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19話 拙者の思考



アンとイドの所からの帰り道、ピリオドは後方を走る拙者と通話をつないで今日の事を整理していた


「ピリたんはこれからどうするでござる?」


「とりあえずエイリアンテーマパークに行って見ようと思うんだ、そこで何かわかるかもしれないし」


「まぁピリたんならそういうでござろうな」


「そういえば拙者はなんでこの世界がアンドロイドとAIの管理下にあると思ったの?」


「今の世の中、人間に都合がよすぎるでござるよ。世界中基本的には平和で、働かなくても食べていけるでござるし。働いているのは趣味の人か相当能力の高い人だけでござる。それを実現しようと思うと、普通は独裁国家で裕福な国でしか成立しないでござるよ、一つの国がそれを実現するならまだしも、世界中がそれを達成している今の世の中は不自然でござる、今時はアンドロイドやAIが代わりに労働してくれているからと言われたら違和感はないかもしれないでござるがそれならそれを作った会社は利益を求めるでござる、でもアンドロイドを作った会社はほぼ全てを投資に回しているようでござるし、儲けている会社が自分の利益関係なく全て未来への為に投資する、数社くらいなら企業のイメージアップの為にやっててもおかしくないのでござるが。同じ人間だからわかるのでござるが人間はそこまで優秀ではないでござるよ、自己中でござるし、欲望に忠実でござる。そんなまだまだ未熟な人類が協力して争いを無くし次の時代を見た文明を形成している、そこには世界を仕切るリーダーシップを持った人が存在してないと不自然だと思ったでござるよ、でもそのような人物がいるとは考えれないでござる、表舞台に出てきて無いだけなのかと考えたでござるがそれだけの力があるならその人物を中心とした地球国家みたいなのを作ろうと思うはずでござる。ですがそれもないのでアンドロイド・AIが管理していると言われて長年の疑問が解決したでござる」


「拙者って色々考えてるんだね」


「暇でござるからな、推しはなかなか活動してくれないでござるし」


「あはは、残念な推しを持ったもんだね」


「それより問題はピリたんでござるよ?」


 言われた事の意味がわからなかったピリオドは拙者の考えを聞く


 今の時代が平和で人はそれなりに満足しているそれを成しているのがオメガならば、そのオメガを害する可能性のあるピリオドは世界の敵になりえる、だから排除を企てている組織もあるだろう、オメガに見つかった今その行動がより激化するのではないかと


「私が恐怖の大魔王になるってこと?」


「また古い引用でござるな、その可能性があるってだけでござる、もちろん拙者はそんな事微塵もないと確信を持って言えるでござるがそう思わない人間・アンドロイドの方が多いのではないかと思うでござるよ」


「気を付けて行動しろって事ね、それと信じてくれてありがとう」


 今の平和を壊す気も人類を害する気もないが、信じてくれている拙者のその言葉は嬉しかったが拙者の続く言葉でその感謝も半減する


「拙者は欲深い人間なので世界平和より推し活でござる」


「なんとも言えないけど拙者らしいと言えばそうなのかも」


「そんな照れるでござるよ」


 その後少しの沈黙が続くがピリオドは拙者について聞いてみた


「そういえば拙者の過去を聞いていい?なんでアンとイドは拙者を知っていたの?」


「つまらん理由でござるよ、拙者は昔、趣味で色々開発していたでござる、その一つが兵器転用されて莫大な財産が入ってきたでござる、それ以来拙者が作る物は国に監視されているだけでござるよ。面倒くさいので監視を撒いてバックレてやったでござる」


