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異世界で最強の能力を得た俺、ただし発動条件が“拍手喝采”  作者: フィッシュよりビーフが好き


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第二十七話 敵なのにファンアートが届いた


【コメント】

・最後の回転が良かった

・将軍のキレ顔が最高

・もっと仲良くしてほしい


「最後のコメント最悪だぁぁぁ!!」


 戦場。

 大歓声。

 俺は地面に膝をついていた。

 ガルド将軍も膝をついていた。

 なぜか二人並んで。


「配置までコンビ感出るな!!」


________________________________________

 一方。

 観客は大満足だった。

『最高ー!!』

『もう一回!!』

『将軍ー!!』


「将軍人気出てる!!」


 ガルドが顔を引きつらせる。


「……なぜだ」


「真面目なのが逆にウケてるんだよ」


「理解できん」


「俺もしたくない」


________________________________________

 そのとき。

 実況席でマルコスが絶叫した。


「ここで速報です!!」


「まだ何かあるの!?」


「すでに王都で“将軍×災害級術者”グッズが制作開始!!」


「早ぇぇぇぇ!!」


 ガルドが固まる。


「何?」


 マルコスが紙を掲げた。

【真逆コンビ・回転アクリル板】


「商品名が最低!!」


________________________________________

 しかも。

 観客がザワつく。

『欲しい!!』

『並べたい!!』

『回転ポーズ好き!!』


「需要あるの!?」


________________________________________

 ガルドが本気で青ざめた。


「待て」


 低い声。


「私は敵だぞ」


『そこがいい!!』


「何が!?」


 ピコン。

【“敵対関係”が人気です】


「分析結果が終わってる!!」


________________________________________

 シエラが頭を抱えていた。


「だから言った……」


「何を」


「将軍、観客ウケするタイプだって……」


「適性判定みたいに言うな!!」


________________________________________

 一方。

 ヴァルガは満足そうだった。

 ドォォォォン!!


「納得SEやめろ!!」


「やはり“対比”は強いな」


「演出論で戦場を語るな!!」


 リシアまで頷いている。


「冷静な将軍と勢い型主人公。バランスが良いですね」


「キャラ配置の話みたいになってる!!」


________________________________________

 すると。

 空から何か降ってきた。

 ヒラヒラ。


「……紙?」


 俺はキャッチする。

 見る。


「え?」


 絵だった。

 しかも。

 俺とガルドが、

 背中合わせで炎を出してる。


「ファンアート!?」


________________________________________

 観客、大盛り上がり。

『早ぇぇぇ!!』

『もう描いたの!?』

『仕事が速い!!』


「感心するな!!」


________________________________________

 しかも。

 裏にコメント。

【“喧嘩しながら仲良さそうなのが好きです”】


「好きになるなぁぁぁ!!」


 ガルドが真顔で固まる。


「…………」


 そして。


「帰りたい」


「気持ちは分かる!!」


________________________________________

 そのとき。

 ピコン。

【ファンレター機能が起動しました】


「嫌な予感しかしない」


 次の瞬間。

 ドサドサドサッ!!


「うわっ!?」


 大量の紙束が空から降ってきた。


「多っ!?」


 しかも。

【将軍の怒り顔が良かったです!】

【次回も空中戦お願いします!】

【二人の掛け合い最高でした!】


「感想文化が完成してる!!」


________________________________________

 ガルドが震える声で言った。


「……次回?」


 静寂。

 観客がニコニコしている。

 ヴァルガが笑う。

 ドォォォォン!!


「不穏SEやめろ!!」


 そして。

 ピコン。

【シリーズ化を確認】


「確認するなぁぁぁぁ!!」


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!


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