にかけている暇はなかった。トロルの次の一撃が来る。

 ガキンッ

 横から振って来るその打撃を金棒で受けると、ランカの身体は少し浮いた。地面を滑る。体勢が崩れる事はなかったが、それでもその衝撃は彼女の体力を削った。

 “チッ! やっぱり今日はなんだか調子が悪いね”

 彼女はそう思うと、金棒の握りにやや遊びを持たせた。上からの振り下ろすようなトロルの打撃を受けると、その遊びで衝撃を吸収しつつ巧く力を逸らす。ただし、そこから反撃をするまでには至らなかった。トロルの次のモーションの方が速い。

 ちょうどそこで、シロアキの近くにまでやって来たセルフリッジが言う。

 「凄いですね。ランカさんは、あんな事もできたのですね。ただ、高等技術ではありますが、ランカさんの戦闘スタイルではない。余裕がない証拠です」

 シロアキはそれにこう返す。

 「なんだよ、オリバー・セルフリッジ。それがどうかしたのか?」

 セルフリッジの目には、シロアキが無関心を装っているように見えた。それで思わず少し笑ってしまう。

 話を続けた。

 「あなたも分かっているのでしょう? 暗黒街に命を狙われている今の状況では、もうあなたが頼る場所はランカさんの所くらいしかありませんよ?」

 シロアキは苛立たしげに「それが、どうした?」と返した。セルフリッジは、どう言ったものかと迷う。

 いつの間にか、倉庫の中にはダノとヌーカとハットが入って来ていた。明らかに劣勢のランカの様子を心配そうに見ている。

 ランカは思う。

 “あの子達に心配させちゃいけないね。さっさとこいつを倒さないと”

 だが、彼女は思うように身体が動かない。しかも、その時、疲れからか、トロルの攻撃を金棒で吸収し損ねて大きく後ろに吹き飛んでしまった。ランカの体力は明らかに大幅に削られていたが、トロルはまだ全然平気そうだった。

 “この体力馬鹿が。いったい、どういう身体の構造をしているんだろうね?”

 しかしそこで彼女はトロルの足を狙う事を思い付いた。巨体の弱点は大体は足だ。足への負担がどうしたって重くなるからだ。

 彼女は突進して来るトロルに向けて走り、スライディングの奇襲をかけた。その変則的な攻撃に虚を突かれたトロルは対応ができない。慌てて金棒を打ち下ろしたが、それはランカには当たらなかった。そして、ランカはクイックモーションで金棒を振るった。破壊力は落ちるが、足への攻撃ならそれで充分のはずだった。

 が、トロルはそのランカの攻撃を、華麗に舞って躱してしまったのだ。地面に着地するとトロルは言った。

 「グッフッフ。惜しかったな、ランカ・ライカ! 俺は足を狙われる事が多くてな、足への攻撃対処なら得意なのだ!」

 ランカは立ち上がりながら言う。

 「その図体と顔で、華麗に舞うんじゃないよ。ああ、気持ち悪いもんを見た」

 トロルは金棒を構え直しながら言う。

 「しかし、ランカ・ライカよ。大体は真正面から突っ込んで来たお前が、今日は奇襲か。どうやらかなり調子が悪そうだな!」

 トロルはランカの首輪に気が付いていた。笑う。

 「グッフッフ。やはり、魔力がなければ、そんなものか」

 ランカも金棒を構え直す。

 「うるさいね。ママ力は不滅なんだよ」

 横目でランカはダノ達とそしてシロアキの事を見た。あの子達を心配させてはならない。しかし、どうする? トロルがまた突進して来た。ランカは思う。いつもの調子さえ取り戻せたらと。

 その時、シロアキの横では、セルフリッジが彼の説得を続けていた。

 「あのトロルという人がランカさんに勝っても、或いはあなたは、ランカ山賊団に身を寄せる事ができるかもしれない。ですが、それではあなたは一方的に、ランカさんに貸しがある立場になってしまう。もしも、僕がシロアキ君なら、ここでランカさんに恩を売っておきますがね」

