~怒りと喜びと戦いと~
いつも通りに過ごす予定の昼下がりは、とある一言で砕け散った。
機嫌の悪さは何をもたらす・・・?
さてさてアレクのバカ発言でその場がいったん混乱しましたが、結局シエラがそのバトルを引き受ける形になったようです。
「で、ルールは?」
読書を邪魔された被害者の彼は本気でイライラしているようだ。
「ないよ!本気で来い!!」
こちらはその読書を邪魔した張本人。ものすごく上機嫌だ。
「どうせ威勢がいいのははじめだけね。」
これはこのバトルの唯一の観戦者。このバトルの終わりをすでに見切っている口調だ。
「うるせえ!今日のオレは一味ちがうんだぜ?」
「あーハイハイ。どうぞ頑張って下さい。おうえんしてますよー(棒読み)」
「うがっ!てめぇオレをバカにしたな・・・!!!」
「いいから早くしてくれねぇか?」
すでにイライラしているシエラが額にしわを寄せている。
「ああ、すまんすまん。じゃあはじめるか!カエデ頼むよ。」
「りょーかい!」
乗り気のアレクと切れ気味のシエラがかまえる。
「よーーーい・・・・・・・・始め!!!!!」
声と同時にアレクが勢いよく地面を蹴る・・・・と、同時にシエラも地面を蹴り駆け出す
アレクの狙いはシエラ。シエラの狙いはもちろんアレク・・・の背後
シエラに一直線に突進したアレクだったが、その場所にはすでにシエラはいない
背後から強い衝撃が加わりアレクはそのまま前にあった岩に衝突した
岩が粉々に砕ける・・・一瞬の静寂の次になる空気を切り裂くような音
グーにした手に“気”をまとわせて一気にシエラとの距離をつめる・・・!
「うらぁ!!!」
一足先にそれに気づいたシエラが紙一重でかわす
そのまま反撃にでようとしたシエラの死角からアレクの蹴りが入る
衝撃の勢いでシエラが吹っ飛ぶ
「おー。結構やるなぁ。」
カエデが感心したように腕組みする。
「だろ?オレやるだろ?」
へへへっとバトル中にもかかわらず無邪気な笑顔を浮かべるアレク。
「でも」
「でも?」
カエデが先ほどおもいっきりアレクに蹴り飛ばされた人がいるはずの場所を見る。
つられてアレクも同じ場所を見る。
まだ砂埃で良く見えないが、その場にいればすぐにシエラの状態が分かった。
カエデが額から冷や汗をたらしながら言う。
「生きていられるかしら?」
その言葉と同時にすぐそばの木にカエデが飛び移る
アレクもすぐに意味を理解し、カエデがさっきまでいた木の根元から身を投げ出し“それ”を回避する
鋭い風が頬をかすめる
その一秒後「スパッ!」という音が響く
ギリギリ危機を回避したアレクはすぐに立ち上がりできる限り距離をとる
振り返ると“それ”を中心として近くにあった木がきれいに根元付近から切れている
アレクの頭には一人の顔が浮かぶ
「・・・っ!カエデッ!!!!」
「大丈夫よ。問題ないわ。」
いつの間にかすぐそばに心配していた女がいた
「そんなに叫ばなくても聞こえているわよ。」
「お前生きてたのか!?」
「勝手に人を殺さないでちょうだい。まぁ危機一髪だったけど・・・。」
アレクは一安心したが、カエデの顔はあせりと不安でいっぱいになっている
「とりあえずアレどうするの?」
「いや、どうするって聞かれても・・・。」
アレクは後ろを振り返り“それ”の動きを確認しようとした瞬間、カエデがアレクの頭を無理やり押しアレクは前のほうに倒れてしまった
「カエデ何するんだ・・・ってうえわ!!」
前のほうに倒れたアレクの頭上をたった3cm以下の差で斬撃が飛んでいく
斬撃はそのまま一直線に飛んでいき見えなくなってしまった
それを眺めて動けないでいるアレクをカエデが無理やり立ち上がらせて次に備える
「ちょwあれどーなってんだよぉ!!!!」
「知らないわよそんなことっ!!」
話をしているアレクとカエデに向かって2発目が飛んでくる
今度は難なく回避できた
「カエデ!このままじゃあオレらアレ・・・シエラに殺られてお陀仏だぜ!!?」
「分かってる!!!それじゃあやることは一つしかないじゃない。」
「しゃーないかぁー。」
そう言って怒りで我を忘れているシエラに向かって二人は身構えた。
「「かかって来い!!!お前を(あんたを)止めてみせるっ!!!!!!」」
To be continued...
地味に続いてますけどw




