第47話 決着
今回で最終回です。
俺は体が砕け散る寸前、額にデコピンをした。
スカンダは【暗黒水竜】の効果が切れたのか、全身から血が噴き出して、俺の近くで跪いた。おそらくこれでHPが1になったのだろう。
「勝てた……」
「ホラー映画みたいだな!」
俺は立ち上がり、スカンダを左手で掴み右手の拳を振り落とす!
「何だと……!」
そして俺の拳が触れる瞬間いや、その直前瞬きをする時間もないくらいの一瞬前に、
『第2回イベント終~了~でーーす!』
イベントが終わり、結局俺とスカンダの決着はつかなかった。
というかアイふざけ過ぎだな、何が終~了~でーーす! だよ!
おかしくなったのか、いや元々おかしいな!
「やとら、いや夜虎、どうやったんだい?」
おそらく友達ではなく、戦友として認めてくれたということだろう。
「企業秘密だぜ!」
すると俺たちの体が光に包まれ出した。
「まあ、話はあとでな! スカンダ! 今回は引き分けだったが楽しかったぜ!」
「いやお前の勝ちだったろ、あと少し戦いが続いていたらお前の勝ちだった」
「いやいや、運だぜ! じゃあな!」
「ああ、後で」
そして俺の視界は一度闇に包まれて、次に目を開けると始まりの町シアノの広場にいた。
「皆さん! お疲れ様です! 今回から表彰式はなくなりましたので、メールでランキング発表と上位のプレイヤーさんには商品が送られます! では、私は帰りますね! バイバイ~!」
なんかアイドル化してるよな。まあいいスカンダを探すか。
あの時はあるウイルスを使ったのだ、それはハーデスウイルスだ。イベント2日目にウイルス合成で手に入れたウイルスで超低確率で即死するというものだ。それが反転して生き返ったのだ。反転するとはいっても疫病神曰く確率は超低確率のままらしい。つまり奇跡的にああなったというわけだ。ちなみにウイルス発動は疫病神が行ったのだ、それでスカンダにばれず使えたということだ!
そして俺はスカンダを見つけて近くの喫茶店で語り明かした。
イベント結果を一緒に確認したが、驚いたことに俺とスカンダはイベントメダル獲得枚数が同じでしかも一位だったのだ! つまり同率一位というわけだな。
同時刻ある場所で会議が終わり……
「なんかまた運営からメール来たぞ!」
「俺もだ」
俺とスカンダに新しく運営からメールが届いたのだ。
「何々、諸事情により貴方様を魔王といたします……うん、魔王か……いやなんでだよ!!」
「俺はなんか勇者みたいだ」
これは困りに困った運営による強くなり過ぎた2人の処分である。スカンダを弱体化させるには大部分の魔法スキルを弱くしなければいけなく、他のプレイヤーにも影響が出る、そして夜虎はかなり弱くしないと駄目でそれだと一部のプレイヤーにだけということでバッシングを受ける可能性があるということで、ゲームのラスボスとゲームの主人公というように祭り上げたのだ。
ほぉー、詳しく読むとクエストが常時開催になるらしく、魔王になった俺を倒すクエストで、とどめを刺すには勇者のスカンダがしないといけないらしい。それで今までどうり遊べるが、一週間に一度魔王城に転移させられクエストでやって来るプレイヤーをボコらないといけないらしい。
「やってくれたな! 運営の奴ら!」
「しかしこれでまたいつでもお前と戦えるじゃないか、お前は逃げられないしな」
こうして爆発的に進化し続ける夜虎とスカンダの新しい戦いが始まったのだ。
そして数か月後……
「夜虎! とどめだーー!!!」
「それはこちらのセリフだ!!」
スカンダの斬撃と俺の拳が同時にぶつかり、
「相打ちか!」
「そうだな、今回は勝てたと思ったが、引き分けだな夜虎……」
俺とスカンダの声だけが魔王城に響く。
「「またやろう!」」
そうして俺達の戦いは続くのだった。
終わり方が急なんですが、今回で最終回でした。
もともと、40話前後で完結させる予定で、これ以上書くと長くなり過ぎそうでここで終わらせました。
事前に言っていなく、申し訳ありません。
そして今まで読んでくださった方、ブックマーク、評価して下さった方ありがとうございました。
これからは、もう一個の作品の
「このクラスには勇者と魔王そして村長がいます!?〜老人村長は村の娘(勇者)が心配でたまらない〜 」を続けていきます。
本当に今までありがとうございました!