 シロアキはそれにこう返す。

 「おい。ボクはランカ山賊団に行くなんて、一言も言っていないぞ?」

 「おや? 他に何か有効な選択肢があなたにあると言うのですか? 原資も人材もない状況下でどうするつもりです?」

 「うるさい!」

 セルフリッジは呆れたようにため息を漏らした。

 「もっとも理に適っているのは、ランカ山賊団に身を置く事だと、あなたは分かっているはずです。あなたが嫌われているとは言っても、あそこの人達は誰かを虐めたりする事を好みませんし、ランカさんがそれを許さないでしょう

 それとも、あなたもプライドの所為で、誤った判断を下しますか? あの、シャロム・シャイローのように」

 シャロム・シャイローのように。

 その言葉は、シロアキの心を大きく揺さぶった。そして、ちょうどそのタイミングで、トロルに吹き飛ばされたランカ・ライカが、彼の近くに転がって来たのだった。

 「ガッハッハッハ! どうやらもう体力がないようだな、ランカ・ライカ!」

 トロルがそう機嫌良さそうに言う。その笑い声に、シロアキは何故か腹が立った。

 よろめきながら、ランカ・ライカは立ち上がる。その姿に、またシロアキの心は大きく揺さぶられた。

 「うるさいね! まだまだいけるよ! ママ力を甘く見るんじゃないよ! わたしゃ、子供達の為にも絶対に負ける訳にはいかないんだ!」

 それからまた駆ける。今度はランカ・ライカは、突進すると見せかけて横に逃げる変則的な戦法を執った。だが、その程度の動きではトロルには効果ない。簡単に金棒で彼女の攻撃は防がれてしまった。

 「やはり金棒が軽いぞ! ランカ・ライカ!」

 そう言ってトロルは、彼女を突き飛ばす。彼女は転がってしまう。それを見て、シロアキは大きく目を見開いた。

 そこでセルフリッジが、止めとばかりに口を開いた。

 「どうかお願いします、シロアキ君。ランカさんを助けてください。今ここで、ランカさんを助ければ、ランカさんだけでなく、僕にも恩が売れますよ」

 歯を食いしばると、シロアキはこう返す。

 「飽くまで、打算的に考えて、ランカ・ライカを助ける方が、ボクにとって利益になるというだけの話だからな」

 セルフリッジは頷く。

 「ええ、分かっています」

 それからシロアキは目を瞑った。右手の指をすぼめるようにして床に向け、それからそれで何かを操るような仕草をする。そして、その後でその指を上に向けた。すると、しばらく経ってから、地面をネズミが駆けて来た。ネズミの首には、小さな鍵がぶら下がっている。

 それを見てセルフリッジは言った。

 「なるほど。地下の何処かに鍵を隠していたのですか。それならシャロム達には気付かれませんね」

 シロアキはそれには何も応えず、ネズミの首から鍵を取ると、飛ばされ転がっているランカに駆けて行った。近づいてきたシロアキに向け、ランカは「危ないよ、シロアキ。近づくんじゃない」と言ったが、彼はそれを無視した。

 「感謝しろよ、ランカ・ライカ。お前を助けてやるんだからな」

 そして、そう言うと、半身を起こした状態の彼女の首輪の鍵を彼は開けたのだった。首輪が外された瞬間、ランカは大きく目を開く。身体中に力がみなぎるのを感じていたのだ。そしてそれから勢いよく立ち上がり、シロアキに強くハグをすると、彼女は大声で言う。

 「嬉しいよ、シロアキ! わたしを助けてくれるなんて! わたしゃ、お前が良い子だって信じていたんだ!」

 それにシロアキは「違う。ランカ・ライカ。これは飽くまでお前に恩を売る為で」とそう返していたが、ランカは聞いていないようだった。それから金棒をトロルに向けると、彼女は大声でこう言った。

