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元魔王が生徒会長に!?  作者: DAI
第一章 プロローグ
1/11

過ち

「……生徒会長、おはようございます。」


日の差す朝、目の前からそんな言葉が飛んできた。

目の先にはもはや見慣れてきた顔が眼球にドアップになって写っている。


「ーーああ、おはよう。」


俺は挨拶をしてきた人物に向けて、薄ら笑いでそう投げかけた。

その言葉を目の前の少女は首肯し、"定位置"に着いていつもの行動を取りながらこちらとしても気楽な会話に花を咲かせている。

そう、俺はこの私立名門校"クレマチス高等学校"で生徒会長をしている。


────時はxxxx年に遡る。


「お前か…魔王!」


デカい空間、巨大な石像…そこに我は立っていた。

そして響く声──それを意味する答えはここでは一つ、いや二つしかない。

一つ目は何か問題や要件を伝えて来る為、そして二つ目はーー。


「ふはははは!如何にも我が魔王である!!」


──勇者が世界を救う為にここへやって来る時だ。

高らかにその勇者目掛けて笑う。

今の顔付きは最高に魔王……悪役の顔だろう、だがそれでいい。

我の事を恐れ、そして復讐心に燃えろ。


「クッ…どれだけの人間が死んだと思っている!」


勇者は嘆き悲しんでいる表情をしていた。


それが我は理解出来ずにいた、、、多分これから先もずっと…。


………人間の心など


「知るか…我は我のことしか見えていない」


鋭い視線で勇者を見やる。


「この外道が…俺がこの世界の為に今お前を殺す、魔王!」


勇者が"とある剣"を取り出した。

それを見て、我は興奮した。


「やれるものならやってみろ人間!もっとも、お前にこの我が倒せれるのならな!」


勇者が取り出した剣…それは魔王を討ち滅ぼす為に作られた聖剣だったのだ。


それを我に目掛けて突き立ててくる。


それを我はいとも容易く避ける。


そして…そのまま、、、


勇者は地に落ちた。


「さあ、こい勇者!今のはただの挨拶代わり…だ……え。まさか死んだ!?こんな呆気なく!?」


魔王は酷く困惑していた



そして数分後



「いつまで困惑しているんですか?」


後ろからそんな声が投げかけられる。


「仕方ないだろ…今回のこの勇者の聖剣は強そうだったんだもん」


我は今まで勇者に1回も負けていなかった。


「死体を片ずけるこっちの身にもなって欲しいです」


そう言いつつも後片付けをしてくれている。


「じゃあ我に死んで欲しかったのか?」


「…………ゼフィ…」


この勇者の死体を片ずけている奴の名前は"ゼフィランサス・ユーバー"…我はゼフィと呼んでいる。


これでも一応我の側近…片腕だ。


「ところでだなゼフィ…我は人間というものに興味がある!」


ゼフィは我の言葉の意味に理解出来ずに難しい表情を浮かべていた。


「また急にどうしたんですか?」


「急にではない…ずっと前から思っていたんだ」


我は続けた


「弱いくせにどうやって生きて行けてるのか…」


「そして…何故他人の為にここまで頑張れるのかがな」


「我は知りたい!!!」


目を輝かせた


「まぁ人間は私達魔族と違った考え方を持っているので…」


「それを何なのかを確かめたいのだ!」


「え~…」


ゼフィが何故か呆れたよな顔になった。


「さっきの勇者を見て思ったのだ」


「あの勇者も前に来た勇者も、世界の為…みんなの為といい命懸けで戦ってきた」


「我からしたら意味が分からなかったのだ」


ゼフィは肩を組み吐き捨てるように言った


「魔王様からというか魔族全員からしても到底理解出来ないと思いますよ?」


「だからな…その始まりの村?みたいなところに行ってみたい!」


高らかに言うと、ゼフィは目を見開き急いで口を開いた。


「ダメです」


我は頬っぺを膨らましながら悪態を付くように言った。


「なんでだ?」


「ダメに決まっているじゃないですか…」


ゼフィがため息を付きながら話始める


「始まりの村というのは勇者が初めて降り立つ地」


「そこにラスボスである魔王様が来たらどう思います?」


それに……と我の目をしっかりと見ながら言った。


「魔王様の"オーラ"は普通の人間じゃまず耐えれなくなって死にます」


「そんなことになってしまえば他の勇者にも知れ渡り大戦争へと発展してしまいます」


「そうすれば、魔王様だって都合が悪いでしょう」


我は考える…確かにそんなことになってしまえばさすがの我と言えど対処しきれなくなる


そうして考えた結果……


「我が、人間になればいいのでは……?」


ボソッと呟いた。


「へ?」


ゼフィが情けない声を発する。


「なあゼフィ…"魔法がない世界"って知ってるか?」


魔法がない世界……前に本で読んだことがある。


こことは別の世界の話だ。


向こうでは我がいるこの世界を【異世界】と呼ぶらしい。

まあ我からしたらそっちの方が異世界だが、、、



「魔法がない…世界?あんまりよく分かりませんね……」


「そこに行こうと思う!」


「………え?」


ゼフィは焦っている様子だ。


「ちょっと待ってください…行けるにしても行けないにしても絶対にダメです!」


「この魔界には魔王様が、、、」


「それは……ゼフィともう一人で何とかしてくれ!!」


「そんな身勝手な……!」


「頼むよ…ゼフィ……」


目に涙を溜め込んだ状態でゼフィに上目遣いをする。


「も、もう…仕方ないですね……」


…………やっぱりチョロい


見えないところでガッツポーズをする。


「でも行くって言ってもどうするんです?」


そこで……と我は話を切り出した。


「……転生魔法だ」


「転生魔法!?それって………」


ゼフィは目を見開く。


「そう……"禁忌魔術"だ」


禁忌魔術とは、この世界の理に影響がある力のことを言う

強大すぎる力…代償だって覚悟しとかないと行けない。


ゼフィは不安そうに、悲しそうにしていた。


「ゼフィ…心配するな」


優しい口調でそう言った。


「我は"人間"というものを学んだらまた戻ってくる」


ゼフィはその言葉に安心したのか、笑顔になって…


「はい!」


ゼフィはそう、無邪気に言い放つのであった…


我は転生魔法の魔法陣を展開した。


「【禁術】」


その言葉を口にした瞬間、目の前が白くなった。

今回のこのストーリーは、現実世界とファンタジーが交差する物語となっております。これからもバンバン話を投稿していく予定なので見て頂けると幸いです。

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