「何作ったか聞いても?」


「あまり女性に聞かせる話でもないんでござるがそれでもいいでござるか?」


「私は聞きたいな」


 この時の軽い気持ちで聞いたピリオドは後々聞かなければよかったと思った


「兵器は一定の信号をアンドロイドとAIに送って疑似的な痛覚を与える物でござる、これでアンドロイドとAIの機能は鈍るのでござるよ」


「なんでそんなもの作ってたの?」


 いつもなら明瞭に解答してくれる拙者が少し戸惑っていた


「大本はなんというか…その…アンドロイドにも快楽を与える為に作ったんでござるよ…それが兵器転用されただけでござる」


 それを聞いたピリオドは一瞬わけがわからなかったがコンマがしなくていい補足説明をしてくれた


「先輩にえっちな刺激が伝わるような物を作ったって事ですよ」


 それを聞いたピリオドは顔を赤くする、コンマの解釈を聞いた拙者は即座に誤解を解くために早口で答えた


「10年以上前に作ったものでござるよその頃はピリたんいなかったしピリたんに使う為に作ったんではないでござるよ、当時は人間だけ快楽を得られてアンドロイドが可哀想だと思ってたでござるよそれに拙者開発当時10代前半でござる性的知識はそこまでなかったのでござるよ、もちろん完成品はないでござるよ?完成する前に取り上げられたでござるし」


「先輩信じちゃダメです、油断してたら手籠めにされますよ」


「そんな事はしないでござるよー」


 拙者の叫びが夜の街に響き渡った


 そんな拙者とコンマを見て改めて思う、今の平和な世の中を壊すことは絶対にしないと


 その会話の中で一つの疑問を持った


「つかぬことをお伺いしますが拙者さん、もしかして20代前半?」


「違うでござるよ拙者今年で26になるでござる、あれを開発した時は12でござった」


 拙者の年齢は意外と若かった30前後だと思っていたピリオドは少し驚いた


 その後しばらくコンマが拙者をいじりたおしていた


 翌日からバーで仕事をしながら旧エリア51に向かう為に資金を貯めていた、バイクも一緒に連れて行く、その費用の為に


 しかしその資金を貯めている間に拙者がバーに来ることは減って行った、その事が心配になったピリオドはマスターに聞いてみる


「今日も拙者来なかったね」


「あぁなんか新しい研究をしてるって言ってたぞ、それにコンマもそれに協力してるって言ってたぞ」


「おじ様それは内緒ですって」


「そうだったのか?」


「コーンーマー?なーにをしてるのかな?」


「AIにも守秘義務があるんですぅ」


 それから店の中をバタバタと追っかけていると


「鬼ごっこなら外でやれ」


 騒ぎすぎてマスターに追い出されてしまった


 バイクにコンマをセットして受けた依頼の為に走り出す


「コンマ一つだけ教えて、危ない事はしてない?」


「大丈夫ですよこのコンマ、先輩の為になる事しかしないですって」


「今は信じる事にしとくよ、とーっても不安だけど」


「そんな事をより。今は仕事とに集中、集中、ステルスモード起動します」


 コンマが逃げるように仕事モードに入った。それから仕事をこなしていると目標の金額を貯めるまでに2ヵ月かかった


 これで旧エリア51へ行ける算段が付いたのでマスターにしばらく休みにすると報告に行くと拙者が居た


 拙者はしばらく見ないうちに少しお腹の辺りが減っていた全体的にはほぼ変わらなかったが


「久しぶり」


「お久ぶりでござる、拙者もやっと研究が完成したので少し時間ができたでござるよ」


「そうなんだ、それで再来週から私旧エリア51に行ってくるね」


「もちろん拙者もついていくでござるよ、その為の秘密兵器を開発してたでござるしな」


「危険って言っても聞かないんでしょ?」


「まぁ拒否されても遠くから見つからないようについていくでござる」


「先輩コイツストーカーです、通報しましょう」


「拙者をそんな卑怯な奴らと一緒にして欲しくないでござるな」


 そこからまた拙者とコンマの漫才が始まった


 ピリオド達が旧エリア51へ向かう時期にアルファは偶然ラスベガスでライブがあるとの事なのでピリオドはアルファにメッセージを送った


《近くに行くのでライブ行きます》 

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