 「見たかい! これがママ力だよ!」

 しかし、トロルは腕組みをすると、「グフフ」と笑う。

 「なるほど。いよいよ本領発揮という訳か。だが、一向に構わん。少し物足りなく思っていたところだ!」

 そう言って、トロルは金棒を両腕に持って振りかざしながら猛然と突進して来た。ランカは素早くシロアキを地面に降ろすと、そのトロルの攻撃を片手で受けた。ガキンッと音がする。

 「オイ」

 そしてランカは、そう言った。

 トロルは両腕がフルフルと震える程に力を込めているようだったが、ランカは片腕でそれを受けているのに、まったく微動だにしない。トロルの頭はそれで混乱する。

 “どうした? 何故、全く動かんのだ? まるで巨岩に向かって金棒を振り下ろしているようだ。そんな訳が……”

 セルフリッジがそれを見ながら言った。

 「今までランカさんは、魔力をずっと首輪で封じられていた…… それは、今までずっと魔力を溜め込んでいた、という事でもある。そんな可能性もありますかね」

 ランカは口を開く。

 「お前、シロアキがまだこんなに近くにいるのに、攻撃を仕掛けてくるとは一体どういう了見だい? もしもこの子が巻き込まれて怪我でもしたら、どうするんだい?」

 それを聞いても、その現実を受け止め切れないトロル・ニー・デイダランは、まだ腕に力を込めていた。

 うざったいね!

 まるでそう言っているかのように、ランカはそのトロルの金棒を片手で振り払う。トロルは大きく身体がのけ反った。当然、大きな隙ができる。

 「うちの子供に、なにをしているんだい!」

 そしてそれからランカはそう叫び、その隙だらけのトロルの身体に向けて、金棒を思いっ切りぶち当てたのだった。

 振り抜く。

 「ぐぬおぉぉぉ!」

 そんな叫び声を上げながら、トロルは激しく吹っ飛んでいった。倉庫に置かれてあった荷物の一つに激突する。そのまま、トロルは地面に横たわると動かなくなった。

 少しの間の後、

 「やれ、終わりましたかね」

 それを見て、セルフリッジはそう言って息を漏らす。ダノ達三人も安堵の表情を浮かべていた。気付くと、シロアキがセルフリッジの近くに来ていた。

 「おい、覚えているだろうな? これでボクはお前に貸しができた事になるぞ」

 セルフリッジは少し笑うとこう返した。

 「ええ。これで、今回あなたがアンナさんにやった悪行は許してあげましょう。まだ足りないくらいですがね」

 「なんだと? おい、コラ。てめぇ、きたねぇぞ」

 セルフリッジはそれを無視した。そしてアンナの傍に戻ろうとして少し驚く。彼女が横たわっているトロルに向かって駆けて行ったからだ。

 “まさか……”とそう思うと、セルフリッジもそこに向かった。ランカもその彼女の行動に不思議そうな表情を浮かべていたが、やがてトロルの近くでアンナが医療魔法針を取り出すと、その目的に気が付いたようだった。額に手をやる。

 “いやいや、お嬢ちゃん……”

 横たわっているトロルを見ながらアンナは言った。

 「ランカさんのあの攻撃をまともに受けては命が危ないでしょう。自業自得とはいえ、あまりに可哀想なので治療してあげます」

 それから彼女は、トロルが打撃を受けた場所に医療魔法針を刺すと、治療をし始めた。傷が癒えるその心地よさに、トロルは思わず「おお」と呻いた。それを見て、ランカが遠くから言う。

 「お嬢ちゃん。そいつに関してはそんな心配はいらないよ。その程度で、死んだりはしないからさ」

 だが、アンナは治療をやめなかった。俄かにはそのランカの言葉が信じられなかったからだ。

 “ああ、なんか面倒な事にならなきゃいいけどね”

 と、それを見てランカはそう心配した。やがて、トロルはむくりと半身を起こす。

 “え? 早い。もう回復したの?”とアンナは少し驚く。

 そして、次の瞬間、トロルはアンナの手をその大きな手で握ると「惚れだぁ!!」とそう叫んで立ち上がったのだった。

 「え?」

 アンナは軽くパニックに陥る。

 “どうして、この人、こんなに元気なの?”

