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第19話 あの作戦

 俺がインフェリアのところに向かおうとした時、


 パッパカッパーン!


「みなさん、順調ですか? なんとプレイヤーの数が150を切りました! インフェリアさんどんだけ強いんですか! そこで、少しずつ縮小していた、森林エリアがあと10分で完全に縮小します! なので早く草原エリアに向かってくださいね! ご健闘をお祈りします!」


 ほぉー、ならすぐ会えそうだな。 そして俺は道中見つけた奴をボコボコにしながら、草原エリアに向かった。

 

 よし着いた、それでインフェリアは何処にいるかな……


「【雷鳴の剣(ライジング・ソード)】!」


 一瞬で背後に現れた、それは俺が拳を振る間もなく俺の背中を切り刻む……ことはなかった。


「100ダメージも受けたぞ、お前がインフェリアか?」


 俺に100ダメージを与えるならかなり強いんだろう。何々【聖剣の使い手】というスキルがこいつの強さの要因なんだろう。

 【聖剣の使い手】は聖剣を使う時、真の力を解放でき、さらにステ振り以外の装備、バフでつく攻撃力何%増加等がある場合全てのステータスが連動して同じ%で増加するみたいだ。

 これゆえ免疫力がプレイヤーの中では高かったため、俺にダメージを与えられたみたいだ。


「普通は100ダメージしかだろうけどね、

【真っ向勝負】! これで邪魔は入らない。実はかなりワクワクしているんだよ。君は強いだろう?」


「当たり前だ、俺がこのイベントで勝つからな!

では行くぞ! ハイノロウイルス発動!」


 俺は自分の額にデコピンをしてインフェリアの剣を、右手で殴った。

 そしてぶっ飛んだと思ったが、インフェリアは俺の拳を、剣で受け止めた!


「驚いたかい? これはスキル【相殺】の効果さ!」


 いやスキルを見たが、そんなスキルは無かった筈だ。


「ふーん、スキルが見えるのかい?」


 絶えず俺は拳、こいつは剣で打ち合っているのに余裕のようだ、しかも考えたことを読まれた、エスパーか?


「ああ、そうだ! ならどうした?」


 インフェリアは一瞬えっという顔をしたが、


「やっぱり君は面白いね! 気にならないのか、僕がさっき言ったこと」


「気になるさ! だが何を知ろうが知らないが勝つのは俺だから関係ないということだ!」


 確かに【生物図鑑】に頼りすぎるのもよく無いな、起きたことはその時に対処すれば良い!

 よし今のうちに仕掛けるか、そして俺は小声で


「【忍び寄る影】」


「なんだい? そのスキルは?」


「さあな何だろうな?」


 そう言いながら俺は、攻撃を受けるのを覚悟でインフェリアの懐に足を踏み込んだ。


「逃げるのか?」


「戦略的撤退と言って欲しいかな!」


 切ってくると思ったが、俺の攻撃を恐れたようだったが、さてどうなのか?

 

「これならどうする? 【分裂】!」


 俺は2人で同時に殴りかかるが、


「【光速剣】!」


 すると俺1人が500ダメージを受けた。


「序盤で使うことになるとは……」


 小声だったが、確かに聞こえた。

 推測するに、高速で俺を切り刻んだろう、さっきの言葉から長くは使えないのだろう、いやわざといったようにも思えた。まあ野生の勘だが、

 あの作戦を試すか!


「「【分裂】!」」


「「「「【忍び寄る影】!」」」」


「何! なんで後退した!」


 コイツは動揺しているようで話し方がさっきと変わっている、いや元に戻ったのか?


「お前流に言うなら戦略的撤退かな?」


 何も言わずインフェリアは俺に突っ込んできたが、2人の俺が邪魔をする、邪魔といっても拳を無造作に振りまくっているだけだが、それでもインフェリアの歩みは止まる。


「そんなに困るか?」


 顔が怖いな、まあ俺に挑んだ時点でお前の負けは決定事項だがな!


「「ハイスロウイルス発動」」


 眈々と俺は自分にデコピンをする作業を繰り返す。

 そして2分がすぎ、そろそろだな!

 

 「行くぜ!」


 俺は1人に戻りインフェリアに飛びかかって拳をひたすら振る。


「グファ!」


 速すぎて反応出来なかったようだな、まあ俺でもよく見えないが、

 これだけ速ければ、流石にどうも出来ないだろう。残念だったな!

 そして2、3秒で100回くらい殴ったところでこいつのHPは0になった。

 確かに速すぎると上手く戦えない、だがタコ殴りにするならそれでも問題無いのだ!


「何故、俺の隠し技が分かった?」


 やっぱりか、あの言葉はわざとだったか。


「何、簡単だ! お前は初めてみる【分裂】に驚くどころか無反応だった。まるでもともと知っていたかのように、おそらく見張りをつけていたんだろう?

そしてまだこのイベントで使っていなかった、

〈倒れるまで殴る〉作戦を実行したのだ!」


「クソッ俺をコケにしやがって! 許さないぞ!」


 そうして砕け散った。やはりそっちが本当のお前か、うるさいやつだったな!


「よしあとは一気に片付けるぜ!」


 そう言って辺りを見渡した。

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