代償
俺はそれから即座に行動した。
まずゼフィを学校に転入させる為、動き回った。
そうして夕方、ほとんどの手続きは終わった。
ーーーーー部屋にて。
朔「後は平日に学校に行けばいいだけだ」
ゼフィ「お……おお?」
分かっていない様子だ。
今日が休日で本当に良かった。
朔「よし……色々聞きたいところなんだが…まず代償のことだ。」
代償……体を見れば容易に想像出来てしまうが、一応聞く。
【代償】とは、さまざまな種類がある。
体に現れるもの、精神に現れるもの、はたまた両方か。
ゼフィ「羽が無くなりました……てか見れば分かるんだから聞かないでくださいよ…」
羽は、魔族には絶対無いといけないもの。
力の強さを表しているのだ……。
それを失ったとなると、相当力が弱まったことになる。
俺はその羽が元々無かった。
ゼフィ「まあ羽は隠すことも出来ますけど……それできっと破滅派も潜伏してるし。」
そうなんだ……知らなかった。
ゼフィは平気そうな顔をしているが、辛いだろう。
それはそうだ。
魔族のシンボルを、力を、その殆どを無くしたのだ。
計り知れない程の……思いがきっと今のゼフィにはある。
今は再生したが、ゼフィの身体にはいくつもの傷があった。
恐らく……いや絶対に破滅派との戦いの傷だろう。
状況から推測するに戦いに厳しくなったから、俺に助けを求める為に代償も伴う"禁術"を使ってここに来た。
ゼフィにはそれほどまでの"覚悟"がそこにはある。
朔「これで今の状況とゼフィの代償については知れたな」
すると突然俺のスマホに通知が来た。
見るとそれは凪李からのものだった。
ゼフィ「魔王様……?それは…」
内容は、旅行のことだった。
朔「学校の奴らからだ……」
現状を知るまでは笑いながら内容を見れたが、今はそうはいかなかった。
…………悲痛。
今の俺に、楽しむ余裕なんてない。
でも…………心のどこかでは、まだ……。
服の裾をギュッと握る。
ゼフィ「…………今日は寝ますね」
俺の感情に気づいてなのか、表情を見たのか、どっちにしろまだ夕方だ。寝るのは不自然すぎる。
しかも魔族はそこまで睡眠を必要としていない。
ゼフィはこの部屋から出ていく。
それを見つめながら、俺はスマホを突くのであった。
今回のこのストーリーは、現実世界とファンタジーが交差する物語となっております。これからもバンバン話を投稿していく予定なので見て頂けると幸いです。