 思わず、驚いてトロルを見つめてしまった。トロルは続ける。

 「ランカ・ライカみたいに勇ましい女も良いが、やっぱり優しい女も良い! 俺は女からこんなに優しくされた事は今までに一度もない!」

 しかし、そこでセルフリッジが横から彼女の手を掴むと、強引にトロルの手から引き抜いたのだった。頬を引きつらせながら彼は言う。

 「すいませんが、アンナさんは僕の恋人なので。それも、ほとんど妻と言っても良いくらいの恋人なので」

 彼はアンナへの独占欲は強いのだ。

 が、その次の瞬間だった。

 「フンッ!」

 トロルは突然有無を言わさずに、セルフリッジの事を殴っていた。パンチを顔に受けたセルフリッジは吹き飛んで地面に叩きつけられる。

 アンナはまた「え?」とそう言った。トロルは叫ぶ。

 「ガハハハ! 見たか女! 俺の方がそのもやしみたいな男よりも強いぞ! 俺に惚れるが良い!」

 しかし、その時既にアンナは彼の横にはいなかったのだった。

 「セルフリッジさん! 大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」

 そう涙声になって、セルフリッジに呼びかけて医療魔法針を刺して治療している。セルフリッジの顔は腫れ、鼻からは血が大量に出ていた。

 それに気付くと、トロルはその様子を腕組みしながら眺める。「ふむ」とそう言った。首を傾げている。彼には状況が理解できないのかもしれない。どうして、この女は自分に惚れないのか?と。

 「アンナさん…… 大丈夫ですよ。ちょっとビックリしましたけど」

 その言葉を聞くと、アンナはゆっくりとトロルを睨みつけながら立ち上がった。

 「すいません、セルフリッジさん。わたしがこんな男に気をかけたばかりに……。今直ぐに、この野生動物を駆除します」

 その言葉にセルフリッジは慌てた。

 よろけながら立ち上がると、アンナを止めようとする。

 「アンナさん。僕なら大丈夫ですから、安心してください。あの人は、別に放っておいても良いでしょう……」

 ところがそれを聞くと、アンナはきつくセルフリッジを睨みつけながらこう叫ぶのだった。

 「何を言っているんですか? あなたは吹き飛ばされたんですよ? あんなに太い腕で殴られたんですよ? 下手したら死んでいたかもしれないんですよ?! そう、なんでもかんでもホイホイ許すんじゃありません!」

 それから掌を大きく上げると、彼女は「虚ろな影達!」とそう叫んで、その掌をトロルに向けて振り下ろした。

 トロルはそれに首を傾げたが、一呼吸の間の後で突然に「うぎゃあああ!」と悲鳴を上げ始めた。地面を転がりのたうち回る。時折、彼の喉から蠢く“虚ろな影達”が見えた。その影達はケタケタとおかしそうに笑っているようだった。

 つまり、魔女アンナ・アンリは、トロル・ニー・デイダランの体内に“虚ろな影達”を発生させ、暴れさせているのだ。これでは流石のトロルでも一溜まりもない。

 「いやぁ、怖いなぁ、この女は…… 」

 いつの間にか近くに来ていたセピアがそう言った。どうもアンナの魔法を観察しに来たようだ。

 “もし、このアンナ・アンリと闘う機会があったら、体内に影を発生させられないように、常に動き回った方が良さそうだな”

