商人と軍師の会合
良が諸葛トーーーーーーーーーークをくらっている時、陳羣と網金の良についての話し合いは、終わりかけていた。
「うむ・・・。
網金殿、私は良殿にもしもの事があれば力になるという事は、かまいません。孔融殿に紹介すればいい主に会えるでしょう。
私たちの陣営に来ていただきたいですが、今は義兄弟の二人が機嫌が悪いですからね。変な諍いになってしまうでしょう。
・・・此所では言いにくいですが、呂布殿を玄徳殿が受け入れたのが相当、嫌なのでしょうね。」
「陳羣殿に面倒を見てもらえば、とも思ったのですが仕方ありませんな。
なればやはり、公台殿に任せましょう。」
「公台殿・・・なるほど。
まぁ、武人気質の方が多すぎるのが、少し気になりますが彼ならなんとかするでしょう。
では網金殿。また、周囲の情報をお願いできますか?」
実は網金、行商の元締めのような商人なのである、といっても自分も動くアクティブタイプだが。
しかし、ただでさえ乱世。乱れ倒している時代だ、それだけでは生きていけないので、行商で手に入れた情報等を、名士や情報を集めている在野の士などに売り報酬を受け取ったり、そう言った者たちに顔をおぼえてもらったりしているのである。
「もちろん調べて参りました。
まず、曹操は言わずもがな反抗勢力を大凡粉砕して、張超殿の篭る城を、目指しているようです。
呂将軍方は、疲労困憊。張邈殿は、袁術に援軍を頼みに行った模様です。」
*張張・・・張超 孟高(ちょうちょう もうこう)
広陵太守で、兄の張邈達と共に曹操の遠征途中に謀反を起こした。
名士を登用し、又ある人物に至っては、すこぶる信頼していた。
字は分かっておらず、三国志演技のもの。
*張邈・・・張邈 孟卓(ちょうばく もうたく)
張超の兄。
若い頃から侠客で、困っている者の為の散財を惜しまなかった。曹操、袁紹と、とても仲が良かったらしい。
頭脳明晰で、董卓の名士優遇策で、陳留太守となる。反董卓連合とかに参加してるけど。
董卓が死んで李傕・郭シに呂布が敗れ、その後に袁紹の元へ呂布が逃げるが、袁紹と呂布が仲違いをした後に呂布と仲良くなり袁紹の不興を買う。
これが元で、曹操が袁紹との友情を優先して殺されるのではないかと疑心暗鬼になり、弟達と共に、呂布を迎え入れ曹操に反旗を振り返した。
「次に、袁紹は先ほども言いましたように、孔文挙殿のいる青洲を狙っている可能性が高いでしょう。また、公孫瓚との戦いは、袁紹有利のようです。
袁術は最近、どうやら兵・兵糧・武器などをかき集めています。それによって、只でさえ悲惨な状態の民たちが苦しんでおります。
劉玄徳様の豫州を奪い返そうとしているのかもしれません。気をつけていただいた方がよいでしょう。
最近の気になる情報は、それくらいですね。」
「うぅむ・・・。
目下、一番警戒すべきは、やはり袁術か?
アレは、何をしでかすかわからん程に愚かだしな。
まぁ、このような時代だ、万に一つも気は抜けぬ。」
今迄に行った、袁術の愚かの極みとも言える行いを思いながら、そうゴチる陳羣。
「そうですな。私も、行商を行い長いですが、最近は賊の多いこと多いこと。
治安にもお気をつけ下さい。
特に、貨幣価値の急落これが辛い。」
「・・・民の声、有り難く。
さて、お代は如何しようか?」
「此度は、要りません。
どうか良羽殿を、よろしくお願いします。」
「・・・解りました。そうしましょう。
オォ、そうだ最近、いいお茶を手に入れまして・・・。」
大事な話が終わり、世間話に花を咲かせる二人だった。
何かおかしいところがあれば、ご一報いただければ幸いです。




