2/2
02---助けてくれと叫んだじゃないか
最後の瞬間になって手を伸ばしたって遅いのだ。
「どうして頼ってくれないの」
偽善者の定型文を並べていい人であろうと努力する。
その姿だけは称賛に値するよ。
終わりだけ良くても意味なんかない。
ナイフを持ったあいつと、それを見ていただけの君と、抗うことを諦めた僕。
悪い子は誰だ?
今すぐここから逃げ出せるのなら僕は月になりたい。
満月の夜は姿を隠して、願い事なんかさせないように。
夜の営みは煌々と照らしてスポットライトになってやろう。
そして君の好きな人が君なんかより僕を見てくれるように、カッコよく夜に浮かび上がるのだ。
「そんなのは無理だ」と誰もが僕を笑うだろう。
だから、助けてくれと叫んだじゃないか。
ig log 260527