 そんな事を彼女は思っていた。そんなセピアに向けてセルフリッジが言った。

 「あの…… 一応、これは正当防衛ってことでよろしくお願いします」

 彼女は答える。

 「まぁ、その前にあんたが思いっ切り殴られているしなぁ。ギリギリかなぁ」

 やがて、トロルは白目を剥いて泡を吹き始めた。そこに至って、ようやくアンナは魔法を止める。遠目でそれを見ていたランカが言った。

 「うわっ! あの馬鹿みたいにタフな男を完全にのしちまってるよ。どうやら、お嬢ちゃんは怒らせない方が良さそうだね」

 トロルを気絶させて怒りが静まったアンナは、セルフリッジの傍に来るともう一度「本当に、大丈夫ですか?」と尋ねた。

 「大丈夫ですよ」

 そうセルフリッジは返す。アンナの治療のお蔭か、鼻血は既に止まっていた。

 

 倉庫の前。

 そこに皆は集まっていた。ランカが機嫌良さそうにシロアキの手を握っている。シロアキは“こいつは相変わらずだな”とそう思いながらもそれに抵抗をしない。今くらいは、別に良いかと、そんな風に思っている。

 「断っておくが、ボクは野良仕事はやらないぞ?」

 そうシロアキはセルフリッジに言った。

 セルフリッジを通して説明があり、ランカがシロアキを連れて帰ると、ちょうどそう話がまとまったところだったのだ。

 セルフリッジはそれににっこりと笑うとこう返す。

 「ええ、もちろん分かっていますよ。あなたにピッタリの仕事がありますから、心配しないでください」

 少しシロアキは怪訝な顔をつくったが、特には気にしなかったようだ。

 シロアキがランカ山賊団に来る事について、ハットとヌーカは多少は抵抗があるようだったが、シロアキがランカを助けたことを見てもいたし、ランカがこれだけ強く望むのならと反対をするつもりはないようだった。

 ただ、ダノだけは別で、不機嫌な様子を隠しもせずにシロアキを見ている。それを見て、セルフリッジが動いた。ダノに小声でこう言う。

 「ダノ君。シロアキ君は厄介な相手です。敵には回したくない。だから、できればランカさんの所で囲い込んでおいて欲しいのです。お願いします」

 物は言いよう。仲間に引き入れると言えば抵抗があるが、何かしないように監視しておいてくれと言われれば、納得はし易い。しかもダノはセルフリッジに心酔してもいる。実際、シロアキはセルフリッジにとって厄介な相手でもあったのだが。

 「旦那がそう言うなら……」

 ダノはそれで渋々納得したようだった。ところが、そうダノが納得したところで、シロアキが妙な事を言い出したのだった。

 「あっと、忘れていた。もう一人連れて行ってもいいか? 駄目だったら、別に良いんだが」

 ランカ達はそれに不思議そうな顔を見せる。

 「誰だい、そいつは?」

 とランカがそう訊くのを無視して、シロアキは倉庫の中に入って行く。そして、大声でこう言った。

 「おい、デンプタリン! 生きてるのは分かっているんだ。さっさと出て来い! ボクと一緒に行くぞ」

 それにセルフリッジとランカは顔を見合せる。デンプタリンというのは、シャロムに撃たれていたシロアキの元仲間だ。そしてしばらくの間の後、本当にデンプタリンは顔を見せたのだった。三階からこちらを見ている。

 「ははは、シロアキ。よくオレが生きているって分かったな」

 「うるさい。お前があの程度で死ぬか。頭を撃たれれば別だがな。どうせ、死んだ振りをしてやり過ごそうとしていたのだろう?」

 「流石によく分かっているな。しかし、なんでオレが、お前と一緒にランカ・ライカの所に行かなくちゃならない?」

 「抜かせ。お前はボクについて知り過ぎているんだよ。野放しにできるか」

 「もし、断ったら?」

 「殺す」

 それを聞いて、デンプタリンは肩を竦めた。

 「やれやれ、物騒だな。だが、まぁ、いいか。オレもどうせ行く当てがないしな。タンゲア帝国の暗黒街にももう戻りたくないし」

 シロアキがデンプタリンが裏切った事を暗黒街に伝える可能性もある。そうすれば、シロアキと同じ様にデンプタリンも命を狙われてしまう。

 言い終えると、デンプタリンは三階から降りて来て、ランカ達の前に立った。その花瓶のような珍しい体型に、彼女達は驚いているようだった。

 シロアキが言う。

 「こいつは、見た目はこんなだが、力があるし魔法も多少は使える。それなりに役に立つと思うぞ。連れて行っても良いだろう?」

 ランカは両手を腰に当てつつ言う。

 「まぁ、こうなったら一人も二人も一緒かね。でも、こいつはお前を裏切ったような奴なんだろう?」

 「ああ。だが、大して得にもならないのに悪さはしないさ。さっき、自分でも言っていたが、こいつには行く当てがない。大人しくしていると思うぞ」

 それを聞いて、ダノとハットとヌーカの三人は同時に言った。

 「物凄く不安だな」

 

 ランカ達がシロアキ達を連れてインヒレイン山岳地帯に帰って行った後、セルフリッジとアンナとセピアの三人も出発した。セピアの腹部の出血は完全に止まっていた。応急処置を施したとはいえ、驚異的な回復力だ。

 「この短時間でもう歩けるようになるなんて、呆れた」

 とそうアンナは言う。セピアは返す。

 「いや、お前が治療したんだぞ?」

 それからセピアは小声でこう続けた。

 「しかし、お前の方がオリバー・セルフリッジよりも立場が上だって話、今日、納得したよ」

 それを聞くと、アンナは変な顔をする。

 「誰がそんな事を言ったのよ?」

 「いや、お前だけどな」

 それから静かに微笑むと、アンナはこう返した。

 「彼とは立場が上だとか下だとか、そんな関係じゃないのよ。あなたには分からないかもしれないけど」

 それを聞くとセピア・ローニーは、無言で肩を竦めた。“なんだかな”と思いながら。

 

 夜。

 オリバー・セルフリッジは、彼の自室のベッドの上で淫靡な夢を見ていた。もっとも彼自身はそれが夢だとは気が付いていなかった。ただ、ふとした時に妙だと思う。彼が交わっている愛しいアンナ・アンリは、今日は彼と一緒に寝ていないはずだったのだ。

 彼らは廃村の倉庫から帰った後、取り敢えず自宅に戻り、軽く食事を取った後でしばらく仮眠をしてから外に夜食を食べに行き、それからまた自宅に戻って寝に就こうとしたのだが、そこでアンナは彼に向かってこう言ったのだ。

 「まだ疲れているので今晩はしたくありませんが、一緒に寝るとセルフリッジさんは我慢できないでしょうから、今晩わたしは自分の部屋で寝ます」

 もう充分に休憩を取ったはずだから、体力も回復しているだろうと彼はそれからする事に期待を抱いていたので、その言葉に大層憮然とした訳だが、それでも彼女の言葉に「分かりました」とそう答えた。

 無理強いをするのは、彼の性格上、有り得ない。

 彼は一人で我慢して寝た。

 そういった経緯があったから、アンナが彼と交わっているはずはなかったのだ。しかも、そのアンナは普段ならしないような事もしてくれている。ならばこれは夢なのかと彼はそう思ったのだが、ただの夢にしては妙にリアリティがあり過ぎる。そして、そこまで考えが及ぶに至って、彼は自分が今体験しているものが何なのかを察したのだった。

 

 「――もう、気が付いちゃいましたか」

 

 セルフリッジが目を覚ますと、その途端にアンナ・アンリがそう彼に向かって言った。ニコニコと悪戯っぽく微笑んでいる。

 彼女は彼の隣で、彼の顔を覗き込むようにして見ていた。

 「あの、アンナさん…… 疲れているから、今日は自分の部屋で寝るのじゃなかったのですか?」

 「あれは嘘です。セルフリッジさんの残念そーな顔が見たかったので」

 それを聞くと、セルフリッジは泣き出しそうな声でこう言った。

 「アンナさーん。お願いだから、意地悪しないでくださいよ」

 「冗談ですよ。本当は、さっさとシャロムには抱かれていないって事を確り証明しておきたかっただけです。これと同じ魔法を使って、わたしはあの男を騙したんですよ」

 「別にこんな事をしなくても、僕は疑ったりはしませんよ?」

 「そうですね。でも、もっと安心したでしょう? セルフリッジさんが意外に独占欲が強いって、わたしは知っているんですよ」

 それを聞くと、セルフリッジは言い難そうにしながら、渋々とそれを認めた。

 「それは……、確かにそうかもしれませんが」

 その様子を受けると、彼女は軽く笑ってこう言った。

 「セルフリッジさん。別に良いじゃないですか、少し独占欲が強いくらいの欠点があっても。と言うか、それくらいの隙がないとわたしが困ります」

 その後で悪戯っぽい表情になると、彼女はこう続けた。

 「しかし、セルフリッジさんは、わたしにあんな事をして欲しかったのですねぇ。勉強になりました」

 「アンナさん…… あれは、飽くまで夢の中の事ですから」

 「アハハッ あんまり気にしないでください。あなたはかなりマシな方だと思いますよ。多分ですけど」

 そこに至って、セルフリッジにようやく少し怒りが込み上げてきた。夢の中を覗き見るのは、流石にプライバシーの侵害が酷い。

 「アンナさん。流石に、ちょっと酷いです。無防備な夢の中を覗くなんて」

 が、彼の怒りは持続しなかった。

 「あれ? もしかして、怒っていますか?」

 とそうアンナが嬉しそうにしているのを見て、直ぐに冷めてしまったのだ。

 「どうして、嬉しそうなんですか?」

 「セルフリッジさんは、人への接し方が器用すぎて、少し不安になるんです。だからそういう不器用なところを見ると、安心して嬉しくなるんですよ」

 そう言いながら、アンナは彼の頬に片手を当てた。少しだけ甘えるような声を含ませながら、彼女はこう続ける。

 「そう言えば、魔法で夢を見せてシャロムを騙したという話を倉庫でしたあの時、どうしてセルフリッジさんは、それを直ぐに信じてくれたのですか?」

 セルフリッジは、穏やかに微笑むとこう返す。

 「それは、だって、あの時、ドラゴンの夢を僕に見させたのと同じ魔法を使ったのだと直ぐに分かりましたから」

 そう言い終えた後で、彼は“しまった”とそんな表情を浮かべる。アンナはにんまりと笑うと言った。

 「ふふ。やっぱり、あの時、あの夢はわたしの魔法だって気が付いていたのですね、セルフリッジさんは」

 それから彼の身体に身を寄せると、彼女はこう続けた。

 「あんまりやさしいと、わたしが甘え過ぎるのでやめてください」

 それから思う。

 “この人は、安心している相手には、とても迂闊になるのね”

 それから、身を寄せて来たアンナに、セルフリッジは唇を重ねた。そして彼女に覆い被さるようにする。

 アンナは尋ねる。

 「するんですか?」

 セルフリッジは、ほんの少しだけ眉を曲げると、それにこう返した。

 「今回は、アンナさんが悪いと思います」

 アンナはそれを聞いて、にっこりと微笑むとこう応えた。

 「はい。わたしもそう思います」

 

 行為が終わった後、ベッドに寝転がりながら、アンナは機嫌良さそうにセルフリッジにこう言った。

 「わたしがこれから何をするのか…… わたしのアイデンティティの話ですが」

 「アイデンティティですか?」

 「はい。これから魔法使い差別が撤廃された後の話ですけどね。わたし、医療魔法をやってみようかと思うんです。多分、チニックさんも協力してくれると思いますし」

 それを聞くと、セルフリッジは嬉しそうな声を上げた。

 「なるほど。それは良いかもしれませんね。きっと、チニック君も喜ぶと思います。研究が進むので。まぁ、僕と一緒に働けなくなるのは、少し残念ですが」

 「そうですか? 

 でも、多分、そのうち、ずっと一緒にいるから少しは離れていたいって思うようになると思いますよ」

 「今のところは、僕はそんな気は少しも起きませんけどね」

 真顔でそう言うセルフリッジを見て、この人の場合、本当にずっとそうかもしれないと、そんな風にアンナは思うのだった。

 もっとも、それではお互いに少し依存し過ぎかもしれないと、そう彼女は思いもしたのだが。

 

 インヒレイン山岳地帯。

 ランカ山賊団のアジト。

 シロアキが怒りの声を上げていた。

 「ナイアマン! なんだこりゃ? 後少しで山賊団認定が解除されるってぇのに、申請書類のほとんどが白紙じゃねぇか!」

 そこはランカ山賊団のアジト内部にある仕事用の書斎だった。

 「そう言うな、シロアキ。色々とあってな。トロル山賊団が攻めて来たり」

 「言い訳になるか!」

 野良仕事は嫌だと言ったシロアキが、ランカ山賊団で割り振られた仕事は、主に事業の為の書類仕事だったのだ。取り敢えずは、正式にマカレトシア王国で事業を始める為の申請書の山を片付けなければいけない。

 一応、書類仕事はシロアキの得意分野ではあるのだが、その量はいくら何でも多過ぎだった。必死に書類を作成しながら、シロアキは愚痴る。

 「なんだ、この仕事量は? ナイアマン。お前、覚えていろよ!」

 「そう言うな、シロアキ。お前はあれだけの事をやったんだ。これもうちに入る為の罰の一つなんだよ」

 「都合の良い理屈をこじ付けるなよな。ボクがここに入る事は分かっていなかったはずだろうが。これは本来、お前の仕事だろう? 単にお前が怠けていただけじゃないか!」

 意外にも、シロアキとナイアマンの相性は一応これでも良さそうだった。ナイアマンは知的な会話ができる人間が増えて、喜んでいるようにも思える。もっとも、今シロアキがそれを聞いたら「ふざけるな!」と怒ってしまうかもしれないが。

 因みに、デンプタリンは何故か歳若い団員達から人気があった。力仕事などを一緒にやっているようだ。今のところ、悪さをするような気配は見せない。

 

 「いつになったら終わるんだ、この仕事はぁ!!!」

 

 書斎から響いて来るシロアキの叫び声を外で聞きながら、ランカ・ライカは嬉しそうにこう言った。

 「シロアキもすっかりうちに馴染んでくれたねぇ。良かったよ」

参考文献:『男性支配の起源と歴史 著者 ゲルダ・ラーナー 三一書房』

『ジェンダーの心理学ハンドブック 著者 青野 篤子 ナカニシヤ出版』


 前回からなんとなく話の内容は考えていて、その段階でセルフリッジとアンナ中心の話になりそうだな?と思っていたのですが、ジェンダーをテーマにすると決めて更に割合が増えちゃいました。


 ジェンダー関連の本を読んで、その大よそは納得がいったのですが、「ステレオタイプ」を問題視し過ぎじゃないか?とも僕は思ったりなんかしました。

 ステレオタイプっていうのは、「女はこうあるべき」とか「男はこうあるべき」とかっていう女性像、男性像のことですね。これ、なくしてしまったらなくしてしまったらで、別の問題が発生しそうですし、そもそもなくせるようなものでもない気がするんです。

 なら、むしろ積極的に活用して、女も男も仕合せになれるそれを提示してやるべきじゃないのか?

 とかって考えながら書きました。

 まぁ、もっとも、ストリー上の都合とか願望とかが影響を与えてもいますが。


 因みに、捕まったアンナが暴行を受けるようにしたのは、DV問題があるからです。あの精神分析学の創始者フロイトが「女性はマゾだ」とかそんな事を言ったらしいですが、その背景の一つにそういった男性の願望があるのはどうも確かなようです。しかも、DVを行う男性は、女性に依存しているケースが多いらしいので性質が悪い……

 願望を抱いてしまうのは仕方ないにしても、それが願望だってきっちり意識できるようにしましょう。


 では、また、次回がありましたら。


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